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遊女の魂を成仏させろ!「あおのたつき」の光と闇のコントラストが見事

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あおのたつき表紙

 

未練や後悔が引き金となって幽霊として化けて出るのであれば、今よりも昔の方が幽霊が多かったんじゃないかって思います。それこそ武士とか侍のいた時代なんかは顕著だったんじゃないかと。

それらの時代の男は何となく死と隣り合わせだったというイメージ、一方で女もめちゃくちゃ大変だったという印象です。特に吉原なんて華やかそうに見える反面、絶対生きにくかったと思うし。というわけで今回は、吉原の遊女の魂と向き合う「あおのたつき(連載中)」を紹介します。

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あおのたつき マンガ概要

江戸最大の遊廓、吉原。生者と死者の情念が渦巻くこの街で、気がつくと見知らぬ神社に迷い込んでいた、売れっ子遊女のあお。そこは強く霊験のご利益を求める者のみが辿り着くという、浮世と冥土のはざま『鎮守の社』だった…! 社を訪れるのは、美しくも悲しい過去を背負った遊女ばかり。魂を導き、救うために…宮司の楽丸とともに、あおは彼女たちの人生を紐解いていく——!

 

あおのたつきの見所をチェック!!

花魁姿の童女が主人公の歴史×オカルト×人間ドラマ

あおのたつき2

 

本作を簡単に言うと吉原を舞台にしたオカルト漫画で「吉原遊郭で未練を残して死んでしまった人を成仏させる」というテーマがあります。怨恨みたいなものを残したまま死んでいたら、化けて現世に迷惑をかけるかもしれないから、そうならないように成仏させようという感じ。

その過程で「幽霊の生前の記憶を辿って気を鎮める」みたいなシーンがあります。何が怨恨に繋がっているのかという原因を探って解決してあげる必要があるので、人間ドラマ的な要素も含まれていると言っていいでしょう。

主人公は魂を鎮める役目の宮司と偶然迷い込んだ1人の童女です。この童女もまた現世で死んでしまったようですが、背景はストーリーの進行に合わせて徐々に明かされていくことになるはず。やたらと金に対する執着心を見せているので、過去に何があったのかは大きな見所です。

 

成仏できずにいる遊女を成仏させる展開

あおのたつき1

 

吉原の遊女が登場すると聞いて、例えば太夫みたいにランクが上の方だとそりゃあ華やかなイメージもありますが、みんながみんなトップになれるわけないじゃないですか。トップはトップで苦労するだろうけど、下の方にいたら嫉妬することもあるだろうし、頑張ってきたことが報われないってことも多そうな気がします。

それに吉原では「家の事情があって売られてきた」みたいなこともあるので、そこに関するわだかまりみたいなものを残している人も多そうです。現代で言うキャバクラとかでも、それが好きで働いてるわけじゃなくて「お給料が良いから働いてる」って人も少なくないでしょう。

そんな人が給料未払いの末に騙されて死んでしまったとなれば、そりゃ化けて出てきてもおかしくないよね。そういう霊の話を聞き、時には共感してあげたりとかして、何とか霊魂を鎮めようという流れになっています。遊女にも色々な事情があって色んなエピソードが登場するので、マジで見応えたっぷりです。

 

重くて暗い背景が物語をより一層引き立てる

あおのたつき3

 

現世に未練を残した遊女ということで、かなりヘビーな過去を持っているキャラが多く登場します。女同士の嫉妬ならまだ良い方で、悪い男に利用されたりとか結構暗めなエピソードが少なくありません。

まぁ元々は身請けみたいなことが当たり前のように行われていた時代の話なので、現代から考えると想像しにくいような時代背景があるわけですが、あまり詳しくない人は疑問に思う部分も出てくるかと思います。そういう疑問は調べてみたくなるくらいに、本作はすごく魅力的な作品です。

悲しいエピソードは暗ければ暗いほど、その後の光を明るく感じるはず。幽霊にとって成仏することが幸せなのかどうかは知らないけど、少なくとも変に化けることがなくて良かったと思える話が多く、平和に着地してくれることが多い部分にも注目してみてください。

 

あおのたつき コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

簡単に言えば「未練を残した霊を成仏させる」って感じの物語なので、現代をベースに描かれた作品には似たようなものが幾つか存在するんだけど、吉原の遊女にスポットを当てるだけで全く違う物語に仕上がっているように思います。

僕もこの時代背景とか吉原について詳しい方ではありませんが、華やかな舞台の陽と陰みたいなコントラストが遺憾なく発揮されている作品だと感じました。男尊女卑なんて言葉があるくらいだから、当時は相当なものだったってのが想像に容易いですからね。

暗い感じの物語を最終的に爽やかさの残るフィナーレに変えているのは圧巻の一言です。今後、ますます面白くなっていくことを期待しています。

 

あとがき

わちきでありんす。

 

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