「伝説の雀鬼 ショーイチ【完全版】」を読んだ感想・レビュー

伝説の雀鬼 ショーイチ【完全版】表紙
Ⓒ伝説の雀鬼 ショーイチ【完全版】

雀荘とかで麻雀を打ってる人は普通にイカサマとかやらないでしょ?流れとかヒキとか言ってるけど、そういうのって結局は「運」だから、運だけで勝ち続けることは不可能です。

でもここに絶対にバレない技術的なイカサマが加わったら、勝ち続けることが決して無理なことではなくなるはず。本作はそれを実現した伝説の雀鬼の物語です。

というわけで今回は、麻雀好きならぜひとも押さえておきたい傑作英雄譚「伝説の雀鬼 ショーイチ 【完全版】 (全24巻完結済み)」を紹介します。

著:神田 たけ志, 著:柳 史一郎, 著:桜井 章一
¥436 (2021/09/12 20:30時点 | Amazon調べ)

伝説の雀鬼 ショーイチ【完全版】 あらすじ

麻雀界のレジェンド・桜井章一の、無敗という伝説の足跡を、圧倒的な筆致で描き上げた大人気劇画シリーズの完全版が登場! 戦争の傷跡がまだ癒えきらぬ少年時代から高度経済成長時代を、その神業とも言える裏ワザを駆使して戦い抜いてきた裏プロ時代から、社長業をしながら「仕事」も負け無しで通した後期まで、伝説の姿を余すところなく描いた、麻雀ファンならずとも必読の傑作英雄譚!

  • ショーイチ 20年間無敗の男 桜井章一伝
  • 伝説の雀鬼 Shoichi裏プロ無敗神話
  • 真説 桜井章一 ショーイチ

「伝説の雀鬼 ショーイチ【完全版】」は上記3作品を元に、未単行本化原稿を加えたものです。「ショーイチ 20年間無敗の男 桜井章一伝(全9巻完結済み)」については、Kindle Unlimited登録者なら無料で読めるのでぜひ読んでみてください(本記事執筆時点で全巻対象です)。

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麻雀で勝つための努力を惜しまない

伝説の雀鬼 ショーイチ【完全版】1
Ⓒ伝説の雀鬼 ショーイチ【完全版】

僕は一日中オンライン麻雀ゲームで遊んだりしてた時期もあったけど、実際に麻雀卓を囲んでリアルに麻雀をやるっていうケースはあんまりなくて、いわゆる「イカサマ」みたいなことはやったこともないし、そういうことをする人と麻雀を打った経験もありません。

もちろん今は自動卓もかなり普及してるんで昔とはまた状況も変わってるとは思いつつも、本作を読んでいると「麻雀で勝つためにここまでやんの!?」っていう感が拭い切れません。

他の麻雀漫画では簡単に「ここで河から牌を持ってきて…」みたいなことを簡単に言うじゃないですか?でも相手もそれなりに上手い人だとそんなに簡単にはいかないから、それ相応の練習も必要なはずなのに作中ではそれを省略してたりするわけです。本作ではそれを実現させるための努力というか練習の部分にも触れられているので、違和感なく読めると思います。

実戦でなお技術を磨く

伝説の雀鬼 ショーイチ【完全版】2
Ⓒ伝説の雀鬼 ショーイチ【完全版】

麻雀のルールだけを知って我流でそれを突き詰めていく場合、積み込みやサイコロで好きな目を出す練習くらいはするだろうけど、その段階では「山から牌を取ってくる、捨て牌を拾ってくる」などの手牌とすり替えるという方法までは思いつかないんじゃないかと思います。

そしていざ実践でそれを目の当たりにした時、普通「ふざけんじゃねー!」って感じで怒りませんか?本作の主人公の場合、それを知って「そういう手もあったんだなァ…」ですからね。こういう部分も柔軟に吸収して、最終的にはトップオブトップまで駆け上がります。

「バレなきゃイカサマじゃない」みたいなことは有名な話だけど、相手がやるから自分がやるっていう目には目を方式ではなく、あくまで自分の高みのために技術を学ぶ姿勢が面白くて興味深いです。

勝つべくして勝ち続ける様子

伝説の雀鬼 ショーイチ【完全版】3
Ⓒ伝説の雀鬼 ショーイチ【完全版】

麻雀漫画の主人公って大体が強いんだけど、色んな技術を使いながらも最終的には運とかヒキっていう説明のつかない部分で勝利をもぎ取ったりすることが大半です。もちろんこれは漫画家さんがどういう運びにしたいかって部分に大きく関わってくるので、悪い言い方をすれば「ご都合主義」とも取れます。

一方で本作の場合、勝ちに転じる瞬間の大きい局面は主人公の人為的なものによってもたらされることが多いんですよね。何かしらのイカサマをするとか、相手のイカサマを見抜いてそれを逆手に取るとか…いずれにしても勝つべくして勝ってる様子が楽しめます。

ヒラでやるにしても確率論を重視しているという感じだし、少なくとも運に頼った戦い方をしません。「俺ならここで引ける!」みたいな展開が一切ない。ここだけでもすごく斬新だと思ったし、麻雀が好きな読者が熱中できるポイントだと思います。

伝説の雀鬼 ショーイチ【完全版】全24巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

本作は伝説の麻雀打ちである桜井章一氏の自伝的な物語のようです。ちなみに桜井章一氏はマジで負けなかった雀士みたいなんだけど、本作を読んでいると勝つべくして勝ち続けた人なんだろうなぁっていう感がすごく伝わってきます。

対局に関するシーンは適度にしつつ、この局面で何を考えているかみたいな部分にスポットが当たることが多いので、他の麻雀漫画のような派手さはありませんが、見ていてこの人の凄さを痛感させられました。麻雀で勝てないって言ってる人は「ここまでやったら負けない」っていう明確な基準を知ることができると思います。

絵が下手っていうわけではないんだけど、人物画は基本的に一緒なのかな…。いずれにしても人の顔がめちゃくちゃ似てて、場合によっては髪型とか服装で見分ける必要が出てくるので注意。そこに問題がなければ麻雀が好きな人にはぜひ読んでもらいたい麻雀漫画です。

あとがき

そりゃここまでやったら簡単には負けないでしょ。

著:神田 たけ志, 著:柳 史一郎, 著:桜井 章一
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