「元ヤン」を読んだ感想・レビュー

元ヤン表紙

 

僕の学生時代の友達で、かなり有名だったヤンキーのF君は美容師になりました。さすがにヤンキーからヤクザという見事なエスカレーターに乗った友人はいませんし、かつて暴走族とかやっていた友人も今ではファミリーワゴンに乗ってます。

みなさんの周りにも色んな元ヤンがいるかと思いますが、本作で描かれている元ヤンは異質です。というわけで今回は、地方ヤンキー群像クロニクル「元ヤン(全15巻完結済み)」を紹介します。

 

 

元ヤン あらすじ

かつて地元の街・ワカヤマの“紀伊”を席巻した伝説の不良集団『紀伊浪』の一員として、輝かしい時間を過ごしていた矢沢正次。5年後の現在、彼は立派な“元ヤン”として、自動車教習所で働く平凡ながらも安定した日々を過ごしていた。そんな正次のもとに届いたのは、元『紀伊浪』リーダーが事故死した報せ、そして、地元が隣国“伊勢”に攻め込まれているという噂だった──。

 

元ヤンの見所をチェック!!

主人公は元ヤンキーで、現在は自動車教習所の教官

元ヤン2

 

当ブログではヤンキー漫画・不良漫画にカテゴライズしている本作ですが、正確に言うと元ヤンキーの物語なので、ヤンキー漫画とは言い難いフシがあります。元ヤンキーの現社会人が地元のヤンキーのいざこざに首を突っ込んだら、それがきっかけで大きな抗争に発展していくという感じ。

もちろんヤンキーたちの喧嘩というスケールではなく、内容はヤクザや半グレの抗争に近いという印象です。喧嘩自体は素手が多いけど死人が出てるし、何より全国を飛び回るので。

 

かつてのメンバーが終結して物語は再始動する

元ヤン1

 

本作の主人公は、紀伊で活躍していたヤンキー集団「紀伊狼」のメンバーです。メンバーはそれぞれ上半身にナンバーの入ったタトゥーが彫ってあります。ちなみにメインの主人公は七番。

それぞれに事情があって紀伊狼は解散し、七番は自動車教習所の教官になりました。二番は警察官、五番は悪質な訪問販売などなど。それらの元ヤンがメンバーの死をきっかけに、紀伊狼を再結成するという流れです。

かつての仲間たちの友情を再確認できるとか、時間が経っても本質が変わらない心地良さみたいなものが感じられます。…まぁイイ年して何やってんだって感もあるけど。

 

現在のヤンキー勢力図が戦国時代っぽい

元ヤン3

 

軽くネタバレすると、かつての仲間の葬式で四天王みたいなのが集結します。で、それぞれがお宝を持っていて、薩摩に鎧があるとか水戸には行縢があるとかそんなノリが始まるっていうね…。

で、死んだ仲間が刀を持っているからってことでそれを奪いに来るという流れがあって、葬式会場で派手に始めるもんだから現ヤンキーよりも十二分にタチが悪いです。今時、ヤクザも半グレも場所とタイミングは選びそうなもんだけど。

こんな感じで、四天王とか宝集めみたいな要素があっても楽しめるという人にはおすすめです。

 

元ヤンを読んだ感想・レビュー

コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

紀伊(現:和歌山)の不良集団だから紀伊狼っていうネーミングセンスはさて置き、それぞれが胸にナンバーのタトゥーを入れているという部分や、1vs50の喧嘩に勝ってしまうという部分が許容できるなら、問題なく楽しめるヤンキー漫画だと思います。

最初は地元のヤンキーたちに加勢するみたいな始まりで、社会人にもなって地元のヤンキーの勢力争いに参加するっていう展開にはちょっと思うところがあるけど、絵は奇麗だし、喧嘩シーンの迫力は一級品です。今後の展開に期待します。

 

コミックス全15巻を読んだ感想・レビュー

茶化すなら「五大老だの、珊瑚の鎧だの…元ヤンが7人揃えば願い事でも叶ったんですか?」という感じでした。まさかスーパー不良なるものが出てくるとは夢にも思わなかったし。

もちろん感動的なシーンや熱くなれるシーンも多いんですが、根底にあるヤンキー要素を受け入れられるかどうかによって、本作の評価は大きく分かれると言えそうです。

個人的には「茶化したくなる厨二的な要素が少なくないけど、喧嘩のシーンは見応えがあって、主人公の強さはカッコ良いと思った」というのが正直な感想で、山本隆一郎氏の作品なら「サムライソルジャー」の方が好きかも。

 

あとがき

赤、白、紀伊狼。

 

 

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