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「くーねるまるた」を読んだ感想・レビュー

くーねるまるた表紙

 

僕は海外に行ったことがないし、国名を聞いてどういう国なのかも全くと言っていいほど分かりません。ポルトガルと言われても大体の位置くらいは分かりますが、どういう文化があって、何が有名で~みたいな話は一切わからないです。

だからこそ日本に来て日本語を話している外国の方には尊敬しかないし、それが愛嬌たっぷりで可愛らしい女性だったら、もう「惚れてまうやろー」だし、心から応援したい!

というわけで今回は、ポルトガルから来たマルタが食ったり寝たりする日常を描いた「くーねるまるた(全14巻完結済み)」を紹介します。

 

 

くーねるまるた あらすじ

マルタさんはポルトガルから来た貧乏だけど食いしんぼーな女の子。築70年のおんぼろアパートで、慎ましいながらもエンゲル係数高めな一人暮らしを満喫中。紅茶チャーシュー、鶏油炒飯、パン耳タルト、蟹風味のディップ・・・等々お金はなくても丁寧に。マルタさんの美味しい日々!!

 

くーねるまるたの見所をチェック!!

タイトルの由来は「食う・寝る・マルタ」

くーねるまるた1

 

本作のタイトルを初めて見たとき、テクマクマヤコン的な何かの呪文かと思いました。よくよく蓋を開けてみると本名がマリア・マルタ・クウネル・グロソで「食ったり寝たりするマルタさん(ポルトガル人)」となってます。

本作は日本に住んでいるマルタが日本の文化に触れ、ポルトガルでは~というエピソードを紹介してくれるというのが基本的な流れです。これによってマルタの素敵な日常に触れつつ、ポルトガルがどういう国なのかを理解できるという…まさに一石二鳥的な漫画と言えるでしょう。

 

ポルトガルの郷土料理に関するエピソードが多め

くーねるまるた2

 

「食う」の要素に注目するとグルメ漫画のような一面を持っている本作ですが、一般的なグルメ漫画のような作風ではありません。ポルトガルの郷土料理だったり、ちょっとしたつまみやサッと作れるような付け合わせが多いイメージです。

あとは近所のお店でラーメン屋らカレーやらを食べるというシーンもあるんだけど、食べ物がどうこうというよりはお店の人や一緒に食べる人との会話にスポットが当たっているケースが多く、料理そのものの創意工夫よりも「誰と一緒に食べるか」みたいなものに重きが置かれているという印象を受けました。

料理のうんちくがどうこうよりも、好きな人と一緒に食べることだったり、マルタが日本の文化に触れて少しずつ好きになっていった食べ物のエピソードなんかに惹かれる人は、本作を芯まで楽しめると思います。

 

心が温まる素敵エピソードが満載

くーねるまるた3

 

マルタの可愛らしさが存分に伝わってくる中、ご近所さんとの素敵なエピソードが溢れているのも本作の特徴の1つ。最近、日本人同士でもご近所付き合いが希薄になってきた中で、マルタの人間性や社交性が表れているエピソードがたくさん登場します。

上記画像で言えば、銭湯あがりで楽しみにしている100円ビールが売り切れていたので、ご近所さんと倍のサイズをお金を出し合って購入し、半分ずつ飲んだというもの。なんの他愛もない日常だけどとても幸せそうで、読んでいるこっちがほっこりさせられてしまいます。

1つのエピソードが簡潔にまとめられていて、テンポ良く読み進めることができるのも特徴です。隙間時間に読んだり、寝る前にちょこっとっていう楽しみ方もできるので、サザエさんとかちびまる子ちゃん的な日常漫画が好きな人におすすめ。

 

くーねるまるた コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

元々、面白いグルメ漫画を探していたところ、某メディアでグルメ漫画のタグが付けられていたので購入しました。…が、確かにグルメ要素はあるものの、どちらかといえば日常漫画の要素が強めの作品です。

ただし不満どころか満足感が強く、ポルトガル人のマルタから見た日本の風景とポルトガルの風景の対比がめちゃくちゃ面白くて、一気に夢中にさせられました。本格的な料理よ呼べるほどの物は出てきてないし、おそらく今後も出てこないんじゃないかと思うけど、それが良いと思える作風です。

日常の素敵エピソードを堪能できる漫画で、マルタの可愛らしさに癒しすら感じます。外国の方の人懐っこさや愛嬌の良さみたいなのが好きな人は絶対にハマる、間違いないです。

 

あとがき

るい・こすた。

 

 

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