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「スキップとローファー」を読んだ感想・レビュー

スキップとローファー
Ⓒスキップとローファー

僕は自他共に認める田舎者で、電車も1時間に一本とかそういう地域に住んでいます。だから東京のあのごちゃごちゃした路線図を見て、何の迷いもなく目的地に行けるという人には尊敬しかありません。

本作は田舎から上京してきた女子高生が主人公の青春漫画です。優等生でありながらどこか抜けている主人公の姿は、僕ら読者に笑いと希望を届けてくれることでしょう。

というわけで今回は、超絶ハッピーな上京物語「スキップとローファー(連載中)」を紹介します。

スキップとローファーのあらすじ

岩倉美津未、今日から東京の高校生! 入学を機に地方から上京した彼女は、勉強こそできるものの、過疎地育ちゆえに同世代コミュ経験がとぼしい。そのうえちょっと天然で、慣れない都会の高校はなかなかムズカシイ! だけど、そんな「みつみちゃん」のまっすぐでまっしろな存在感が、本人も気づかないうちにクラスメイトたちをハッピーにしていくのです!

スキップとローファーの見所をチェック!!

間抜けなのか才女なのか微妙な愛され主人公

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Ⓒスキップとローファー

本作の主人公は地方出身(田舎育ち)で、高校入学を機に上京してきたという女の子です。多くの人は大学で上京することはあっても高校で上京することって珍しいんじゃないかと思うので、その辺も新鮮に感じられてめちゃくちゃ面白いと思いました。

どんなに大人であっても、田舎から上京してきた時っていうのは必ず面を食らってしまうはず。それを大学生で体験するのでも相当な衝撃なのに、それよりも3年早く経験するっていうのはとんでもないことじゃないですか?

道に迷って入学式に間に合わないかもっていう展開にまで追い込まれ、挙句の果てに靴を脱いで走り出す様子は完全にコメディーのそれです。でも入学式では新入生代表で挨拶をすることになっているという…。

この優等生なのにどこか抜けている感がまた彼女の魅力になっていて、都会に馴染めない田舎者っていう空気も愛されキャラの要因じゃないかと思います。この魅力たっぷりな主人公の高校生活には見所がたっぷりです。

高校生活で青春を謳歌する様子

スキップとローファー
Ⓒスキップとローファー

本作の主人公はとんでもない田舎から上京してきたようで、東京で見るものすべてが新鮮で仕方ない様子が伺えます。ただでさえ高校生っていう響きが新鮮だろうに、さらに東京っていうキラキラした要素が乗っかったらそりゃもうリア充一直線ではないでしょうか。

でも主人公には地味な部分が多くて、いわゆるウェーイ系ではありません。友達と遊びに夢中になったりすることはあっても、たぶん勉強をサボることはないだろうし、この辺の安心感もあって「どんな高校生活を見せてくれるんだろう」っていう楽しみに溢れています。

恋にしても生徒会にしても部活動にしてもオシャレにしても…本人が楽しむのが一番。この愛されキャラがどのようなカラーを見せてくれるのかに注目です。

何とも言えない魅力を持った登場人物たち

スキップとローファー
Ⓒスキップとローファー

コミックス1巻を読んだだけでも魅力的なキャラクターが多数登場します。田舎者が上京してきたってなれば、似たような境遇の子もいるだろうし、それを馬鹿にしてくる都会っ子もいるってことは想像に容易いわけで…。

あとは主人公を助けてくれる爽やか男子の存在があれば、もしかしたらそこから恋に発展するっていう展開も期待せずにはいられないでしょう。でもちょっと不穏な空気を感じるというか、欠点がないうえに何気ない会話の中にトゲのようなものを感じると「え、それってどういう意味?」という感じで気になってしまうんですよね。

クールな男子って人気があったりするけどクールとドライは紙一重だと思うし、こんな感じで魅力的なキャラクターがたくさんいることは、間違いなく本作の大きな武器だと思います。どのキャラクターがどのように主人公と関わっていくのか、決して目を離すことなかれ。

スキップとローファー 1巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

王道な上京物語ではあるんだけど、主人公の純粋さがすごく魅力的な作品だと思いました。まず主人公に嫌みがないし、応援したくなるキャラクターっていうのがいいですね。

で、もっと主人公のドジっぷりを煽ってくる奴がいるかと思ったら意外とそうでもないっていう…。ちょっと嫌な奴はいても、明らかに漫画のキャラって感じで煽ってくるのがいなくて、物語全体が殺伐としていないのも良かったです。

もしかしたら今後、恋愛面や友情面で衝突するシーンなんかが出てくるかも分からないけど、本作はきっと後味が悪くならないように仕上げてくれるはず。すごくほっこりできる優しい雰囲気のある青春漫画なので、そういうのが好きだっていう人には文句なしにおすすめします。

あとがき

優等生なのに間抜けっていうギャップがすごい。