個人的には筋トレが大嫌いで、たくましい身体には憧れるんだけど長続きしません。
もうね、1回徹底的にやって筋肉痛になるじゃないですか?そうすると休む口実が得られるわけで、筋肉痛から回復すると痛みと共にモチベーションも無くなってるんですよね。
そういう時は筋肉系YouTuberの動画を見たりするとモチベーションは上がるんだけど、今度はその動画を見なくなるっていう悪循環です。ちなみに本作は表紙からは想像もつかないくらいの本格派で、筋トレのモチベーションもガッツリ手に入ります。
というわけで今回は、筋トレの第一歩に最適な「ダンベル何キロ持てる?(連載中)」を紹介します。
ダンベル何キロ持てる? あらすじ
「ひびき…お前、また太った?」
“食べること”が大好きな女子高生紗倉ひびきは友人の一言をきっかけにダイエットを始めようと決意する!!運動を一人では続けられない彼女が入会したのはスポーツジム!!そのジムで同級生でお嬢様の奏流院朱美と出会うのだが…!!
理想のカラダを手に入れるため、彼女のトレーニングが始まる――!!
ダンベル何キロ持てる?の見所をチェック!!
軟派な表紙とは裏腹に中身は超本格派の筋トレ漫画
最近流行りの「とりあえず可愛い女の子にやらせとけ」的な漫画だと思うじゃないですか?個人的には「流行ってるみたいだからキャンプやってみました」みたいな可愛い女の子のYouTubeが大嫌いで、女を武器にしているコンテンツに対してものすごく偏見を持っています。
もちろん中身がしっかり伴っているなら批判はしません。というわけで本作は批判するに値しません。中身はめちゃくちゃ硬派で、ちゃんと筋トレのイロハが描かれています(まぁ硬派っていうほどゴリゴリじゃないけどそれが良いんだよね)。
ベンチプレスってやったことないと正しいフォームを取ることも難しいものです。本作はこれから筋トレを始めようとする人にも、最初の一歩として相応しい良書だと思います。
「筋トレって痩せる?」みたいな基本にも対応
僕は小学生の頃に結構太っていて、男なんだけど身体測定で体重を読み上げられるのが嫌でした。で、身体測定の1週間くらい前になったら腕立てとか腹筋をしてたんですよね。
ぶっちゃけ筋トレを少しでもかじったことがあるなら、そんなことをしたところで体重が軽くなるわけないっていうのは分かるだろうけど、本当の初心者の頃って「筋トレをすれば痩せるのかどうか」すら分からなかったりしませんか?
例えばジムに通う理由にしても、男性は「腕を太くしたい」って言って通うのに一方で女性は「腕を補足したい」って言って通ったりするわけで…。ぶっちゃけ「引き締まった身体を作るんならともかく、体重を軽くしたいなら筋トレってどうなの?」って部分もあるわけで…。
そういう基本的な部分もしっかり触れてくれています。筋トレ好きな人はもちろん、これから筋トレを始めようと思っている人にもおすすめの筋トレ入門書と言えるでしょう。
トレーニングと同じくらい大事な食事についても徹底解説
筋肉を付けようと思ったら食事が大事なのは基本中の基本です。ちなみに僕は筋トレに興味を持つまで、糖質と炭水化物がまったくの別物だと思ってたし、たんぱく質なんか「尿検査で恥ずかしいやつ?」くらいにしか思ってませんでした。
今流行りのダイエットジムなんかだと、ハッキリ言ってトレーニングよりも食事管理を重点的に指導しているようで、痩せようと思ったら食事を見直すのが手っ取り早いです(ま、それが難しいんだけど)。
ダイエットに興味がある人はカロリー計算なんかはしてるだろうけど、調理法にまで気を使ってる人っているんだろうか…。ちなみに本作ではそのあたりもしっかりと解説してくれています。
ダンベル何キロ持てる? コミックス1巻を読んだ感想・レビュー
これから筋トレを始めたいって思っている人には最適な筋トレ漫画だと思いました。絵も可愛らしいし、筋トレの初歩的な部分を楽しく学べる良書です。
コミックス1巻時点では筋トレの初歩中の初歩にスポットが当たっていたような感じで、本作のタイトルにもあるダンベルの使い方も、まだ基本しか紹介されていません。恐らく少しずつステップアップしていくような感じになるんじゃないかと思います。
ベンチプレスとかラットプルダウンとか家でやるのはハードルが高い種目もあるけど、家でダンベルを使ってできるトレーニングとか、ダンベルすらも使わないトレーニングの解説もあったので「筋トレに興味はあるけど、ジムに通うお金も時間もない」という人でも参考になるはず。
筋トレに少しでも興味があるなら楽しめるトレーニング漫画です。筋トレをやっている人なら知識目的じゃなくてモチベーション目的で読んでみても良いと思います。
あとがき
ダンベルは重りが変えられるやつを買いましょう。