どんな服装が好きかって部分には個人の好みが色濃く出てくるんじゃないかと思うんだけど、男物のTシャツやらパーカーの上だけを着ているっていうシチュエーションとパジャマ姿が嫌いな人っているんだろうか。
前者はともかく後者はそれ相応の関係になってないと見られないものだからね。そういう意味では、本作のタイトルは非常に興味をそそられるテーマと言ってもいいのでは?というわけで今回は、幽霊になってしまった幼馴染との恋愛物語「パジャマな彼女。(全2巻完結済み)」を紹介します。
パジャマな彼女。 あらすじ
眠りの森学園高等部1年生の目覚計佑と、幼馴染み・音巻まくら。ある日、些細な言い争いから、まくらが行方不明に。必死に探しまわる計佑は、2人の思い出があるひまわり畑で、まくらを見つけ出しす。しかし彼女は幽霊になっていた。彼の前に芸能活動もしている学園のアイドル白井雪姫(しらい・ゆき)も現れて……。切ない恋愛ファンタジー、新装版で再刊行! ※集英社刊『パジャマな彼女』(全3巻)と同内容を再編成したものです。
パジャマな彼女。の見所をチェック!!
幼馴染を女性として意識し始める多感な時期
幼馴染が登場する恋愛ストーリーの多くは「今までは近すぎて異性として意識していなかった」みたいなスタートを切ることが多いんじゃないかと思うんだけど、本作もまさに典型的なそれです。
幼少の頃に彼女のお母さんが亡くなってから一緒にご飯を食べるようになり…みたいな展開があって、その辺の幼馴染よりも距離が近く、いわばきょうだいみたいな関係性と言ってもいいでしょう。それが高校生になった今、同級生が彼女を女性として褒めることがあったりして、そこから急に意識し始めるという感じ。
ぶっちゃけ絵を見る感じだとめちゃくちゃ可愛いです。この幼馴染は活発系女子なので、もう1人のヒロインと比べて「自分ならこっち!」みたいに楽しめるんじゃないかと思います。
幼馴染が幽霊になってしまう
本作では幼馴染が幽霊になるっていう急展開を迎えます。「タイトルがパジャマな彼女なのにコミックスの表紙絵はパジャマじゃないの?」みたいな疑問もありつつ、恐らく男性読者のフェチ要素を満たすという意味でのパジャマなんじゃないかと思いました。
で、なぜ幽霊になってしまうかっていう部分は、おとぎ話みたいな要素になります。ここは実際に読んで確認してみてください。リアリティのない部分にはなるんだけど、そういうものだっていう感じで読むことができるので引っ掛かることはないはず。
いずれにしても幽霊というか生霊というか、主人公に触れることができるという点を除いては幽体離脱している霊みたいな感じで、一定時間内に復活の条件を満たさないと死んでしまうという感じなんで、果たして幼馴染は無事元の体に戻ることができるのかって部分が大きな見所となっています。
幼馴染と現役アイドルのどちらを選ぶか
そしてもう1人、本作には現役アイドルの女の子が登場します。ぶっちゃけそこまで接点もないのに、なぜか主人公に惚れてくれるという…男性読者なら羨ましいと思える反面「なんで!?」って部分が引っかかるくらいに、なぜか主人公が言い寄られるっていうね。
早い話が「幼馴染と現役アイドルのどっちを選ぶか」みたいな話です。で、幼馴染は幽体離脱をしているかのような状態で主人公の周りにいることが多く、主人公以外には見えないし触れることができないっていうことで、主人公が現役アイドルとイチャイチャしている場面も見なければなりません。
ここで嫉妬心が芽生えたりなんかして、ギクシャクした関係が生まれて…みたいな感じ。まぁネタバレになるからあまり触れたくはないんだけど、こういう展開で幼馴染じゃない方を選ぶ漫画ってあったかなぁ…。
パジャマな彼女。を読んだ感想・レビュー
絵はすごく上手くて、登場する女の子はめちゃくちゃ可愛いです。どこかで見たことがある絵だと思ったら「はねバド!」の作者さんでした。
そして本作はもしかすると打ち切りだったのかな?後半の急展開が目まぐるしくて、ぶっちゃけ「幼馴染が生き返るかどうか、そして主人公は幼馴染とアイドルのどちらを選ぶのか」って部分で終わっておけば良かったのに…。「本当はその後も描き続けたかったけど、その途中で打ち切りになってしまったから中途半端に切り上げるしかなかった」みたいな空気感がハンパないです。
あと主人公がなぜモテるのかが引っかかっていて、アイドルも見た目の可愛さ以外に魅力を感じません。幼馴染が幽霊になるって部分には引っ掛からないのに、なぜか主人公がモテ展開になるのは引っかかってしまうという…。
女の子の絵が可愛らしくて所々にパンチラやお風呂のシーンが登場するという意味では、恋愛漫画というよりもちょっとしたHなシーンが多いラブコメ漫画と思ったほうがいいかもしれません。そういう作品が好きなら楽しめるんじゃないかと思います。
あとがき
パジャマのシーンもっと多くても良かったです。