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「ムダヅモ無き改革」を読んだ感想・レビュー

 

麻雀漫画はリアルに寄せた作品か、それともイカサマ主体か、はたまた魔法系かで読者層が微妙に変わってきます。個人的にはどれも好きだけど、「まぁ漫画にしている時点で多少はご都合主義みたいになっちゃうんだから、この際すっげー魔法系で良くね?」みたいな開き直り感が凄すぎるのが本作です。とにかく気持ち良すぎる。

政治と麻雀っていう、あまり接点のなさそうなものを無理やりくっつけて、ブラックジョーク満載のギャンブル・ギャグ漫画としての完成度も圧倒的です。というわけで今回は、政治と麻雀が奇跡のコラボをした「ムダヅモ無き改革(全16巻完結済み)」を紹介します。

 

 

ムダヅモ無き改革 あらすじ

元内閣総理大臣の小泉ジュンイチローが特異の「麻雀外交」で外敵を次々となぎ倒す痛快・政治×麻雀アクション!!

 

ムダヅモ無き改革の見所をチェック!!

首脳会談で繰り広げられる対局

 

本作は基本的に「各国の首脳陣が麻雀対決をして、勝った方が外交を有利に進められる」という感じの漫画です。だからアメリカのブッシュとか、ロシアのプーチンとか、北の金正日とか…。そういう人たちに非常に似ているキャラクターたちが登場します。

というか「北家:国務長官、南家:国防長官」というワードの破壊力よ。小泉ジュンイチローの対面がジョージ・ブッシュってのも凄いよね。ちなみに日本の登場人物は、主にライオンヘアーに何となく見覚えがあるような気がする小泉ジュンイチローと、最近ワイドショーなんかでよく見かける人物に面影を感じるタイゾーってのがメインです。

あとはシンゾーなんてのも出てくるし、タローってのも出てきます。管ナヲトっつーのも出てきて、政権交代の必要性なんかを語ってたりもするから、当時の政治的な背景と照らし合わせてみても面白い部分があるような無いような。

 

何でもアリの魔法系麻雀バトル

 

本作における麻雀の描写には一切のリアリティが無く、基本的には役満以上がデフォの対局です。そして各国の首脳陣が主な登場人物ということもあり、それぞれの国にちなんだ必殺技なんかも出てきます。

これが必殺とは言っても無理やりなアレで、イカサマとかそういう話じゃないんです。いわばMPとか消費してやるような絶対に成功するやつ。例えば日本の小泉首相は、牌の表面を抉って白を作り出すとか普通にやります。

こんなんが普通に通る世界観です。「イカサマだ!」っていう人がいないどころか、「まだ轟盲牌の使い手がおったとは…」くらいの感じ。

 

 

ほんで最終的には手持ち牌が全部白になったりします。点数も規格外に跳ね上がって、もはやこれは麻雀じゃねーじゃんって思う人が続出しそう。

 

ムダヅモ無き改革 コミックス全16巻を読んだ感想・レビュー

良い意味で「非常にアホっぽい麻雀漫画」という感じ。ギャグ漫画というよりも、日本を含めて各国のデリケートな部分を皮肉ったブラックジョークが目立ちます。なんだよ点テポドンって。

ぶっちゃけ外交問題を面白おかしく描きつつ、あまり馬鹿にしすぎるのもアレだなぁってことで麻雀対決を取り入れたというような感じがして、麻雀漫画とは言いながらも麻雀要素が後付けのような気がしないでもないです。

でも麻雀を打ってたら、すっげーくだらないことでも面白く感じたりするじゃないですか?くだらない親父ギャグで笑っちゃったり。そういう空気感が理解できる読者なら、本作の魅力にどっぷり浸かれるんじゃないかと思います。

麻雀が好きな人、くだらないギャグ漫画が好きな人、ブラックジョークやブラックユーモアが好きな人におすすめ。あ、ちなみに麻雀のルールが分からなくても楽しめるはずです。

 

あとがき

この漫画では、安倍シンゾーが「責任を取る!」っつってリーダーシップ発揮してたけどなぁ。

 

 

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