みなさんは中学生の時にどんなグループに属していましたか?「異性とも気軽に喋れる陽キャグループ」だった人もいれば「同性ばかりでつるむ陰キャグループ」だったという人もいるでしょう。
僕はもちろん後者で、女子と会話するのは英語の授業でやる「YumiとKenの会話」の時くらいでした。だから好きな子とちょっとでも喋れた日はドキドキして寝れなかったりしたなぁ。
ここに共感してくれる人には是非とも読んでいただきたい陰キャが主人公の漫画があるんです。というわけで今回は、陰キャと陽キャのコントラストを描いた「僕の心のヤバイやつ(連載中)」を紹介したいと思います。
僕の心のヤバイやつ あらすじ
学園カースト頂点の美少女・山田杏奈の殺害を妄想してはほくそ笑む、重度の中二病の陰キャ・市川京太郎。だが山田を観察する内に、京太郎が思う「底辺を見下す陽キャ」とは全然違うことに徐々に気づいていき…!? 陰キャ男子・京太郎の初めて恋、始まる。陽キャ美少女×陰キャ少年のニヤニヤ系青春格差ラブコメディ!!
僕の心のヤバイやつの見所をチェック!!
厨二病のやべー奴の心理描写がエグい
「ちょっとやべー奴」と言われて、思い浮かべる人がいますか?ぶっちゃけ大半の中二男子は「ちょっとやべー奴」なんじゃないかと思うんだけど、本作の主人公はかなりのやつです。
完全に振り切ってヤバイ奴なのにも関わらず、中二男子を経験した人なら「うん、わかる」と即答してしまうような危うさって言うのかな。たまにおかしい場面もあるんだけど、大半は理解できるっていうのがまた怖いっていうね。
上記画像は完全にやべー奴のアレだけど、たまにニュースで「一般女性客がホストに…」みたいな事件を見た時に、警察の調べに対して容疑者が述べる犯行動機みたいな感じだし。
個人的にはこんな危ない発想をしたことはないし、せいぜい「体育で怪我した後で包帯グルグル巻きにした」くらいの感じですが、まぁ気持ちは痛いほどわかります、はい。
陽キャによる陰キャいじり
学校内にはヒエラルキーがあって、いつの時代も「陽キャが陰キャをイジる」という展開が後を絶たないようです。ちなみに僕も中学の時は完全にいじられる側で、なんとか高校デビューしたという感じでした。
だからいじられる側の気持ちもいじる側の気持ちもちょっと分かるんですけど、この頃のいじりって「いじってる側しか笑えない」みたいなことが多いように思います。
それを含めて何かを思うことが出来るのであれば、本作はめちゃくちゃ楽しめるでしょう。懐かしいなぁでもいいし、あれは辛かったなぁでもいいです。ただ「過去にいじられたのを思い出して悲しい気持ちになる」という場合は、ちょっと向かないかも。あくまで過去を楽しめる人向けで、最高なやつです。
いじられキャラあるある
いじられキャラのあるあるとして「クラスメイトの会話は割と聞いている」というのが挙げられると思います。だから直接会話に入ることはなくても、誰が誰をどう思っているかみたいな話は普通に把握できるし、自分が密かに想いを寄せている相手に対し、馬鹿な男子が何か言ってると気になって仕方がないっていうね。
ぶっちゃけ中学2年の時なんか、男子生徒のほとんどはエロい妄想で構成されてるだろうからアレだけど、夏服のあれこれや水着のあれこれなんてのは学校あるあるだし、陽キャ陰キャ問わず全員が通ってきた道だと思います。
そういう青春時代を思い出してニヤニヤできるという意味では、中学生という青春時代を過ごした全員におすすめできるマンガかも。
僕の心のヤバイやつ コミックス1巻の感想・レビュー
率直な意見を言うと「面白いんだけどたまに痛い」みたいな感じ。陰キャだったことを後悔していたり思い出すのも辛くなるような過去があるという人は、たぶん本作の魅力を1mmも理解できないんじゃないかと思います。
ずっと陽キャだった人が陰キャの思考をのぞき見できるっていう面白さ、あるいは僕みたいに「陰キャだったけど今思えば結構笑える」って人なら全然楽しめるはず。というかタイトルが「僕の心のヤバイやつ」なんだから、共感できないと面白みが半減してしまうような気がしないでもないので、僕みたいなタイプが1番楽しめるんだと思いました。
いずれにしても、ちょっとやべー奴の頭の中はめちゃくちゃ面白いです。そこにあるあるとか共感の要素が加わったら、言うまでもなく最強でしょう。
いじり系陽キャ男子との駆け引きだったり、自分とは釣り合わない大人気の女子との接点だったり…。「中学生時代に好きな子がいたけどその子は男子女子問わずに人気者で、なかなか接点が持てなかった」的な思い出があるという人はとりあえず読んでみて欲しいです。
あとがき
本当にヤバいやつは漫画化できない。
ドキドキ感と笑いが見事に融合!!面白くておすすめのラブコメを紹介する