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「僕は君を太らせたい!」を読んだ感想・レビュー

 

世の中には色んなグルメ漫画があり、男性からすると女性に対して「美味しいものを食べて少しくらい太ってくれた方がいい」と思う人は割と多いんじゃないかと。実際に自分が作った料理を美味しいと言いながら食べてくれる女性がいたら嬉しいわけで、そういう意味での「僕は君を太らせたい」かと思っていたら…。

なんとバイオテロが起こって、普通の生活も難しくなってしまった中、野生の蛇やら蛙やらを美味しく食べようとするって感じの漫画だったから、思わずびっくりしたよね。というわけで今回は、バイオテロから始まるグルメ漫画「僕は君を太らせたい!(全4巻完結済み)」を紹介します。

 

 

僕は君を太らせたい! あらすじ

話題沸騰のサバイバルグルメ!!

原因不明の感染症が広がり崩壊した世界で、愛する人を守り抜くこと=愛する人を太らせることと勘違いした男が、愛する女のために野食を駆使して極限状態を生き抜いていくお話。

 

僕は君を太らせたい!の見所をチェック!!

あまり美味しそうに見えない料理の数々

 

本作の根底にはバイオテロが発生して食料の調達も難しくなってしまった世界という設定があるんで、食べる物も「手に入るものを工夫して調理する」というスタイルのグルメ漫画となっています。基本的に野草がメイン。動物性たんぱく質はヘビやカエル、カメ、ザリガニなんかをアテにしているって感じ。ぶっちゃけ全然美味しそうに見えない。

食べた時のリアクションも、美味しいって言うよりも「意外と食べれる」みたいな感じで、アヘ顔作って涙とよだれを流しておけば成立するって流れのグルメ漫画に大きな風穴を空ける表現であることは間違いないかと。

読んでて「真似してみたいなぁ」ってならないのは致命的な気もするけど、ちょっとした雑学が紹介されたりもしてて面白いです。

 

伝染病に感染してしまった部長の運命

 

本作は女上司と部下の物語です。そして部下の男が見た目じゃ分からないほどのサバイバーであり、食料調達から調理までこなすという流れになっているんですけど、女上司の方が伝染病に感染していることが明らかになります。

タイトルにもあるように男はこの女性に対して「太らせたいと思うほどの愛情がある」わけで、単純にこの愛が届くのかどうかも気になるけど、伝染病を克服できるかどうかってのも大きな見所じゃないかと。

もしかして伝染病に蝕まれていって、どんどんやせ細ってしまうという理由からの「君を太らせたい」とかだったら凄いけど…たぶんそれは関係なさそう。愛が実るのか、命は助かるのか、そして太ることが出来るのか的な様々な楽しみ方ができるという意味では秀逸だと思います。

 

ヘビやカエルの食べ方

 

ここで勉強したところで使い道はこないだろうけど(というか使わないに越したことはないけど)、ヘビの調理法やカエルの調理法が丁寧に描かれています。ヘビは割と鶏肉のような味だって言うじゃないですか?でも小骨が硬いってのは知らなかった。というか骨あるんだ?って感じ(ヘビは脊椎動物)。

原型をとどめてなければ普通に食べれそうな気もするけど、国によっては普通に食べてたりもする食材なので、そういう情報が勉強できるのも本作の良いところだと思います。ちなみにキノコも題材として取り上げてたけど、こいつはリスクが高そうでした。

 

僕は君を太らせたい! コミックス全4巻を読んだ感想・レビュー

ゲテモノ食いみたいなジャンルだけど、割と身近にあるものを食べて生き抜くサバイバル感もあって、見応えあるグルメ漫画だったと思います。なかなか通常のサバイバルとは違って自然が豊かな無人島とかじゃないから、ウサギとか捕まえたりできない分どうしても魚とかにシフトしていくのは仕方ないんだけど、後半の食材はやや物足りなかったなぁ。

あとは昆虫食とかがあっても面白かったと思うし、このテーマを知った時に絶対にある分野だと思ってたんで昆虫が出てこなかったのは少し残念。それでも唯一無二のグルメ漫画として成立していて、全4巻という読みやすいボリュームもおすすめしやすい理由の1つです。

「伝染病があるのに、自然の物は大丈夫なのか!?」とか思ったりもしたけど、そんな野暮なことは言わんと楽しめる人におすすめ。

 

あとがき

僕は痩せたい。

 

 

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