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「織田シナモン信長」を読んだ感想・レビュー

織田シナモン信長
Ⓒ織田シナモン信長

ペットを飼おうと思って初めて家族に迎え入れるとき、初めて会ったはずなのに「初めて会った気がしない」みたいなことは珍しくないと思うんだけど、それが歴史上の人物の生まれ変わりだったら…みたいなことって考えないじゃないですか?

もしあなたが犬を飼っているなら、その犬が戦国武将の生まれ変わりかもしれません。犬を飼っていないという人も、今度すれ違う犬が戦国武将の生まれ変わりかもしれないって思ったら、なんとなく楽しい気持ちになりませんか?

というわけで今回は、戦国武将の生まれ変わりの犬たちがドッグランで群雄割拠「織田シナモン信長(全10巻完結済み)」を紹介します。

織田シナモン信長 あらすじ

お犬だョ! 有名武将犬全員集合! 1582年、本能寺で無念の死を遂げた織田信長…であったが、何の因果か現代に犬の姿で復活!! 更に武田信玄、伊達政宗、上杉謙信などの人気武将達も何故か犬に転生ッ!! 歴史あるあるも楽しめる、ドキッ 有名武将だらけのワンチャンコメディ★

織田シナモン信長の見所をチェック!!

織田信長が柴犬になって現代に転生

織田シナモン信長
Ⓒ織田シナモン信長

本作は戦国武将として有名な織田信長がシナモンという名前の柴犬に生まれ変わり、かつての記憶を度々思い出しながらも犬として生きていく姿を描いた動物コメディー作品です。

織田信長といえば日本史が超苦手だって人でもある程度のことは知っているというくらい、それはそれは有名な戦国武将と言っていいでしょう。寺を焼き討ちにした等の数々の残虐性のあるエピソードも多々残っている人物であり、とても柴犬の愛くるしい姿からは想像もできないくらいのキャラであることは間違いありません。

所々に戦国武将としてのプライドを覗かせつつも、柴犬としての本能には逆らえない織田シナモン信長の愛くるしい姿は多くの読者を虜にしてやまないはず。これぞ日本史ファンと動物ファンの両方を釘付けにするコメディーです。

有名武将がドッグランに集結

織田シナモン信長
Ⓒ織田シナモン信長

本作に登場するのは信長だけではなく、かつて戦国時代でしのぎを削り合った好敵手たちもまた犬に生まれ変わっています。伊達政宗あたりを見てもらうとわかるように、若干ではあるものの戦国武将の名残が残っているのが面白いんですよね。

そして武田信玄はラッキー、今川義元はギルバートなど似つかわしくない名前が付いているのも最高です。個人的には「今川義元はマロとかでも面白かったんじゃね?」って思ってますが、戦国時代を戦い抜いてきた猛者たちが横文字で呼ばれているのには笑いが込み上げてきます。

色んな武将が登場してくるので、自分の中での推しメンも出てくることでしょう。柴犬を飼っている人ならシナモン(織田)びいきになるでしょうし、フレンチブルドッグが好きならブー(伊達)びいきになるという感じで、この辺の推しメンびいきも本作の大きな見所です。

犬漫画らしい癒しの笑い

織田シナモン信長
Ⓒ織田シナモン信長

内面は戦国武将でも外見は完ぺきに犬なので、そのギャップがめちゃくちゃ面白いです。可愛らしいコスチュームを着させられてニヤけてしまうくらいに可愛かったとしても、かつて全国を統一する寸前までいった織田信長だってことを思い出すと笑わずにはいられません。

基本的に動物漫画の場合は人間っぽい挙動をするってだけでも面白いので、それの中身が戦国武将ともなると面白くないわけがないんです。つまり本作の場合は、本来の動物漫画の面白さに加えてコメディーっぽさに磨きが掛かっていると言っても過言ではないでしょう。

散歩してる途中でおしっこしてても「これが信長なんだよなぁ」とか思うからね。信長を直接見たことはないけど、イメージが崩れるというかむしろ交換を持ってしまうまであるっていう…。これは一度読んだら病みつきになってしまうタイプの動物漫画です。

織田シナモン信長 コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

とにかく愛くるしさに溢れていて、外見と中身のギャップがまた面白い動物コメディーです。戦国時代を知っているとキャラのギャップや歴史ネタが楽しめると思うんだけど、そんなの知らなくても全然楽しめます。

上の方でも書いたけど人間味のある犬ってだけで面白いのは既に分かってて、そこに歴史ネタなんかも放り込めるのは凄い武器だと思いました。この設定を思い付いたのはマジで上手いことやったなぁって感じ。

ほのぼのする癒し系漫画としても最高で、犬好きの人や動物好きの人には文句なしにおすすめです。というか、犬がそんなに好きじゃなくても「信長が犬になったら?」っていう設定に興味が持てる人は絶対に楽しめる作品だと思います。

あとがき

ブルードラゴンブラッディファング。