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「艦隊のシェフ」を読んだ感想・レビュー

艦隊のシェフ
Ⓒ艦隊のシェフ

海軍といえば横須賀を連想してしまうのですが、横須賀と言えばカレーです。海軍では海に出ている時間が長いため、時間間隔が狂わないように毎週金曜日はカレーの習慣があると聞いたことがあります。

それを聞いたときはなるほどと。めちゃくちゃ面白い工夫だなぁと思ったんだけど、これはどうやらガセっていうね。そりゃ船の中にもカレンダーくらいあるよなぁ。このエピソードは本作の巻末で触れられていましたが、とにかく海軍のトリビアが勉強できる作品です。

というわけで今回は、第二次世界大戦中の駆逐艦内における超美食物語「艦隊のシェフ(連載中)」を紹介します。

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艦隊のシェフのあらすじ

第二次世界大戦中の太平洋。常に最前線にいた駆逐艦・幸風。その艦橋の真下に、武器を扱うわけでも、作戦に携わるわけでもなく、兵士たちのためにメシを作り続ける男たちがいた。彼らの名は烹炊兵。戦争のハラを支え続けた男たちの、超極限美食物語が開幕!!

艦隊のシェフの見所をチェック!!

第二次世界大戦中の駆逐艦が舞台

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Ⓒ艦隊のシェフ

時代は戦時中、さらには海の上ということもあって食事事情は裕福とは言い難いです。豪華な食事は出てこないですし、そこまでの飯テロって感もありません。それなのにめちゃくちゃ面白いっていうね。

料理を作るのが仕事の烹炊兵にスポットを当てた作品で、かなり過酷な現場が描かれています。戦争中ですから悠長にご飯を食べている暇もないわけで…。栄養価の計算はもちろんとして、食材も無駄にできないなどの事情による工夫なんかにも見応えたっぷりです。

あと絵も綺麗で、登場キャラクターの表情や艦船内部の絵も細かく描かれていると思いました。これは戦時中の漫画が好きな人、グルメ漫画が好きな人、自衛隊の漫画が好きな人など幅広い読者におすすめです。

海上での料理を通して生まれるドラマ

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Ⓒ艦隊のシェフ

食事を巡るエピソードって素敵なものが多いじゃないですか?船の上の食事っていうとワンピースのサンジの話を思い出しますが、本作にも素敵なエピソードが多々登場します。これは戦争漫画であり、グルメ漫画であり、ヒューマンドラマと言っても過言ではありません。

戦時中かつ船上ということで食べ物は粗末にできないわけですが、握り飯を作った後で手のひらについたご飯粒が美味しいっていうのは素敵エピソードだと思いました。お涙頂戴じゃないけど、こういうエピソードは胸を打ちませんか?アイスも蓋についてるのを舐めるときが一番美味しいもんね(←違う)。

この他にも戦争中ならではのエピソードがたくさんあり、命に関わるものだったり危険なものを素敵エピソードと言っていいのかは微妙ですけど、感情を揺さぶられるのは間違いありません。色々考えさせられる部分も出てくるので、平和ボケ&きな臭くなってきた今だからこそ読んでみるといいかも。

駆逐艦内ならではのスキルなど

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僕は釣り船くらいしか乗ったことがありませんが、まぁ耐性がないと酔うんですよね。この人たちは駆逐艦に乗るのが仕事だからもう慣れてるんだろうけど、新人の頃なんかは吐いてばっかりって人もいたはず。

この時代に酔い止めがあったかどうかはさて置き、そんな薬に頼ってばっかりじゃ話にならないし、かと言って船酔いしているうちは仕事にならないということで、酔わないための秘策やなんやが出てきます。その中には揺れが激しい船上ならではの調理法なんかもあって、まさに目から鱗が落ちるでしょう。

こういうプチ知識が好きな人にはたまらないんじゃないかってくらい、料理の面でも駆逐艦での生活面でも様々な知識や情報が得られて勉強になるのも良き。本作を読んだら駆逐艦に乗ってみたいって思うかも。

艦隊のシェフ コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

今の海上自衛隊の話かと思ったら、戦時中の海軍の物語です。平時でもなければ陸上でもないってことで、僕が想像していた食料事情とは二重にも三重にも違ったのがめちゃくちゃ新鮮でした。

単純な部分でいえば「洗い物ってどうしてるの?」みたいな疑問もあったし、いくら戦争中で貧しいからと言っても食事は士気に関わることですからね。一般人だとあまり知りえない海軍の裏事情みたいなものを覗けるのは、単純に面白いと思いました。

熱血漢の集まりでしょうから、2巻以降は人間関係の部分にもスポットが当たっていくことでしょう。船上にはトラブルも付き物でしょうから、それらをどう解決していくのか、また今後はどんな料理が出てくるのかにも期待しています。

あとがき

釣りもしてたとか何とか。

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