運び屋って聞くとアンダーグラウンドな香りがプンプンしてきますが、本作で描かれているそれはAV女優専門の運び屋です。実際にいるのかどうかは知らないけど、裏の世界の住人っぽさが十二分に漂ってくると言っても過言ではありません。
個人的にはAV関係の仕事って反社的な雰囲気を感じるというか、ちょっとした裏社会のような感覚を覚えるので遠目から観察したい感じなんですよね。というわけで今回は、超外道の運び屋ストーリー「運びの犬(連載中)」を紹介します。
運びの犬 あらすじ
痛みを感じぬ男・イヌイ。職業はAV女優専門の「運び屋」。ある日、SNSで話題の「千年に一人の美少女」を運ぶ依頼が舞い込み…!? 圧倒的新時代バイオレンス! 超外道“運び屋”ストーリー開幕!
運びの犬の見所をチェック!!
AV女優専門の運び屋
本作の主人公はAV女優専門の運び屋です。AV女優の知り合いがいないからアレだけど、AV女優の中にはドタキャンをする人が少なくないようで、そういうトラブル回避のために主人公のような人間がいるんだとか。
そして本作は、ただAV女優を時間通りに撮影現場に連れて行くという主人公の日常を描いたものではありません。千年に一人の美少女と呼ばれる人物がAV女優になる意思があるということで、周りに先を越されないようにしっかりと確保するというのが当面の目標です。
運び屋というのは運転手のようなイメージが強いかもしれないけど、配達を依頼されたものは何でもしっかり運ぶという仕事であり、例え邪魔が入っても問題なく任務を遂行できる能力を持っていると言っても過言ではありません。運び屋を描いた漫画ってあまりないから貴重だし、主人公の運び屋としての活躍に注目です。
痛みを感じない主人公
本作はリアリティのある作風ではなく、ちょっとしたエッセンスが加わっています。それは「主人公は痛みを感じない」ということです。なので殴り合いの喧嘩ともなれば負け知らずで、壊し屋という異名を持っているほど。
とは言っても痛みを感じないだけであって、ちゃんとしたダメージは入ってると思ったんだけどこの辺は微妙です。自分の内臓を切って犬にあげたりしてたかと思えば、しっかりと抗生剤を飲んでたりするっていうね。でも折れた鼻は自分の手で強引に治してました。
出血大量や脳震盪の概念があるかどうかも不明だし、ちょっとこの辺は序盤段階では謎な部分が多いけど、意味不明な不気味さっていう意味では魅力になっているような気がします。
千年に一人の美少女を無事に運べるか
「千年に一人の美少女って言われるほど可愛いか?」みたいな話はさておき、これをリアル世界で言えば誰になるんでしょうか。橋本環奈さんとかになるのかな?
いずれ驚くほどの美少女がAVに出るってことで、そうなった時の注目度や利益はハンパないことが予想されます。元モーニング娘。のKちゃんで2000万弱って聞いたことがあるんだけど、元アイドルっていう肩書きだけでこれですからね。
現在のアイドルならもっと相場は高くなるだろうし、高校卒業直後の千人に一人の美少女だったらもっと高額になりそうな気もしました。そんな逸材を周りが放っておくわけもなく、ヤクザ等のライバル組織が横取りを狙ってくることは想定内と言っていいでしょう。
果たして運び屋は、この千年に一人の美少女(AV女優志望)を無事に現場に運ぶことができるのか。これは本作最大の見所になると思います。
運びの犬 1巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)
運び屋の話っていうから、いかに警察の目をかいくぐってブツを届けるかみたいな緊張感が楽しめる漫画だと思ったら、全然違う雰囲気の作品で最初こそがっかりしたんだけど、これはこれで面白そうだっていうのが正直なところです。
個人的なことを言えば主人公が痛みを感じないっていう設定はあまり好きじゃなくて、どっちかって言えばリアルに寄せた方向で楽しみたかったんだけど、ヤクザ相手に一人でバトルをするっていう展開が求められる以上、それなりの特殊能力を持ってなきゃいけないのかなぁって思ったり。
なんとなく現段階では「千年に一人の美少女を無事送り届けることに成功し、彼女は無事にAVデビューできました」って感じの終わり方はしないと思うので、どう決着をつけるのかが楽しみです。
あとがき
痛みを感じないっていうのは気付かずに死にそうで怖い。