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「白い巨塔」を読んだ感想・レビュー

白い巨塔表紙

 

個人的に日本のドラマで1番好きなのが白い巨塔です。リアルタイムではなく、テレビ放送からしばらく経ってからDVDで見たんだけど、めちゃくちゃ面白くて一気に見てしまいました。

世代によって何種類かあるのかな、僕が見たのは唐沢寿明さんと江口洋介さんのやつ。ドラマなんか滅多に見ないけど、白い巨塔に関して言えば「もっと早く見ておくべきだった!」くらいに思ったのを覚えています。

というわけで今回は、超名作医療ドラマのコミカライズ「白い巨塔(全5巻完結済み)」を紹介します。

 

 

白い巨塔 あらすじ

医学界の権力と策謀が渦巻く中心・浪速大学医学部で、天才外科医・財前五郎は何を得、何に敗れたのか……!? 最先端の術式、権力闘争、師弟関係、友情、教授選、そして医療裁判――数々の名場面に彩られた医療ドラマの原点にして頂点、舞台を現代の医学界に置き換え、初の完全漫画化!!

 

白い巨塔の見所をチェック!!

天才外科医・財前五郎の医者としての実力

白い巨塔1

 

本作の主人公は、医者としてはスーパーマンです。実写ドラマにおいても日本でトップの外科医くらいに設定されていたので、それが漫画になったら輪をかけて凄い!医療器具が何もない出先でも、難しい応急処置(後から来た救急隊員が「これはもう処置じゃなくて手術だ」というレベル)を簡単にこなすからね。

本物のお医者さんが読んだり、あるいは医療フィクション作品を幅広く視聴している読者にとっては「現実離れしすぎている」くらいに思っちゃうのかもしれないけど、原作大好きな僕の個人的な意見としては全然OK。

とりあえず「数々の人の命を救う凄い医者が、表向きは人柄も良いように思うかもしれないけど裏では…」みたいな感じは最高に面白い要素と言えるのではないかと思います。

 

目を背けたくなるほどドス黒い権力争い

白い巨塔2

 

本作の主人公がヒーローではなくダークヒーロー寄りである所以が、病院内でのドス黒い権力争いです。准教授から教授になるためのゴマ擦りとか、ゴマ擦りとか…。

そういう感情を揺さぶってくる教授たちもロクな奴らじゃないし、スーパー外科医・財前の腹の奥底にある感情もまぁまぁひどいもんで、どこを向いて読んだらいいか分からなくなるのが面白いです。ぶっちゃけ10人の登場人物がいたら、7人か8人は嫌な奴だし。

医者を目指そうって思う時点で、本来は使命感とか優しさみたいなものを持っていたはずなんだけどなぁ…と。悲しいような寂しくなるような部分を、全面的に押し出して描かれているのも本作の魅力です。

 

何とも言い表せない人間関係

白い巨塔3

 

医者や病院に限らず、どこの職場にもありそうな話なんですが、いわゆる立場が下の者に向けられる熱いオファーに対して、それを面白く思わない上司みたいな人間関係。見てる分にはまぁ面白いです。

特に手術をお願いする医者に関しては「なるべくベテランを!」って言いたくなるのが普通の患者だろうし、退陣間近の教授よりも腕の良い准教授にお願いしたいっていうのは痛いほど分かります。

これによって教授が面白くないなぁって思ってしまって、次期教授の座が危ぶまれるとか…。「人の命を預かってる人たちがそんなことせんといて!」って言いたくなるじゃないですか?もうこうなったら完全に白い巨塔の虜です。

 

白い巨塔 コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

小説やらドラマがコミカライズされると、大体は原作を愛している人たちから総スカンを食らうイメージがあります。本作も恐らくそっち寄りで、2021年2月時点では「原作と比べると…」という感じの低評価が目立っていました。

個人的には全然問題なく楽しめています。確かに本作を読んで、ドラマで見た唐沢寿明さんや江口洋介さんの顔は浮かんでこないんですが、医療漫画としての根本でもある「人の命を救う」という部分以上に気になる要素が多いので、原作と同じじゃないと許せないとかじゃなければ楽しめるのではないかと。

全5巻というボリュームで完全燃焼できているのかどうかが気になりますが、医療漫画が好きな人、ドロドロの人間関係や権力争いが好きだという人にはおすすめです。

 

あとがき

登場人物は腹黒。

 

 

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