ダークファンタジー 個別紹介

賞金稼ぎを買収して殺し屋に挑む「BLACK BOARD」を紹介する

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熱くなれるバトル要素あり、真相に迫るドキドキ感あり、そして絵が巧い。

大抵この3つの条件を満たしてるダークファンタジーって人気が出るんで、割と長編になりやすいような気がします。ほんで、無理に引き延ばしてしまった結果、中だるみを生んでしまうことも珍しくないとか。

そういう意味でも本作は異端。全3巻という読みやすいボリュームで綺麗に完結してくれました。というわけで今回は「BLACK BOARD(全3巻)」を紹介します。

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作品概要

この街には、ありとあらゆる内容の依頼がされている仕事紹介版がある。そこにはペットの捜索や強盗、人殺しなど何でも依頼されていて、通称「BLACK BOARD」と呼ばれていた。

そこで生計を立てていた1人の少女。ある時、BLACK BOARDの前にできていた人だかりを掻き分けて依頼内容を見てみると、そこには少女の写真と一緒に「誘拐依頼」が出されていた。

 

登場人物

タマ

白井製薬の社長令嬢。ヴィンセントと名乗る殺し屋に両親を殺害されて以来、行方不明とされていた過去を持つ。

最高級ドラッグ「ダンスホール」の製法を記した手帳を持っており、それを聞きつけた悪人から100万リールの懸賞金を懸けられ狙われている。

なんとしてもヴィンセントを殺し両親の仇を取ろうと考えていたところ、バスコと出会うことで復讐のための第一歩を踏み出した。

 

バスコ

タマを狙った賞金稼ぎの1人。喉に大きな傷を負っており、言葉を喋ることができない。

タマを確保するも、100万リールを遥かに超える500億リールでタマに買収され「タマがヴィンセントを殺すまで護衛する」という契約を結ぶ。

かなりの腕利きで、武装したギャング20人程度を軽く蹴散らした。

 

ウィスリー・T・レスリー

同業者にクソ野郎と呼ばれている警部。

ありとあらゆる手段を使って、タマが持つダンスホールの製法を手に入れようと画策している。

 

ヴィンセント

タマの両親をはじめ、ありとあらゆる人物を殺していると言われている伝説の殺し屋。

 

見所をチェック!!

ダークな世界観を壊さない、適度な笑い

本作は復讐をテーマに描かれているダークファンタジーです。しかし、息に詰まるような展開ばかりではなく、タマやバスコのおちゃめなシーンも少なからず登場します。

これがなかなか面白いです。ぶっちゃけ、下手なギャグ漫画よりもずっと破壊力あるんじゃないかと思う。緊張と緩和っていうか、たまにこういうシーンが出てくるから響いてくるのかも。

いずれにしても、普段は可愛らしいタマの顔が大幅に崩れていたり、ダンディーなバスコがおちゃめだったり…。クスリとさせられながらも、ストーリーの雰囲気は壊さないバランスがうまく仕上がってると思います。

 

綺麗な絵で展開される迫力あるバトルシーン

本作の絵は綺麗で見やすいんで、バトルの描写も迫力たっぷりです。最近だと「絵は巧いのに、なんかよくわかんないけど見づらい」って絵も増えてるから、個人的にはこのクオリティは嬉しい。

ダークファンタジーってなると暗い雰囲気を全面的に押し出すせいか、全体的に暗いページが続くことも少なくないけど、本作は白っぽい絵の方が多くてベタ塗りがくると血の演出だったりするから、コントラスト的にも見やすいのかも。

白い背景にバトル中の音が黒く表現されているのも、脳内変換されてすごい迫力に変わるから見応えアリ。

 

ダンスホールが狙われる理由と本当の価値

1人の警部が何を目的にダンスホールを狙っているのか、500億とも言われているその価値はどのような理由から成り立っているのか。

そして何より「なぜ、ダンスホールの製法を記した手帳をタマが持っているのか」などの謎めいた部分にも注目して欲しいです。ちょっとしたサスペンス要素というか、色んな疑問が少しずつ明らかになっていくんだけど、全3巻だから物凄い加速度で進んでいくんですよね。

どんな伏線も忘れないうちに回収してくれるし、うまくできてる物語だと思いました。

 

復讐は成功するのか、そして事件の真相は

誰が何の目的でタマの両親を殺したのかということを考えた時に、殺したのはヴィンセントでも「ヴィンセントに殺しを依頼した人間」は別にいることになります。

そしてその殺害現場に居合わせたタマは、なぜ殺されずに済んだのか。伝説の殺し屋が殺しの現場を見られて、そいつを始末し損ねるなんてことがあるんでしょうか。

このあたりもしっかりと描かれいて、すべてのピースが埋まった時の爽快感ったらないです。

 

全編を通しての感想

月並みだけど、期待以上に面白かったってのが本音です。

個人的には、可愛らしい女の子を主人公に据えている時点で「あー、こういうのが好きな層を取り込もうとしてるのね」というような捻くれた目線で見てしまう部分があって、そのせいでハードルが下がった感はあるけど、それを差し引いてもすごく面白い作品だったと思います。

物語の途中から「どうせこうなるんだろうなぁ」っていう、ある程度の予想ってできるじゃないですか?本作の場合は、結構予想通りだったんですよ。特に予想を裏切るような展開無しで面白いと思わされてるんだから、相当なもんじゃないかと。

Amazonで作者さんの別作品を探したらまだ無かったので、今後の活躍を期待しています。

 

あとがき

美しい復讐劇ってなんか久々に見た気がする。

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