一時、社会現象にもなったほどのブームを巻き起こした少年漫画といえばコチラ。恐らく全国の少年たちが、授業中にムカつく教師の名前をノートに書きまくったんじゃないかと思う。
なんなら国語・算数・理科・デスノートくらいの感じだったという人もいるのでは?というわけで今回は、強烈なスリル・サスペンス「DEATH NOTE(全12巻完結済み)」を紹介します。
DEATH NOTE(デスノート)のあらすじ
ある時、空から降ってきた1冊のノート。そのノートは「名前が書かれた者が死んでしまう」という悪魔のノートだった。それを拾った主人公・夜神月は、犯罪の無い世の中を造ることを目的とし、犯罪者の名前をノートに書いて次々と粛清していく。
一方で、警察も黙っていない。ありとあらゆる手段を使って、夜神月を捕まえようと躍起になっていた。
犯罪の無い世の中を造るために犯罪者を次々と殺害し続ける夜神月、通称・キラ。捜査関係者の中で屈指の頭脳と権限を与えられている謎の男、通称・L(エル)。両者の戦いの決着は…。
DEATH NOTE(デスノート)の見所をチェック!!
とてつもなく頭の良い二人の心理戦・頭脳戦
本作最大の見所は「キラvsエル、超が付くほどの頭脳派二人による腹の探り合い」です。お互いがお互いを始末するために、過剰に接近していく部分なんかは非常に大きな見応えがあります。
普通、警察とかに追われていると「目立たないように目立たないようにして逃げる」というのがセオリーじゃないですか?なのにキラが警察に臆することなくガンガン突っ込んでいくし、あまりにも多くの悪人を殺してたから逆にカリスマになったっていうね。
ガンガン攻め続けた結果「エルさえ倒せばもう敵はいない」くらいの感じになったおかげで、両者が騙し合う姿は加速的にデッドヒートしていきます。腹の探り合いとか騙し合いとか、言葉巧みに相手を誘導したりするのが面白いと感じる人には文句無しにおすすめです。
ちょっとした厨二感というか完璧じゃない感じ
本作の主人公は頭脳明晰で運動神経も良く、家も金持ちでいわゆる完璧な人間です。だからこそ相手を出し抜く能力にも長けてたし、ハニートラップ的な感じで味方を増やしたりとか、騙し合いを有利に進めていけた的なところがあります。
でもその実ちょっと痛い部分があるというか、読者が「なんか分かるわー」って思う部分もあって、心理戦とは言っても所々に箸休めみたいなシーンがあるんですよね。
例えば思春期の頃に「親が勝手に部屋に入っていないかどうか」みたいな部分を調べたことがある人は一定数いると思うんだけど、こういうのを見ると共感できてテンションが上がるという読者も多いはず。僕もドアが過剰に開いたらドミノが倒れるような仕掛けを作った過去があります。…階段を降りる時の微妙な振動で倒れたりしてたけど。
主人公がダークヒーロー
見てください、この顔。これは主人公じゃなくて完全に悪役でしょ。個人的にはキラのような存在がいたら面白いと思うし、たぶん「もっとやれー」って煽ってる側の人間だと思うけど、一般論から言うと大量殺人者なんですよね。
で、普通に少年漫画として物語を展開するなら、主人公とライバルの立場が全く逆のような気がしなくもないっていう…このあたりも斬新なように思います。道徳の授業なんかでデスノートを題材にしたら見事に意見が割れると思うし、賛否両論になる感じが面白いです。
漫画のセオリーとしては主人公が報われるというか、ハッピーになって終わる感じの作品の方が多いわけで、もし主人公が悪人なのであれば「ちゃんと更生した主人公の姿」みたいなものが結末になったりすると思うんだけど、果たして本作は…?
DEATH NOTE(デスノート) 全12巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)
物語を読んでいて「どっちが勝つんだろう」っていうドキドキ感はなかったけど、それがないのにここまで夢中にさせられるっていうのは凄いと思いました。言うなれば「犯人が分かっている推理小説で最初から最後までスリルが楽しめる」ってのに近いかと。
ノートに名前を書いたら人を殺せるっていう、誰でも思い付きそうな単純な部分からここまでの心理戦に持って行くっていうのは、とにかく「凄い」という一言以外の何物でもないです。色んな意味で話題になった作品だし、漫画好きの人の多くは既に読んだことがあると思うけど、もし読んだことがないなら絶対におすすめしたいサスペンス漫画です。
これまでの人生で「嫌いな人がいない、殺したいと思った人が一人もいない」っていう人には刺さりません。でもそれ以外の人のほとんどには刺さるんじゃないかと思います。月並みだけどこの作品をイチから楽しめるっていう意味では「まだ読んでない」っていう人が羨ましい。
アニメ版の DEATH NOTE(デスノート) もおすすめ
アニメ化、実写映画化、実写ドラマ化もされた本作。僕も全部見ましたけど、やっぱ原作漫画のイメージを崩さないという意味ではコミックスやアニメが楽しめました。実写のキャストが悪いって言うつもりはありませんが、やっぱ実在する人がやるとちょっと違うなぁと。
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本ページの情報は2021年9月時点のものです。作品によっては公開を終了している可能性もあるため、最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
あとがき
計画通り。