タイトルと表紙の通り、スーパーカブに乗る女の子の物語です。タイトル的にも表紙的にも、なかなかスーパーカブに思い入れの無い人は手に取りにくいんじゃないかと思うけど、本作はスーパーカブに思い入れがなくても楽しめます。
ただただ女の子がスーパーカブに乗って、新しい世界を発見していく物語です。コマも大きくてセリフも少ないからあっという間に読み終わっちゃうけど、超ステキな物語です。
というわけで今回は、ギャップ萌えの頂点を極めている漫画「スーパーカブ(連載中)」を紹介します。
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Contents
スーパーカブ マンガ概要
ホンダ・スーパーカブ全世界総生産、1億台突破記念作品! 両親も友達も趣味もない、何もない日々を送る女の子・小熊は、中古のスーパーカブを手に入れる。それは小熊の世界を輝かせる小さくて大きな変化だった。
スーパーカブの見所をチェック!!
自分で初めて大きな買い物をした瞬間
誰しも「自分で初めて大きな買い物をした瞬間」って覚えてるんじゃないかと思います。もちろん金額的なことだけじゃなく、バイクとか車なんかは一生忘れないはず。
本作は1万円でスーパーカブを手に入れてるんだけど、僕ちょっとウルっときたからね。序盤も序盤で、大したセリフもドラマもなかったけど、思わず涙が出てきた。そんくらい「こういうのっていいなぁ」って思ったし、似たような経験がある人は感慨深く感じると思う。
買ったその日は何回も見に行ったり、意味なく乗ってみたり、汚れてないのにメンテナンスしてみたり…。色んなあるあるも含め、すべてのシーンが輝いて見えると言っても過言じゃないです。
原付とかバイク、車を自分のお金で買ったことがあるという人なら当然だけど、それ以外にも「自分でお金を稼いで、そこそこ大きな買い物をしたことがある」って人には刺さると思います。
我が子は可愛いという心境
これまでに何度もこういう経験してきたけど、人の宝物を茶化すってどういう心境なんでしょうか。僕は心の中では思ったことはあっても、口に出して言うことは絶対にしなかったけど。
犬とか猫とか命あるものは当然としても、スーパーカブだって愛車なわけで、もう自分の手足みたいなもんでしょ。それを茶化されたりしたら頭にきませんか?僕はこの時点で感情移入しまくりだから、ぶっちゃけ悔しくて仕方なかったです。
それでも似たような趣味を持つ人はいるもんで、これがキッカケで仲良くなったりしてね。その時の喜びったらないです。言葉では言い表せないほど嬉しい。誰になんと言われようと、自分に似たゴリラ顔の子供でも親にとったら宝物です。そんな当たり前の感情だけど、そういう気持ちを大事にしたいなって思わせてくれます。
主人公の人間性にグッとくる
本作は、何か知らんけど親が蒸発するところから始まって、主人公自身もちょっと変わり者のところがあります。高校生にしちゃ成熟しているというか、考え方が大人というか…。
で、スーパーカブに乗って走ってると目が開けにくいってことで、シールド付きのメットに興味を持ち始めるんだけど、高くてなかなか手が出ないって時に保護メガネを見つけるんです。
嫌なクラスメートは、ダサいとか言って馬鹿にするのかな。僕はこういうシーンがめちゃくちゃ好き。自分なりに工夫してあれこれするの、超ええやんけ。
人を3人殺している(けど安い)スーパーカブを躊躇なく購入したり、蒸発した親を探そうとしなかったり…。ちょっと理解しがたい部分はあるけど、この子が笑うと嬉しい自分がいます。そんな魅力に溢れている女の子が主人公の物語です。
スーパーカブ コミックス1巻を読んだ感想・レビュー
僕も学生時代にスーパーカブに乗って登校していたので、超感情移入してしまいました。とは言っても自分で買ったわけじゃなく、親父のお下がりだけど。ぶっちゃけ最初はカッコ良くないって思ってて、少しずつ好きになってったよね。
そんな僕からすると、こんな漫画は刺さらないわけがないってくらいに魅了されてます。でもこの感情は、スーパーカブに乗ってたって事実が無くても揺るがないと思う。
まず、地味で友達なし、趣味なしの女の子が、スーパーカブと出会って人生が大きく変わっていくっていう世界観が素敵すぎるし、似たような仲間もきっとこれから増えていくんでしょう。
高校生の時って原付買うのも思い切った行動だと思うけど、大人になったら「それくらいの転機で人生変わるほどの体験が出来るのなんて若いうちだけなんだから、どんどんやった方がいい」って思います。まさにそれを実行してる感じがするから、読んでいて気持ちがいい。
大事なことなのでもう一度言いますが、本作はスーパーカブに興味がなくても楽しめます。
あとがき
スーパーカブに乗ってる女の子に悪い奴はいない。