スポーツ漫画 個別紹介

卓球漫画「フルドライブ」は魔法を覚える前にクリアしてしまったRPGみたい

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個人的にはスポーツ漫画が好きで、言葉は悪いけど「サッカーや野球ほどメジャーじゃないスポーツが題材になっている漫画」が始まると、すっげーワクワクします。卓球ももちろんその1つ。

卓球漫画と言ったらまず筆頭として挙げられるのは松本大洋先生の「ピンポン」じゃないかと。で、その次って言われたら僕の中では「少年ラケット」です。稲中も有名だけど、あれは卓球漫画にカテゴライズしてはいけないと思ってる。

で、で、ジャンプで卓球漫画の連載が始まると、心のどこかで「どうせ打ち切りになるか、某王子様みたくなるんでしょ」という冷めた視線で見てしまう自分がいるんだけど、打ち切りになったらやっぱ残念です。特にこれは期待していただけにショックでした。

というわけで今回はジャンプで連載されていた卓球漫画「フルドライブ(全3巻)」を紹介します。

※軽いネタバレを含みます。

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作品概要

卓球で世界を獲った祖父の下で修業を積み、ドイツから逆輸入的なカタチで日本のとある中学校に転向してきた今はまだ無名の主人公が、日本の卓球界の頂点にのし上がっていく様子を描いた熱血卓球漫画。

熱血とは言いながらも練習などの熱いシーンがあるわけではなく、普段は鈍感でノロマなイメージさえある主人公が、卓球の試合となると私生活のイメージを払拭するほどの熱い男に変わる。

絵の線は細かく、動きの躍動感も高いレベルで再現されているが、少年ジャンプの読者層のニーズに叶わなかったのか、残念ながら単行本全3巻のボリュームで打ち切りになってしまった。

 

登場人物

玉城 弾

本作の主人公で、かつて卓球で世界を獲った祖父の元で鍛え上げられた卓球少年。手入れの行き届いていないラケットや、普段のオドオドした風貌からナメられることが多々あるが、試合になると豹変する。

タイトルにもあるような超回天のループドライブを得意としており、試合中は熱い一面と生意気な側面を覗かせる。

 

白石 真凛

天才卓球美少女。少し高飛車な性格だが卓球の腕は日本一と評されており、雑誌やTVなどメディアに取り上げられるほど容姿も端麗である。

恐らく一昔前の福原愛さんのような卓球エリートで、見た目が広瀬すずさん的な感じ。

 

菅 章文

卓球部の3年生部員で、弾が入部してきて早々に試合をすることになる噛ませ犬的なポジションの先輩部員。見た目からも想像が容易いほど神経質で、ラバーに埃が付いているのをみると蕁麻疹が出るとか出ないとか。

相手が嫌がる所に球を返す、攻防一体のブロックを得意としている。

 

南條 幸也

中学1年生の中で1番強いと言われているジュニア代表。度々練習をサボってはスマホゲームをしている姿を目撃され、実力はあるが卓球に真摯に向き合っていない部分から、弾と軽く衝突することに。

弾との対戦を機に、自身が卓球を好きだった頃の気持ちを蘇らせていくことになる。

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見所をチェック!!

主人公のギャップ萌え

スポーツを題材にした少年漫画にギャップ萌えを期待する読者がいるのかどうかはさておき、本作の主人公は日常生活ではヘタレだけど、卓球のことになると豹変するタイプの人間です。

普段は冴えないのに卓球のこととなると目の色が変わり、その天賦の才を遺憾なく発揮するという部分には嫌味も感じませんし、素直に応援したくなるんじゃないかと。

私生活でも「俺スゲーし、天才プレイヤーだし」って感じだと読者は付いてこないでしょ。試合が終わって握手を拒否するような選手は、いくら卓球が強くてもリスペクトされないでしょ?そんな感じ。

 

唯一無二のヒロイン

本作にはヒロインが登場しますが、その存在感が他の漫画に見られないような感じですごく新鮮でした。ありきたりな所でいったら「私を五輪に連れてって」的な幼馴染だったり「卓球はお好きですか?」と聞いてくる部長の妹だったり…。

本作のヒロインはれっきとした選手で、卓球の腕と見た目はいいけど我が強い。言ってみればヒロインっぽさというか可憐さがないんですよね。それって意外とあまり見ないタイプなんじゃないかなーって思いました。バトル漫画とかコメディー漫画なら結構あるんですけどね。

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中学生らしいバチバチ感

スポーツ漫画にはライバルとの確執と言うか衝突が付き物です。本作では主人公があまり普段から自己主張が強くないだけに、卓球に真摯に向き合っていない奴を見た時の物言いが強烈に感じます。

本当はもっと時間をかけて読者の心情を煽りたかったんだろうけど、時間的な制約もあって駆け足気味に過ぎ去ってしまうのが本当に残念。でも「本来ならもっとここを突き詰めて描きたかったんだろうなぁ」とか考えて読むと、もっとすごい作品になったんじゃないかっていう可能性を感じられるでしょう。

 

全編を通した感想

ぶっちゃけ卓球漫画が始まると「どうせ単行本5巻以内に打ち切りでしょ?」とか「どうせ弾まないサーブとか始まるんでしょ?」という感じで、すごく冷めた状態で引いちゃう部分があるんだけど、やっぱ全3巻の壁は超えられませんでしたね。個人的にはこれから面白くなりそうだと感じていただけに、すごく残念でした。

やっぱ全3巻にまとめるってなるとどうしても駆け足になっちゃうし、たかだか先輩1人と戦った後で同世代最強のライバルと戦うっていう飛び級も納得せざるを得ないというか…。そしてそこで負けたらダメなわけで、ありきたりな感じになっちゃうのもまぁ仕方ないのかなぁと。

ジャンプらしく絵は綺麗で、もしもう少し連載が続いたとしても某王子様みたいになったような気もしなくもないけど、それはそれで面白かったんじゃないかって思ったり思わなかったり。

 

あとがき

卓球を題材にした時点で不利があるような感じもするけど、やっぱ「ピンポン」って偉大だな。

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