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読んだらもはや新感覚ストーリーの虜に!「ミステリと言う勿れ」を見逃すこと勿れ

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前作「7SEEDS」があまりにも面白くて、少女漫画であるにも関わらず多くの男性ファンを生んだことも納得できるクオリティだったわけですが…。

それが多くの人に認められていることによって上がりまくったハードルを、いとも簡単に超えてくれそうなポテンシャルを秘めた作品が始まりましたね。

そこで今回は、田村由美先生の新作「ミステリと言う勿れ(連載中)」を紹介します。

※第1巻のみネタバレあり。

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作品概要

ジャンル別に分類するのであれば、ミステリーやサスペンスの部類になるのではないだろうかと思う。

しかしタイトルは「ミステリと言う勿れ」。ここには作者の「単なるミステリー作品と一緒にしてくれるなよ」というメッセージが込められているのではないだろうか。

ああ言えばこう言う二枚舌、ぐうの音もでないほどの正論で相手を論破する様子は、見ていて爽快感と共に何とも言えない感情をもたらしてくれる。

人間観察や相手を言い負かすことが好きな人、そして一風変わったミステリー作品を読みたい人は、本作を見逃すこと勿れ!

 

主人公:久能 整

本作の主人公、久能 整(くのう ととのう)。カレーが大好きな大学生。

まだ物語が始まったばかりということもあって、主人公についても謎に包まれています。個人的には、人間らしい感情が無い代わりに天性の観察眼を手に入れた的な、一種の天才なんじゃないかと。

最初のエピソードでは、まったくやっていない殺人事件の犯人として警察署に連行され、ブレない姿勢と二枚舌で警察官たちを言い負かすだけでなく、取調室から一歩も出ずに事件の真相を明らかにしました。

感情的にならず、淡々とした口調で正論を述べる。非の打ちどころがないような印象を抱かせる主人公です。

※単行本1巻時点では、他にレギュラー化しそうなキャラクターはまだ登場していません。

 

見所をチェック!!

はい、論破!!

例えば、覚えのない罪で警察署に連行された場合。思い浮かぶ情景と言えば「高圧的な刑事に尋問され、肉体的にも精神的にも疲弊しているところに執行猶予をチラつかされて、覚えのない罪を認めさせられてしまう」というパターンです。

「認めなければ嘘をついた分の罪が重くなる、しかしここで認めれば実刑判決は免れられるぞ」とか言われて、泣く泣くやってもいない罪を認めるシーンって見たことありませんか?

本作では認めるなんてことは一切しませんし、むしろ相手を言い負かすくらいの勢い。無茶苦茶なことを言ってくる相手を論破する様子は、見ていて心地良さを感じますね。

 

真実は1つじゃない

「名探偵コ〇ン」を見て育った僕としては、真実はいつも1つだと思ってたんだけど、本作の主人公が言うには真実は1つじゃないらしい…。「じゃあ何個あるの?」って思うでしょ?どうやら、真実は人の数だけあるらしいです。そのうえで「事実は1つ」と添えています。これ深くないですか?

作中ではそれを説明するのにイジメの話を出してるんだけど、イジメているつもりのないA、イジめられていると思っているB、さらにそれを第三者の立場から見ているC…みたいなニュアンスの話を持ち出して説いています。

Aが言う「イジめたつもりはなかった」は真実だし、Bが言う「イジめられていた」も真実、Cは人によって受け捉え方が変わるという話。

人によっては屁理屈って思うだろうし、正論って捉えるかもしれない。その紙一重な感じもそうなんだけど、僕の中では「そういう考え方もあるのかぁ」と素直に感心させられました。

 

なぜ人を殺しちゃいけないのか

道徳の授業とかで誰しも討論みたいなことをしたことがあるんじゃないかと思うんだけど、なんで人を殺しちゃいけないかって話。もしあなたが人の親で子供に説明しなきゃいけないとき、どうやって説明しますか?

まぁ子供に教えるのは建前で、その時点で事実とは違うことを教えるって人も多いだろうけど、本作の主人公は「殺しちゃいけないって法律では決まっていない」「便宜上そうなってるだけ」ということを淡々とバスジャックに説明しています。

自分を人質に取ったバスジャックの感情を逆なでするような正論を喋っているかと思ったら、徐々に話がすり替わっていって「バスジャックって行為自体が劣等感の裏返しだ」というような方向に展開しているあたりは、巧妙な話術で面白さを感じましたね。

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第1巻を読んでみての感想

第1巻では1つめのエピソードが終わって2つめのエピソードの途中って状態なので、本作の傾向はまだ掴みかねている状態だけどメチャクチャ面白いです。

第一印象としては、主人公に人間らしさがあまり見られない部分がミステリアスだと思ったし、単純に屁理屈や正論を並べて相手を言い負かすだけではなく、それが物事の真相に近付くまでが1セットって部分は、もはや秀逸としか言いようがない。

普通のミステリーで真犯人を挙げるって場合は、言動の綻びからヒントを得て、自分の足で証拠を挙げてからの言い合いってのがセオリーなのに、それを取調室から一歩も出てない状況で真犯人を挙げてしまうってのは、ここだけ聞いたらもはやギャグだと思うんですよ。

それがギャグにならずにミステリー作品っぽくなっているってのは普通にすごい。まさにミステリと言う勿れって感じ。

 

あとがき

本作の人気がメチャクチャ出て、アニメ化→アニメ映画化→イケメン俳優をキャストにしての実写化が実現した頃、ととのうって名前が流行るまでが本作のエピソード。

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