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究極の青春ストーリー!「坂道のアポロン」のほろ苦さは超一級品

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坂道のアポロン

 

僕はこれまでに「絵が好きじゃないから」という理由で読まず嫌いをしていた漫画作品がいくつか存在します。その中で友人に「読んでみろって!」と勧められ、考えを改めなかったのが大体8割くらい、考えを改めたのが2割くらいです。

つまり「読まず嫌いなんかするんじゃなかった!」と思った漫画作品が10作に2作存在するんだけど、本作は間違いなく後者で、この作品を知ることができて本当に良かったと心から思いました。自分の観測範囲内だけでは、どうやったってこの名作に辿り着くことはできなかったでしょう。

というわけで今回は、ほろ苦い青春の最高傑作「坂道のアポロン(全9巻完結済み)」を紹介します。

物語は全9巻で完結し、10巻目がボーナストラック(本編で語られなかった+α)となっています。

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坂道のアポロン マンガ概要

1966年初夏、横須賀(よこすか)から地方の高校へ転入した薫(かおる)。幼い頃から転校の繰り返しで、薫にとって学校は苦しいだけの場所になっていた。ところが転入初日、とんでもない男と出会い、薫の高校生活が意外な方向へ変わり始め…!?

 

坂道のアポロンの見所をチェック!!

ジャズを通して紡がれる友情

坂道のアポロン1

 

何度も転向を繰り返したり、その度にまた1から交友関係をやり直すことに疲れ、友達を作ることを諦めていたはずの主人公が本当の友情を見つけます。しかも自分とはまったく種類の違う相手です。

現実世界を見てみると、不良っぽい奴と優等生っぽい奴は基本的にグループが違うので、そこから親友になるパターンっていうのは珍しいと思うんだけど、本作では音楽という共通点からタイプの違う2人の友情が一気に芽生えていきます。

仲良くなってくると「相手が自分以外の奴とつるんでることが面白くない」というような、少年時代に抱きがちな親友に対する嫉妬心って言うのかな。仲が良いゆえに相手を突き放してしまう瞬間なんかの、ほろ苦い青春の1シーンみたいなものが巧みに描かれていて、青春時代を懐かしみながら読めること間違いなし!(現役の人は共感できるはず)

 

親友とその幼馴染を巡る三角関係やほろ苦い恋愛

坂道のアポロン2

 

青春時代の三角関係と言えば、自分と親友が同じ女の子を好きになっちゃうパターンがお約束。で、親友と彼女が結ばれちゃうパターンが自分にとって1番きついのかな。

本作で描かれている恋愛は、単純な三角関係ではありません。でも割とリアリティがあって、少なくとも片思いをしたことがあるという人なら共感できるものです。告白した後の気まずさとか、誰も悪くないのに八つ当たりしてしまう感じ…まさに青春時代だと思いました。

あとは親友に先を越されたくないって気持ちもうまく表現できています。「隣の芝生は青く見える」じゃないけど、仲の良い友達がいればこその感情っていうんでしょうか。自分よりも先に親友に彼女ができると、心から祝福できない妬みみたいな感情ってありませんでした?そういう苦い面もちゃんと描かれています。

 

家族の絆と自分の将来

坂道のアポロン3

 

高校生くらいになると、自分が置かれている環境が恵まれていないと思う人も少なくないはず。僕は高校生の時に両親ともに健在で、どちらかといえば家族仲も良く、普通に考えたら何も不満に思うことはなかったはずなんだけど、何事にも口うるさくて友達の家に泊まりにいくこととかも許可してくれなかった親を疎ましいと思っていました。

そういう時期だと自分が不幸の星に生まれたかのように悲観的になることも多いんですが、実は親友のあいつの方がずっと辛い境遇にいる…なんてことは珍しくも何ともありません。

それと同時に将来への不安を感じ始めるのもこの頃です。自分が何をしたいのか、楽な方ばかりに流されているばかりではいけないという葛藤があったり、幼少の頃からずっと親に言われ続けてきたことに逆らってもいいのかどうか等々。青年から大人になる瞬間のような、大きな一歩を見ることができます。

 

坂道のアポロン コミックス全9巻を読んだ感想・レビュー

好きな漫画がたくさんあって、整合性が取れなくなってくるのが目に見えてるからランキングみたいに順位付けはしたことがないんだけど、本作に順位をつけるなら相当上位になります。

まず僕はジャズに興味がないし、ベタベタな青春恋愛漫画を読んで喜ぶようなキャラでもないんだけど、本作のストーリーは捨てる所がないってくらいに夢中になりました。

誰しもが過去を振り返った時、楽しいことばかりじゃなかったけど「楽しかったなぁ」と思える瞬間があるんだとすれば、まさにこれだと言わんばかりの青春譚です。親友とケンカしたり、失恋したり、家庭環境の悩みがあったり…。でも親友と仲直りしたり、失恋しても「この人を好きになって良かった」と思えるシーンがあったり。挫折を乗り越えたからこそ成長できたみたいな感じが最高です。

僕はスラムダンクの山王戦で大泣きするくらいの性格だけど、本作もコンスタントにウルウルさせられます。ちょっとほろ苦い青春ストーリーに興味がある人には文句なしにおすすめです。

 

あとがき

ばか2人 友情は一生もん コケのむすまで。

 

 

 

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