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「旅の四宝」に描かれている旅行業界の裏側がすごく興味深い

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「こんなテーマを漫画にしたのか!」って驚かされた作品は色々あったけど、その大半が「発想は面白かったんだけど中身がなぁ…」ってパターンでした。

でも本作は中身も伴ってるし、まさにありそうで無かったと思える斬新なテーマを取り扱ってる作品と言えるでしょう。これまでは旅行を楽しむ漫画は数多くあれど、それを提供する側の漫画って無かったように思います。

というわけで今回は、ツアープランナーにスポットを当てた作品「旅の四宝(全3巻)」を紹介します。

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作品概要

インターネットの普及に伴い、宿の予約もスマホで簡単に取れる時代であることから、旅行会社を利用する人も少なくなってきたという…。確かにここ最近は料理店にしろ宿にしろ、利用客の評価というカタチで評判を覗くことも可能になっている。

そんな中、売り上げに悩まされている中堅旅行会社を持ち直すために1人のツアープランナーに白羽の矢が立てられた。その人物は桜が散った後でも「人生最高の桜を見せる」と言い、大雨が降っている中でも「最高のホタルを見せる」と言う。

旅行業界で言われている3つの宝「旅の計画・準備」「旅そのもの」「旅の思い出」…。それらを上回る4つ目の宝をご覧に入れよう。

 

登場人物

獅堂

とある大手で年間10億超えを達成したものの、規制によるがんじがらめに嫌気がさして大手をやめ、今はテレクラに住んでいる超優秀なツアープランナー。別名「企画部の規格外」。

傾きかけている旅行会社を持ち直すための助っ人として頼られ、奇想天外な発想力と機転を利かせて超一流のツアープランナーとして活躍していく。

 

朱雀 凪紗

㈱J紀行の企画開発部長であり社長令嬢。

社長の娘と言うだけで「ある程度の失敗は許されているんじゃないか」というやっかみの対象になったり、とある社員からは目の敵にされている。

 

百瀬 一香

凪紗に憧れている平社員でナイスバディー。

作中では読者が疑問に思うような点を質問したり、軽い勘違いをして詳しい説明を引き出すなどの「痒いところに手が届くキャラクター」でもある。

 

見所をチェック!!

一種のとんちとも思えるような発想の転換

旅行会社を利用する側からすると「言われれば確かに…」って思う事なんだけど、旅行会社からしたら桜とか花火大会なんかの行楽シーズン中の天気ってメチャクチャ重要なんですよね。

万が一、予約してた日の天気が優れないってなったらキャンセルしちゃうお客さんの気持ちも分かるし、かと言って転機を確認してから予約しようにも桜なんか咲く時期を見越して予約してなきゃいけないだろうし…。

そんな中、例年より桜が早く散っちゃうってなった時のお客さんの引き留め方って気になりませんか?「桜が見られないんじゃ意味ないからキャンセルする」って言ってくるお客さんをどう引き留めるか。

そして引き留めることに成功したとしても、果たしてそんなお客さんを満足させることができるのかどうかって部分も考えなきゃいけません。そのあたりの機転の利かせ方が絶妙です。本作ではお客さんが満足してくれてるけど、実際にやってるとしたら結構危ない橋渡ってんなー感がたまらない。

 

常識にとらわれない発想

本作では、過去に偉大な功績を残しながらも現在は旅行業界からは去ってしまった天才が、いかにして傾きかけている旅行会社を立て直すかっていう流れになっているので、この天才は助っ人であり会社からしたら「神様」的な存在です。

しかし、それ相応の役職を用意されたにも関わらず、当の本人はアルバイトとしての採用を希望したって言うんですから、いまいち腑に落ちません。でもその理由が「下っ端をやっていれば誰ができる人で誰ができない人か見えてくる」って言うんですから、なるほどなぁって思いました。

みなさんの学校とか会社にも「立場の強い人と弱い人で180度態度を変える人」っていませんか?

 

サービスを提供する側としての心構え

商売をやっていると大なり小なり厄介な客ってのが存在します。自分がその会社で1番偉いんだったら、そんな客に対して「二度と来るな」でもいいだろうけど、イチ社員だったらそんなことは死んでも許されません。

例えば旅行業界における厄介な客ってどんな人だと思いますか?「夏に雪が見たい」とか「東京でオーロラが見たい」とか…。本作の主人公曰く、そういう無茶難題に対して「NOとは言わない」らしいです。こういう発想と乗り越え方は本作の醍醐味の1つだと思う。

僕からしたら「無責任なことを言うよりは、できないことはできないって言った方がいいんじゃないか?」って思ったけど、よくよく考えたらこれから手術をするって時に「ちょっと成功するかどうかわからないですねー」っていう医者よりも「絶対に成功させます」って言う医者に任せたいもんね。

 

全編を通しての感想

本作を読んで真っ先に僕の脳裏に浮かんだのは、千原ジュニアさんがバラエティ番組なんかでよく喋ってる旅行トラブルの話です。「大浴場って聞いてたのに、これが大浴場!?」みたいな。

で、ジュニアさんの場合は「こんなん認めない」って感じでキャンセルしようとしたら、旅館側が「食事はご予約分で用意してますので、それは困ります」って言ってきてトラブルになった的な話です。

その「過剰に盛ったレベル」がわからないから何とも言えないんだけど、厄介な客なのかはたまた厄介な旅館なのかはさて置き、こういうトラブルって多いと思うんですね。で、なんでこういうトラブルが起きるのかってのが、本作にはわかりやすく描かれているように思いました。

「日本一まずいラーメン屋」とか別に検証したわけじゃないだろうし、言ったもん勝ちじゃないですか?そういうビジネスライクな話も面白いし、単純に旅行業界をネタにした漫画って今まで無かったからすごく新鮮だと思います。

僕は旅行とか全然しないんだけど、旅行業界の裏事情みたいなのは興味深く読めたので、旅行が好きな人なら間違いなくハマると思う。

 

あとがき

顧客満足って意味では、他の職種にも応用可能というお得感も最高。あと結局、物は言いよう。

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