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「星守る犬」を読んだ感想・レビュー

星守る犬表紙
Ⓒ星守る犬

どっちかっていうと僕は犬が苦手です。もちろん犬が好きな人の気持ちは理解できるんだけど、自分の所に走って寄ってこられた時の対処法が分かりません。手を差し出して、舐められたり嚙まれたりするのも苦手です。

でも犬を飼っている人からすれば、それはもうペットじゃなくて家族なんだろうなぁって思っています。そして本作で描かれているエピソードは、もはや家族の絆すら超えていると言っても過言ではありません。

というわけで今回は、涙なしでは読めない犬物語「星守る犬(全2巻完結済み)」を紹介します。

星守る犬 あらすじ

朽ち果てた車の中で寄り添うように、男性と一頭の犬の遺体が発見された。鑑定の結果は男性が死後1年。だが犬は死後わずか3ヶ月。この時間差が意味するものとは? それは哀しくも愉快な一人と一頭の、残されたわずかな“生”を生き抜く旅の終着点―。

星守る犬の見所をチェック!!

拾われてきて家族の一員になった犬とお父さんの物語

星守る犬1
Ⓒ星守る犬

犬との出会いは様々ですが、本作は小学生の娘が捨てられていた子犬を拾ってくるという出会いです。子供の説得に根負けして飼い始めることを決めたのはいいものの、最終的に世話をするのは親っていう…割とよくある話じゃないかなと思います。

娘は遊びたいときに遊び、食事の用意はお母さん、そして散歩はお父さんの役目。そして月日が流れ、子犬の成長と共に家庭環境も大きく変わっていくことになります。「たまに遊んでくれていたみくちゃん(娘)がほとんど遊んでくれなくなった」というような、飼い犬目線のなんと重い一言よ。

あとは「今まで夕方だった散歩がお昼になった」とかね。それを喜びながらも、お父さんの行動を見て何かを感じ取る犬の姿が描かれていて、まさに「切ない」っていう感情表現が的確だと思いました。これを読んで何も思わないって人は多分いない。

涙なしには読めない悲しい物語

星守る犬2
Ⓒ星守る犬

本作について軽くネタバレすると、めちゃくちゃ悲しい物語です。もうね、完全に泣かしにかかってきてます。僕みたいな捻くれた性格だと、明らかに泣かしにきてる場合は「意地でも泣くもんか!」ってなるんだけど、本作は何度読んでも思いっきり泣かされてしまいますね。

ぶっちゃけ良い話って言っていいかどうかも微妙なラインで、とにかく悲しい話だと思いました。「フランダースの犬」を良い話とか感動的な話って表現することに残る違和感みたいな感じです。泣けることは泣けるんだけど、感動とはまた違うんだよなぁって感じ。

でも、だからこそお父さんと飼い犬の関係性が羨ましく思える部分もあるんです。名実ともに家族の絆を超えてますから。悲しい物語なんだけど泣かされるだけじゃなく、そこから色々と考えさせられるところが本作の大きな魅力です。

幾つかのショートエピソードが1本の線で繋がる瞬間

星守る犬3
Ⓒ星守る犬

本作は全2巻で「星守る犬」と「続・星守る犬」の上下巻構成となっています。で、中身は犬にまつわるショートエピソードが何個かあるんだけど、俗にいう「短編集」ではなく、すべての物語が繋がっているという粋な構成になってるんです。これがまぁすごい。

出会う人たちや関わり合いを持った人たちにも、それぞれ犬にまつわるエピソードがあって、それぞれが良い話だったり切ない話だったり…。でもすべてのエピソードの根底には「犬と触れ合うことで生きる糧みたいなものをもらっている」という背景があり、まさに家族という感じ。

本作を読んだら犬が大好きになります。少なくとも「犬が好きだという人の気持ちが分からない」みたいなことにはならないはず。全力で読者の感受性に訴えかけてくる全2巻、必見の価値ありです。

星守る犬 全2巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

親子愛、動物愛は泣かせるのに鉄板の題材だと思うんだけど、本作はマジで涙なしでは読めないと思います。落ち込んでいる時には読んじゃいけないレベルの漫画で、どっちかって言うと泣いてスッキリしたい時におすすめです。

僕は本作を読むまで猫一辺倒だったんですが、本作を読んだ後はYouTubeで犬のチャンネルとか見るようになったからね。犬に苦手意識のある僕でこうなんだから、実際に犬を飼っているとか犬が好きだって人がこれを読んだら、感情移入しすぎて大変なことになるんじゃないかと思います。

犬が好きな人、動物漫画で泣きたい人には文句なしにおすすめです。ちなみに犬・猫を題材にしたハートフルな漫画なら幼い子供にも読ませたいところなんだけど本作は悲しさが大部分を占めているし、深い部分を理解するのは比較的難しいので子供に読ませるのは難しいと思います。

実写版の星守る犬もおすすめ

星守る犬実写
Ⓒ星守る犬

泣ける漫画として大評判となった村上たかしのベストセラーを映画化。主役の“おとうさん”を西田敏行演じ、旅先の風景の美しさが見どころに。監督は「脳男」の瀧本智行。

本作は西田敏行さん、岸本加世子さん、玉山鉄二さんらによる実写映画化もされており、こちらもU-NEXTで視聴可能です U-NEXTは「31日間無料トライアルキャンペーン」を実施しています。興味のある方はぜひ実写映画版もお楽しみください。

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本ページの情報は2021年8月時点のものです。作品によっては公開を終了している可能性もあるため、最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

あとがき

本作を読んだ後は、人に優しくなれます。