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危険な香りMAX!「満州アヘンスクワッド」の魅力がやばい

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満州アヘンスクワッド表紙

 

世界的にも大麻合法化の流れが出てきている中、やるかやらないかは別にして「麻薬や薬物」に対する興味があるという人は少なくないと思います。僕自身、周りに覚せい剤などの薬物をやっている人もいなければ、実際に使えるチャンスがあったとしても、リスクの大きさにビビッて使用することはありません(ないと思う)。

それでも「1回こっきりでやめられて、かつそんなに身体に害がない」んだとしたら、ちょっとだけやってみたいって気持ちもなくはないです。感覚が研ぎ澄まされる感じってどんなんだろうとか、音楽を聴くとテンションが変わるとか…あと性行為の快感がハンパないとかも。

そういう感じで、自分ではやらないまでも麻薬に対して少し興味があるという人ならめちゃくちゃ興味深い漫画がこちらです。というわけで今回は、昭和時代の満州で繰り広げられるアヘン戦争「満州アヘンスクワッド(連載中)」を紹介します。

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満州アヘンスクワッド マンガ概要

「満州で一番軽いものは、人の命だ」
時は昭和12年。関東軍の兵士として満州にやってきた日方勇は、戦地で右目の視力を失ってしまう。「使えない兵隊」として軍の食糧を作る農業義勇軍に回され、上官に虐げられる日々を送るも、ある日農場の片隅でアヘンの原料であるケシが栽培されていることに気づく。病気の母を救うためアヘンの密造に手を染める勇だったが、その決断が自身の、そして満州の運命を狂わせていく…。

 

満州アヘンスクワッドの見所をチェック!!

主人公は植物に知見のある1人の少年

満州アヘンスクワッド

 

本作の主人公は戦場での負傷をきっかけに、軍への食料提供を目標に結成された農業義勇軍に従事している1人の少年です。満州国関東軍に召集された際、母親から「虫も殺せない」と形容されたほど、非常に心優しく、植物の本を読むのが好きな少年でした。

本作を大雑把に言えば、この少年が家族を守るためにお金を稼ごうと決意し、アヘンの製造・密売に関わっていくという話です。麻薬の売人っていうだけだと最低野郎でしかないものの、家族を救うという大義名分があったり、「満州で1番軽いのは人の命だ」と言わしめるほどの時代背景があれば、割と共感できる部分が少なくありません。

 

「アヘン」でのし上がっていく様子

満州アヘンスクワッド1

 

本作は物語の冒頭で「これは満州国の帝王になった男の物語である」みたいな感じの、盛大なネタバレをしています。ネタバレというか、結果を先にぶっちゃけておいてそのプロセスを楽しむという感じ。

だからどんなピンチが訪れようとも主人公が死ぬってことはないんだろうけど、主人公が命を賭けても救おうとした家族がどうなるかとか、一筋縄ではいかない窮地の数々をどう乗り切ったかという部分にとても大きな面白味があります。

ましてアヘンの製造・密売でのし上がっていくわけですから、表立ったビジネスというわけにもいかず、まさに裏社会やマフィアのようなダークな雰囲気が感じられる作品と言っていいでしょう。

 

三つ巴の権力争いと不穏な空気

満州アヘンスクワッド3

 

主人公は自ら製造したアヘンを満州の秘密結社「青幇」に持ち込み、そこで知り合った1人の女と手を組みます。もちろんこの女は青幇を抜けるような形になり、アヘンで稼いでいる青幇からは目の敵にされることになるでしょう。

それと同じように関東軍もアヘンの利益で事業をしている面があるため、関東軍すらも敵に回すことになります。関東軍は自分たちの利益を守るためにアヘンの密売は許しておらず、密売アヘンを所有している人物を見つけると拷問してでも入手先を吐かせるくらいのやつです。

もちろん製造しているアヘン自体の質にも差があることから、使用者としては質の良いアヘン(不純物の少ないもの)を求めるものの、質の良さを売りにして派手に商売をしすぎると今度は同業者から恨みを買い、下手するとヒットマンを送り込まれるという…。このような「死人に口なし」という不穏な空気も本作の見所の1つです。

 

満州アヘンスクワッド コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

「アヘンと言えばケシから作られる麻薬で、そういえばアヘン戦争ってあったっけ?」くらいの知識しかない僕が読んでも楽しめる漫画です。過去に戦争をしていた時代を題材に描けば、誰もが極悪人になってしまうとは思うんだけど、本作にも極悪非道な日本人が多数登場します。

で、漫画だからよりエンターテイメント性を持たせるように激しく誇張して描いている感があり、関東軍が地元の中国人に拷問している様子なんかは、日本人の立場から読んでいると少し複雑。読者によっては気分を害したり、あるいは「史実と異なる!」と声を上げたくなる描写も少なくないんじゃないかと。

まぁ昔のことだから事実はわからないし、人によっても感じ方が変わる部分だと思うんでアレだけど、少なくとも僕は「実際の時代背景はどうだったんだろう?」と気になって、軽く調べるくらいのことはしました。それくらい非常に魅力的な作品です。

kindleレビューも非常に高評価で、歴史漫画が好きな大人の読者があれこれ悪態をつきながらも読んでいるという感じ。「ちょっとした不満を漏らしながら楽しみを語る」というのは、最高峰の作品にしか訪れない現象と言っていいでしょう。個人的には暗い雰囲気を持つ漫画が好きな人にはめちゃくちゃおすすめしたい作品です。

 

あとがき

麻薬もそうだけど人も怖い。

 

 

 

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