「相続探偵」を読んだ感想・レビュー

相続探偵
Ⓒ相続探偵

僕は世間一般的にはまだまだ若いと言われている年齢で健康状態もまったく問題はありませんが、交通事故に遭うかも分からないので「終活」とやらをした方がいいのかなーなんて思っていた時期がありました。

とは言っても相続させるような遺産もなければ、それを相続する人もいないっていう状況なんだけど…。というか「遺産って貰えるほうがいいの?」って思ってしまうような内容の作品がこちらです。

というわけで今回は、遺産相続にスポットを当てた異質のミステリー漫画「相続探偵(連載中)」を紹介します。

著:幾田羊, その他:西荻弓絵
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相続探偵のあらすじ

人の数だけ相続があり、相続の数だけ事件がある。今日もまた大御所ミステリ作家の葬儀の場で、遺産をめぐる熾烈な「争族」が始まった。葬儀の場で上映されたビデオ遺言をきっかけに、作家の三人娘VS.秘書の仁義なき戦いのゴングが鳴ったのだ。そんなきな臭い匂いにつられてやってきた一人の探偵、名は灰江七生(ハイエナオ)。相続にまつわるトラブル専門の探偵だという灰江は、ハイエナの如き嗅覚で、作家が遺した「遺言」の秘密を暴き出すーー! 前代未聞の相続ミステリ、ここに開幕!

相続探偵の見所をチェック!!

遺産の相続に特化した探偵が主人公

相続探偵1
Ⓒ相続探偵

過去に「離婚弁護士」っていう離婚問題に特化した弁護士のドラマがあったんだけど、そんな感じで遺産の相続に特化した探偵物語が本作です。遺産の相続って結構面倒なことが多いって聞くじゃないですか?

それこそケーキなら切り分けることができても、不動産とかは簡単に分けることもできないだろうし、全部現金化して分けるっていうのも反対する人が出てくるだろうし…。そもそも普段は家に寄り付かなかったくせに、こういう時だけ権利を主張してくる奴もいたりするわけで、なかなか簡単にはいかずに揉めることがあるって聞いたことがあります。

そんな遺産相続の問題に対して「遺産を残す側の立場から見て有益になるように問題を解決する」のが本作の主人公です。ちょっと頼りない感じがするんだけど、めちゃくちゃ博識でカッコイイ部分は見応えたっぷりと言っていいでしょう。

遺産で揉める遺族たちの様子

相続探偵2
Ⓒ相続探偵

お金持ちの家に生まれると揉めることもあるんだろうなぁ。芸能人でいえばさんまさんもちょこちょこ遺産の話なんかをしてるけど、多くの財産を持っている人は子供たちに等分するってことも難しいはず。

それに一代で財産を築いたお金持ちって変わり者が多かったりもするし、そもそも「汗水流さずに大金を得たところで、自分の息子・娘たちはろくな者にならない」っていう親心があったりもするんじゃないかと思います。もしくは「自分が病気がちになった時に面倒を見てくれた人にあげたい」とか考えるケースも珍しくないでしょう。

いずれにしても遺産に群がる遺族たちっていうのは、見ていて気持ちの良いものではないし非常に醜いものです。これが後の爽快感や感動に繋がっていたりするので、ぜひとも注目してみてください。

ちょっとした心理学や法律に関する知識

相続探偵3
Ⓒ相続探偵

本作は探偵っていう立場ですが、元弁護士の主人公が色んな角度から情報を整理して故人の利益になるように働きかけます。それこそ莫大な遺産ともなれば、悪い奴が出てきて何かしらの工作をすることだってあるわけです。

例えば遺産の分配を書いた遺言を捏造するとか、場合によっては故人が生きていた時に脅して書かせるくらいのことをするケースすらもあるのかもしれません。いずれにしても数少ない情報からヒントを得て、本当は故人がどうしたかったのかっていう部分を明るみにして問題を解決するのが本作の主人公の仕事です。

そもそも法的に認められる遺言書にはいくつかのルールがあるようで、こういうのも僕は本作を読むまで知らなかったし、そういう部分でも勉強になるのも魅力の一つと言っていいでしょう。

鮮やかにミステリを解決していく流れ

相続探偵4
Ⓒ相続探偵

ちょっと抜けている主人公や遺産で揉めるドロドロな登場人物たちっていう付加要素こそあれど、本作はちゃんとしたミステリー漫画です。何らかの原因で遺言が偽造されたものならその証拠を見つけるし、悪い遺族によって遺産を騙し取られることを防ぐために動きます。

この流れそのものは、殺人事件が起きて犯人を捕まえるまでのそれとほぼ一緒の流れです。非常にスリリングで細かいヒントを見つけながら、故人の本当の思いを明らかにしていく様子がびっくりするくらい鮮やかなんですよね。

ミステリー作品が好きな人、遺産に関して興味があるとか勉強をしたい人には文句なし。楽しみながら勉強できるタイプの漫画なので、親の遺産で揉めそうな人は読んでおくといいかもしれません。

相続探偵 序盤を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

遺産ルールには思わず「へぇー」って言わされてしまうことが多くて、すごく勉強になりました(まぁ僕は遺産を貰える立場にないけど)。遺産に特化している探偵モノっていうことで、他のミステリー作品との差別化もできてるし、個人的にはめちゃくちゃ面白い作品だと思います。

今流行りの論破って感じでもないけど、ちょっとずつ材料を集めながら故人の利益を追求する姿はカッコイイし、遺産を奪い取ろうとする厚顔無恥な奴が地に叩き落される様子も爽快感が感じられる作品と言っていいでしょう。

たぶんそのうち実写ドラマ化されるんじゃないかなぁ…。遺産相続っていう特殊なテーマなだけにネタバレが心配だけど、推理探偵モノが好きな人にはおすすめです。

あとがき

相続する遺産がない僕は高みの見物ができるかも。

著:幾田羊, その他:西荻弓絵
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