「羽人」を読んだ感想・レビュー

羽人表紙
Ⓒ羽人

ダークファンタジーの世界観ってどうしてもRPGっぽい世界観が反映されてるのが多い気がするんだけど、和製とか中華っていう枕詞が付くだけで一気に興味を惹かれてしまいます。

そういう意味では本作は中国の権力争いと伝説をテーマに描かれた作品で、僕にはめちゃくちゃ刺さる初期設定の漫画と言っても過言ではありません。というわけで今回は、本格中華ダークファンタジー「羽人(連載中)」を紹介します。

羽人 あらすじ

「羽人。その者、不老にして不死。人の理より解き放たれた仙人であり、人々が徳を忘れた時に新たな世を創るため現れる」。そんな古い民間伝承を本気で信じる者などいるはずもなく「羽人」は空想の産物、誰もがそう思っていた。ただ一人、時の支配者「暁」の皇帝を除いては。皇帝の目的、それは羽人を見つけ、羽人を殺す事だった。コミックDAYS発本格中華ファンタジー、堂々開演!!

羽人の見所をチェック!!

不老不死の伝説的な存在

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Ⓒ羽人

タイトルにある「羽人」というのは伝説に近い存在で、要所要所で出現する不老不死の生き物(全身羽毛に包まれた仙人)ということです。古い民間伝承で語り継がれてきて今や誰も信じてないという意味では、存在としては今で言うところの「竜」に近いのかな。

初期設定ではこのチカラを皇帝が代々受け継いでいるということになっており、皇帝はこの力を使って国を統治している様子。「不老不死なんだったら死なないから皇帝もずっと一緒なんじゃないの?」って思うけど、皇帝から皇帝にその力を継承していくというカタチを取っているようです。

ぶっちゃけ物語序盤では羽人の力を持っている皇帝が明らかに衰弱していたり、僕が思う不老不死っていう概念と少し違うような気がしているんだけど、この辺にどんな真相が隠れているのかが大きな見所になるかも。

権力争いに蔓延る残虐非道な行為

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Ⓒ羽人

日本の歴史なんかでもそうだけど、絶対的な権力者の周りにはそれなりに野望を持った人物が集まってくるし、後継者を巡ってのいざこざなんてのは珍しいことではありません。「病弱な長男を亡き者にして…」みたいな話も結構聞くじゃないですか?

羽人は皇帝によって次の世代に引き継がれていくという、いわば皇帝以外には秘密にされていることでもあるので、皇帝に近付いてくる不届き者や皇帝の息子同士の争いには加担しないんですよね。もし権力争いの末に皇帝を殺そうとしようもんなら、羽人の正体を現した皇帝に返り討ちにされるでしょう。

これまでの歴史を見てみると善人が勝ってきたことは少なく、強かで計算深い人物が歴史を残してきたように思えます。そんな皇帝の座を巡る権力争い、そして裏切り者に対する残虐非道な制裁みたいな影の部分も大きな見所です。

羽人同士の迫力あるバトルと運命

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Ⓒ羽人

代々の皇帝に引き継がれていく羽人の能力ですが、これには不老不死と引き換えに手にしなければならない運命があるようで、これが自分以外の羽人を殺さなければならないというものです。

羽人の能力を完全なものにするためっていうことなんで、もしかすると現段階での不老不死は完全なものではないのかもしれません(だったら不老不死じゃねーじゃんっていう感はあるけど)。で、もしかしたら羽人は多く存在していたのかもしれないものの、残るは1人という状況になっていてその1人が本作の主人公となっています。

序盤段階では血塗られた運命というほどの要素は感じませんが、羽人の戦闘能力は一般兵とは比べ物にならないくらい高いので、羽人のバトルシーンには大きな見応えが感じられるでしょう。

羽人 1巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

過去にM-1で笑い飯の二人が「鳥人」っていうネタをやったんですけど、とにかくそれがチラつくという部分に目を瞑ればワクワク展開のダークファンタジーだと思います。羽人って入力しようとして、何度鳥人と入力してしまったことか。

それはさておき、中国全土に存在する羽人を探し出して…みたいな展開ならまだしも、存在する羽人が皇帝と主人公の2人だけっていう状況だしコミックス1巻時点で既に両者が接触しているので、もしかしたらあっという間に終わってしまうんじゃないかっていう感があります。

とりあえず権力争いの醜さとそのしわ寄せで被害に遭ってしまう遺族みたいなダークな雰囲気が際立っていて、今後の展開が非常に楽しみです。

あとがき

本格中華ファンタジーっていうのがいいね。