ダークファンタジー 個別紹介

サスペンスとホラーとダークファンタジーが混ざったような不思議感「鳥葬のバベル」を一気読み

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普段ならあまり選ばないタイプの作品なんだけど、軽く読んでみたらあまりにも先の展開が気になる感じに仕立て上げられていたので、思わず一気読み。

当ブログではダークファンタジーに分類しました。でも、ジャンルとしてはホラーでも成立するし、サスペンス的な要素もあるんじゃないかと。

 

いずれにしても「正体不明の敵」とか「自分の大切な人を殺した犯人とその目的」みたいな展開が好きな人なら夢中になれるでしょう。

というわけで今回は、サンダーバードに食われて死んだ人間がなぜか生き返るという設定のダークファンタジー「鳥葬のバベル(全4巻完結済み)」を紹介します。

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作品概要

ある時、主人公の恩人とその娘が、正体不明の鳥に食べられてしまう。

しかし、なぜか一度食べられてしまったはずの娘は生きており、運良く一命をとりとめたかのように思えたが、その後の彼女の様子は一変した。

 

病院の窓から抜け出して家に帰ったり、鍵のかかったドアの鍵をいとも簡単に壊したり…。

まるで「何か他の生き物が乗り移ったかのような雰囲気」である。

 

この事件を警察は殺人事件と断定して捜査を開始したが、第一発見者の主人公に疑いの目が向けられたことは言うまでもない。

そして、一命をとりとめたと思っていた娘の遺体が発見されたことにより、物語は急激に加速していくこととなる。

 

娘は死んでいたが、実際に目の前には「娘のようなもの」がおり、それと同時に「恩人のようなもの」がいることも想像にたやすい。

果たしてこの生き物たちの正体と、真の目的とは!?

 

見所をチェック!!

主人公、正体不明の鳥、警察の三つ巴

物語の序盤では、正体不明の鳥が敵なのか味方なのかの区別こそ付かないものの、こちらの言っていることを嘲笑して疑ってかかってくる警察については、間違いなく敵だと思う。

 

本作は現実にはありえないような要素が詰め込まれたダークファンタジーなんだけど、主人公以外はリアル派になっています。

「目の前で謎の鳥に全身を食われたんだ!」と言っても、それを信じる人なんてほぼいないじゃないですか?

「おおかた薬か何かをやってたんだろう」ということで疑いの眼差しを向けてくる警察との関係性に、サスペンス要素みたいなものも感じますね。

 

その警察が今回の事件に対してどう考えていくのかって部分も結構面白いですよ。

敵のままなのか、それとも味方に変わるのか。その辺についても注目して読んでみてください。

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死んだはずの人間が生き返る不思議

目の前でサンダーバードと呼ばれる鳥に食い殺された人間が、なぜか生きているっていう不思議な展開に、思わず息を飲む読者が続出すると思う。

 

で、最初は「なんとか食べられることなく、一命をとりとめたんだろう」くらいの感じだったのが、首だけの状態になった遺体を発見されたことによって、物語が急激に加速します。

 

DNAも一緒で、警察としては「生まれた直後に存在を消されていた双子がいた」みたいな感じの結論にしてたけど、読んでる側としては「んなわけあるかい!」という感じ。

 

最初から最後まで、この「正体不明の生物が何なのか」という興味だけで引っ張られていきます。僕としては「興味を引くのが上手い描き方だなぁ」って思った。

 

バトル的な要素も多々

決して汚いってわけじゃないんだけど、絵がアレでちょっと分かりにくいのが残念なバトルシーンも多々登場します。

正体も目的も不明な謎の生物との戦いという意味では、わりかしフォルムは「寄生獣」に近いのかなぁと(寄生獣と比べんなよって怒りの声が聞こえてきそうだけども)

 

まぁ寄生獣と大きく異なる点は、物語の流れを読者に分からせた上で描いているか、その辺りを謎にしたまま描いているかの違いだと思う。本作は後者ね。

寄生獣は「なにこれ、おもしろそう!」という感じで読者を引っ張っていったのに対し、本作は「なにこれ、意味わかんないけど何だか面白そう!」という感じで読者を引っ張ってるイメージです。

 

登場するのも正体不明の鳥であって、普通の鳥じゃないんですよ。

だから、くちばしを広げている状態の絵だとしても、それが「鳥がくちばしを開けている状態」だってのが伝わってきにくいです。

 

個人的には、バトルもガンガンやってくれれば良かったと思うんだけど、絵が分かりやすければ尚良かったと思ってます(何度も言うけど、下手ってのとはまた違う)。

 

全4巻を読んだ感想

1巻はわけも分からず「なにこれ?どういうこと?」という興味が刺激されて引っ張られたという感じ。

2巻時点でもまだ状況が飲み込めないものの、なんとなく薄っすら「こうじゃないか?」というビジョンが浮かんできて、ようやく作品と歩調が合ってきたような感じがしました。

 

なので、最初の段階で「意味わかんねー」って投げ出しちゃう読者も結構いるんじゃないかと思う。

逆に言えば、そこを乗り切れば全4巻なんであっという間に終わりそうです。

 

ただ、3巻を読み終わった段階で、あと1巻で物語が完結するという雰囲気は全くなく、最終巻はかなり駆け足だった印象もありますね。

決して物語が中途半端に終わったと感じるような終わり方ではないものの、もっと突き詰めて描いて欲しかった謎とかが、結構残されたまま終わってしまったような気がします。

 

個人的には、色んなバトルシーンがあるにも関わらず、絵が粗くて何をどう戦っているのかが掴みきれないという点と後半の駆け足感が残念だったけど、興味を引く技術は一級品の作品だと思う。

作者さんにとっては初の連載作品だったということもあり、今後ますます人気が出てくる漫画家さんになるかも。

 

あとがき

1巻時点ではやめられないほど興味が湧いた作品。

 

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