たまに「いじめられる方も悪い」って言う人がいるけど、まったく理解できません。絶対にいじめる方が悪いと思うんだけど、なぜいじめられる方が悪いっていう発想が出るのか。
自分にとって嫌な奴とか相容れない奴とは接点を持たないとか最悪無視も仕方ないけど、なぜ暴力行為とか嫌がらせに発展するのか。それも1対複数で。こんなん絶対にいじめる方が悪いでしょ。
というわけで今回は、いじめの復讐物語にしては斬新な角度から切り込んできた「いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか？(連載中)」を紹介します。
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いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか？ あらすじ
中学校の教師となった相沢は、同窓会でいじめを受ける元凶となった鈴木と再会する。「いじめられる方に原因がある」と言い放つ鈴木に対し、「変わっていなくてよかった」と安堵する相沢。20年前、僕をいじめたお前の最愛の娘が自分の教え子だとも知らずに…
いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか？の見所をチェック!!
学生時代に壮絶ないじめを受けた主人公
本作の主人公は過去にいじめられた経験を持つ人物で、現在進行形でいじめられているというわけではありません。学生時代にいじめられていたにも関わらず、同窓会に出席するというところから始まります。
普通いじめられていたなら同窓会なんか行こうと思わないだろうに、そこに積極的に出て行って自分をいじめていた主犯格と向き合うっていう発想がもうやばいです。ちなみにいじめていた側にもいろんな人物がいて、過去を悔いている人もいれば何とも思っていない人物も。
そして主人公をいじめていた主犯はもちろん後者で、何なら再会した場でもなおいじめを始めるくらいの勢いっていうね。そこで彼が言った「いじめられる側にも原因ってあるんだよ」という一言から、物語は急速に加速していきます。
いじめっこに対する復讐方法
これまでにも色んな復讐系の漫画を読んできたけど、この方法は非常に斬新だと思いました。というのも僕自身、誰かから危害を加えられるとして僕自身よりも家族を傷付けられる方がきついもんね。
それを素でやるのが本作です。「自分をいじめていた相手の娘に対していじめをする」というのが根底にあるテーマになっていて、主人公はその娘の担任であり、もちろん先生という立場があるから直接手を下すってことはないんだけど、他の生徒を焚き付けたり扇動したりする形でいじめを補佐するという感じ。
もし娘がいじめられているってことを父親が知ったとき、それでも 「いじめられる側にも原因ってあるんだよ」 って言えるかどうかっていうテーマとなっています。これは読者によって感じ方は違うんだろうけど、僕の中では「父親はクソ野郎だけど娘は悪くないからなぁ」っていうんで、なんとも言えない複雑な心境になりました。
落ち度がないのにいじめられる娘
あとは普通のいじめ漫画です。普通は主人公がいじめられている側に立つことが多いんだけど、いじめられているのが過去に自分をいじめていた奴の愛娘ってこと以外は特記事項はありません。
これは可哀想っちゃ可哀想なんだけど、似たような漫画に比べるとマイルドな気がしないでもないです。もちろんやられている方はたまらないでしょうけど、読んでいるこっちとしては怒りで血圧が上がるまでいかないレベル。
でもこれが本当にいじめとしてマイルドなのか、それとも娘がやられることで父親が苦しむっていう免罪符になっているのかが判断できないんですよね。個人的に娘がやられている部分を見るのは気持ちの良いものではないので、さっさと父親に制裁を与えてどん底に突き落としてほしい気持ちでいっぱいです。
いじめるアイツが悪いのか、いじめられた僕が悪いのか？ 序盤を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)
テーマがテーマなだけに表立って面白いとも言いにくいんだけど、これまでの復讐系漫画とは大きく角度を変えてきたなぁという印象を受けました。「いじめてきた本人にやり返すよりも、その本人が大切にしている人を壊した方が復讐になる」っていう発想力にサイコパスっぽさというかハンパないダークさを感じます。
僕は胸糞悪いタイプの漫画が好きではあるんだけど、きついシーンになると目を背けちゃうんです。でも本作については割と見ていられるのでそこまで酷いシーンが描かれていないっていうのもあるし、あとは復讐の角度が斬新すぎて熱いのか冷たいのかもイマイチ分かってないっていう部分もありそうな気がします。
とりあえずいじめた本人は不幸になってほしいです。その娘はできれば救われて欲しいけど、娘が救われてその父親が救われるパターンってあるんだろうか…。いずれにしてもこの先の展開がめちゃくちゃ気になる漫画です。
あとがき
いじめ、カッコ悪い。
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