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「しーちゃんのごちそう」を読んだ感想・レビュー

 

「昔は良かったなー」とか言い出したら、それはもう年を取った証拠だと思います。でも、これを読んだら「昔は良かったなー」とか言いたくなるはず。

なんなら平成生まれの読者が「昭和は良かったよなー」とか言い出す。そんな不思議な魅力にあふれているグルメ漫画と言ってもいいでしょう。古き良き昭和の物語、ノスタルジーな雰囲気が好きな人にはぜひおすすめ。

というわけで今回は、温かみのある昭和チックな食卓を描いたグルメ漫画「しーちゃんのごちそう」を紹介します。

 

 

しーちゃんのごちそう あらすじ

 

このグルメ漫画には、おしゃれな横文字の料理が出てくるわけでもなければ、高級食材が出てくるわけでもない。工夫が凝らされた料理のレシピが載っているわけでもなければ、おのれの命運を賭けた料理バトルが展開されるという展開もない。

ごくごくありふれた日常が描かれている、何の変哲もない日常グルメ漫画だ。だが、それがいい。学校帰りに近所から漂ってくる料理の香り、給食と同じメニューが夕食に出てきた時のガッカリ感。

それらすべてが味わえる、ノスタルジックな1冊である。

 

しーちゃんのごちそうの見所をチェック!!

小さい頃に体験したお弁当あるある

 

子供って良くも悪くも素直で残酷だから、周りのお弁当と自分のお弁当を比べて何かを思うことって別に珍しいことじゃないわけで。子供は子供で「ママの作るお弁当ダサイから食べたくない!」とか言うんだろうなぁ。

僕もハッキリとした記憶は残ってないけど、小学校の低学年くらいまでは何かしらやらかしてると思う。これ、今になって思うけど親としてはショックですよね。

で、親としては周りの子たちと比べて恥ずかしくないようなお弁当を作ってあげたいって気持ちにもなるし、なんか見てて他人事とは思えない雰囲気が漂ってきます。それでも最終的には「いい話だなぁ」って場所に着地してくれるのがいい。すごくハートフルで、多くの人が胸を打たれると思います。

 

昭和生まれには懐かしさがたまらない

 

最近ではもう見られなくなった感じの懐かしさ全開のシーンが多々登場します。例えば駄菓子。最近じゃもう駄菓子屋さんはだいぶ減りましたよね。笛ガムとかソフトチョコとか…。たぶん、これは昭和生まれにはたまらない描写じゃないかと思う。で、これに夢中になってるしーちゃんもすごく可愛らしいです。

こういうおやつを食べたことがない年代がこれを読んでどう思うかはわからないけど、似たような感じの思い出とかはあるだろうから、それっぽい懐かしさを味わえるんじゃないかと。遠足のおやつとかね。「バナナはおやつに入りますか?」とかやったことがある人なら、恐らく楽しめるでしょう。

 

とある家庭のハートフルな物語

 

僕も小学生の低学年くらいの頃に、両親を世界一周に連れてってあげるとか言ってた記憶があります。残念ながらその夢はまだ実現できてないんだけど、こういう一幕って誰もが経験したことがあるのでは?

どっちかっていうと親に近い立場になって思うのは、こういう家庭の雰囲気っていいよなぁってことです。ちびまる子ちゃんとかサザエさんとか見ててもそうだし、昔はみんな揃ってご飯食べるのが普通だったとか言うからね。

今じゃ昔より暮らしは遥かに豊かになったけど、家族みんなで夕飯とか無理ゲーだって家庭も少なくないはず。僕も家族そろってご飯を食べてきたって感じはないけど、なんかちょっと羨ましさを感じますね。

 

しーちゃんのごちそう コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

別に平成と昭和を比べて「昭和が良かった!」とは思わないけど、古き良き感じって言うのは溢れてると思う。便利になることがすべていいことじゃなくて、苦労するからいいこととかあるじゃないですか?登山とか、便利になってスイスイ登れるようになっても、自分の足で苦労して登るから意味あるでしょ?そんな感じです。

炊飯器じゃなくて釜でご飯を炊いてる感じとか、ちゃぶ台にひっくり返したお椀を乗せて食事のスタンバイをしている様子とか…。「昔、おばあちゃんの家で見た光景だ!」って感じでテンションが上がったりもしました。

可愛らしいという印象が強い絵で、別に料理の絵を見ててもヨダレが出てくるような感じじゃないです。でも「美味しいんだろうなぁ」っていう空気感を出してくる作品ですね。ちびまる子ちゃんとかサザエさんの世界観が好きな人におすすめです。

 

あとがき

母さんが作る何の工夫も凝らしてない、家で出てくるカレーが1番うまい説。

 

 

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