若返り系で言えば、僕の中では「見た目は子供、頭脳は大人!」が真っ先にくるんだけど、おじいさんとおばあさんが若返るっていう発想はありませんでした。そういうテーマの漫画って少ないんじゃないかなぁ…。
本作はおしどり老夫婦が若返り、これまでの生活が一変するという様子をコメディータッチに描きあげているラブコメ漫画で、SNSで話題となり、多くのファンに愛されている一作です。というわけで今回は、今までありそうでなかったタイプのラブコメ「じいさんばあさん若返る(連載中)」を紹介します。
じいさんばあさん若返る あらすじ
青森でリンゴ農家を営む老夫婦・正蔵とイネ。ある日目覚めるとふたりは若い頃の姿になっていて!?イケメンなじいさま&美人なばあさまが巻き起こす、お騒がせおしどり夫婦コメディ!
じいさんばあさん若返るの見所をチェック!!
仲良し老夫婦が若返る話
本作はタイトルにあるように、とある老夫婦が若返るという話。それ以上でもそれ以下でもないんだけど、言葉遣いや趣味趣向は老人丸出しなのに見た目は若者というギャップが面白いです。
この面白みはタイムスリップ系の漫画や異世界転生モノに通じる面白さだと思うし、もっと言えば「目に見えているものだけが真実とは限らない」という教えを諭してもらっている気すらしてきます。
孫とばあさんでじいさんを取り合う展開
確かにじいさんが急に若くなってイケメンになれば、孫娘が色めき立つのも理解できます。そしてそんな孫娘を見て、ばあさんもちょっとしたやきもちを妬いてしまうんでしょう。ここにほっこりできるという人であれば、本作は間違いなく楽しめる至高の一作となります。
この漫画は本来のじいさんとばあさんの日常を描いているんだけど、見た目が若くてギャップが生まれるというギャグになっているので、スローライフ的な魅力と年齢ギャップの笑いが二重の魅力になっていると言っても過言ではありません。
若くなったじいさんばあさんに老人会が色めき立つ
うちのばあちゃんも氷川きよしさんのコンサートに行ったり、グッズを集めたりしているので、男女ともに「若い男女が好き」みたいな部分はあるかと思います。
そして今まで一緒に老人会でゲートボールをやっていた正蔵さんが急にイケメンになったとして、急に黄色い声援を送り出すっていうね。もっと言えば、それに対してまんざらでもない正蔵さんっていう縮図に、本作のすべてが詰まっているような気がします。
ちなみに若くなったばあさんにお茶を注がれたじいさんたちに至っては、血圧が上昇して300近くになっているようです。
じいさんばあさん若返る コミックス1巻を読んだ感想・レビュー
個人的な意見としては、世間の評価ほど面白いとは思わなかったというのが正直な意見です。おしどり夫婦だと言うなら、むしろじいさんばあさんの姿のまま描いてほしかった!(まぁそれじゃあコメディーにならないんだろうけど)
なんか若くなった瞬間に周りの老人たちや孫が異性として見始めるとか、結構しんどいと思ってしまったので、そこを「ほっこりする」と捉えられるかどうかにかかっていると思います。
あ、ちなみに本作は青森弁で描かれていますが、すごく落ち着く雰囲気と合っていて良かったです。東北の田舎におじいちゃん・おばあちゃんがいるという人なら、感情移入もしてしまうんじゃないかと。
あとがき
「わしも若いころはなぁ…」が実現した。
ドキドキ感と笑いが見事に融合!!面白くておすすめのラブコメを紹介する