いつの頃からかは知らんけど「幼馴染」っていう響きが良いと感じるようになったのは、果たしていつからでしょうか。僕は恐らくらんま1/2の影響をモロに受けて、幼馴染が何なのかを親に聞いたらタッチの話題になって帰ってきたんじゃなかったっけと思っています。
いずれにしても男女の幼馴染が良いっていうのは漫画の中だけであることが多く、特に男女ともに美男美女であるケースは宝くじに当たる確率よりも低いんじゃないかなーと。そんな稀有な話に、ファンタジー要素を一つ追加してめちゃくちゃドキドキするラブコメ作品に仕上がったのがこちら。
というわけで今回は、圧倒的な画力で展開される新感覚ラブコメディ「ふたりスイッチ(連載中)」を紹介します。
ふたりスイッチのあらすじ
同じ高校に通う真一と苺はお隣りさんの幼なじみ。真一は学校随一の美人、宗倉さんを、苺は真一の親友である悠斗のことが気になっている。ある日、真一の家に悠斗が遊びにきたのを、隣りの部屋から苺が様子をうかがっていると、とんでもない事態が発生してしまった! ゴーヤのすごさに驚嘆必死の新感覚ラブコメディ!
ふたりスイッチの見所をチェック!!
めちゃくちゃ高い画力で展開されるラブコメ
本作の作者は、監獄学園で爆発的なヒットを飛ばした平本アキラ氏。定評のある画力の高さは、高校生のラブコメディーを描くのに申し分ないでしょう。僕は二次元よりも断然三次元派だけど、これを見たら二次元が好きになる人の気持ちも分かるってくらいに可愛いと思いました。
ちなみに本作の主人公は男女の幼馴染2人となっていて、それぞれに片想いの相手がいるという設定です。美男子も登場するので女性キャラも引き込もうって感じなのかなーって思ってたら、あくまで若い男性読者に狙いを絞っているかのような下ネタが多々登場するっていうね。
まともって言ったらアレだけど、これだけ高い画力を持っていてゴーヤを全面的に押し出したラブコメを描こうっていう発想がもう天才。そして才能の無駄遣いっていう典型例かと。
あざといエロさが垣間見える展開
「苺ちゃんってさ 真一のゴーヤ好きなんだな」っていうパワーワードね。女の子が好きな食べ物なんだからだし巻き卵とかそういうのにすりゃーいいのに、あえてのゴーヤ。ナスでもキュウリでも良かったんじゃないかって思いつつも、ここでゴーヤってすごいよね。イボイボも強調されてるし。
本作は月間少年マガジンで連載されている作品で、部類としては少年漫画です。少年漫画としては結構ギリギリのラインを攻めつつ、しかも幅広い男性読者に対して「分かる!」と言わしめる表現技法が多数登場します。
このあざといエロさっていうのが本作の真骨頂かと。「どうせお前らこういうのが好きなんだろ?」って言われたら、ちょっとくらいは反発したい気持ちも出てくるもんだけど、そういうのがなくて「大好きです!」って言ってしまうくらいには魅力的です。
コメディー感を助長するプラスワン設定
まぁ主人公が年頃の男女二人、かつ幼馴染設定。そして「ふたりスイッチ」っていうタイトルや表紙絵の雰囲気から察すると大体の読者が気付くと思いますが、本作最大の肝が用意されています。これがコメディー感を何倍にもアップしていて、少年読者をドキドキさせる要因になっていると言っても過言ではありません。
ぶっちゃけ似たようなことを妄想したことは何度もあるし、似たような設定の漫画も複数読んだことがあります。でもここまでドキドキしたというか、絵が綺麗でエロ要素があざといものは初めてのような気が。
エロ要素も強けりゃいいってもんじゃなくて、この塩梅がいいんですよね。満腹にさせない感じというか、ギリギリで見えてないのが一番エロいというか…とりあえず美少女が登場するちょっとエッチなラブコメが読みたい人に、文句なしにおすすめです。
ふたりスイッチ コミックス1巻を読んだ感想・レビュー
やっぱ絵が上手いラブコメはそれだけで面白いです。別に性的なパーツが映ってなくても、顔のアップでグロスの雰囲気がもうドキドキするもんね。本作に登場する女の子はめちゃくちゃ可愛いと思います。
そして好きな食べ物がゴーヤっていう何かを狙ったかのようなあざとさ、それでいてエロだけじゃなくて笑いも成立させているっていうのがすごいです。設定はぶっ飛んでるけど、誰しもが想像したことがあって身近な題材だからなのか、妙に生々しいリアルさがありました。
男性読者なら一度は想像したことがあるテーマなだけに、共感できるシーンも少なくありません。可愛い女の子が登場するラブコメが読みたいなら一押しです。
あとがき
苺ちゃんってさ 真一のゴーヤ好きなんだな。