ジョジョの奇妙な冒険は累計100巻を超える長編マンガとなっていますが、個人的にはこの第3部が好きです。主人公のカッコ良さ、スタンド能力の魅力、ワクワクするような冒険、仲間との結束…。どれをとっても最高峰!
ジョジョ好きの中では実写化もされてる4部が特に人気なのかな?でも3部が嫌いって人は相当少ないと思うし、めちゃくちゃ面白いです。というわけで今回は、「ジョジョの奇妙な冒険第3部:スターダストクルセイダース(全16巻完結済み)」を紹介します。
※単行本だと第12巻~第28巻に該当し、kindle版は第三部という括りで全16巻(それぞれ白黒とカラー版)構成となっています。
ジョジョの奇妙な冒険 第3部 あらすじ
ジョジョの第3部にはスタンドという概念が登場し、バトル漫画における新たなシーンを作り出しました。スタンドを簡単に言うと守護霊のような存在でいくつかのルールが存在します。例えば「スタンドは原則として1人につき1体」とか「スタンドはスタンド使いにしか見えない」とか。スタンドを攻撃するには、スタンドでスタンドか本体を叩けばOKとか。
物語の概要は主人公・空条承太郎の母・ホリィの命を救うため、エジプトにいるディオを倒しに行くというもの。日本からエジプトのディオの所に到達するまで、ディオの刺客たちを蹴散らしながら旅をする様子を描いています。
この後ジョジョの物語は4部、5部って続いていくんだけど、この3部のスタンドバトルが「1番シンプルで分かりやすく、かつ奇妙な冒険を象徴している能力者が多い」という印象を受けました。4部はまだ分かりやすいんだけど、これまでのスタンドのルールの例外が多く出てきて複雑になってくるし、5部にはもうバトルに特化した能力のオンパレードで奇妙な冒険感が薄れてるような気も。
この3部の主人公を務めた空条承太郎はジョジョの歴史の中でも最重要人物と言っても過言ではなく、4部でも重要な役割を務めるし、なんといってもカッコいいのでファンも多いキャラクターとなってます。スタンド能力も最強です。
そんな空条承太郎が仲間たちと共に旅をして数々のスタンド使いたちと戦い、ディオを倒して母親の命を救えるか!?って感じの第3部。ジョジョが好きだって言う人で第3部が嫌いって人はいないんじゃないかと思います。文句なしに読んで欲しい作品です。
ジョジョの奇妙な冒険 第3部 見所をチェック!!
ジョセフ譲りの頭脳を持った策士が主人公
本作の主人公である空条承太郎は、第2部で主人公を務めたジョセフ・ジョースターの孫にあたります。ジョセフは波紋の使い手としてそれなりに強い格闘家でしたが、波紋の能力だけで言えば最強というわけではなく、波紋の力をバトルに応用するのが上手いという面でバトルに勝利してきました。
そんなジョセフの孫ということで、非常に頭が切れるということが分かるシーンが多々登場します。僕の場合、子供の頃は「これってどういう意味?」って思うようなシーンも結構あって、ある程度大人になってから初めて意味を理解したシーンも少なくありませんでした。
スタンド能力自体も最強の部類っていうことで、まさに「勉強もできて運動もできる、女子に大人気の超イケメン」みたいなチートキャラではあるんだけど、ジョジョの主人公としては珍しいよね。
多種多様なスタンド能力
ジョジョの第3部は「エジプトにいることは分かっているけど、正確な場所まではわからない」という漠然としたヒントだけで、襲い来る刺客たちから少しずつ情報を集めて、ディオのいる場所を探すという感じなので、敵の能力が必ずしもバトルに特化していないという特徴があります。
例えば第5部なんかだとバトルありきになっているんで、殴る能力とか相手を殺す能力が高いスタンドしか出てこないんだけど、第3部には本当に色んな能力のスタンドが出てくるんだよね。中にはゲーマーとかギャンブラーもいるし。
そのスタンド能力の1つ1つに不思議さがあって、まさに「ジョジョの奇妙な冒険」だと思う。単純にピストルの能力もあれば、夢に登場するスタンドとか、鏡の中にいるスタンドとか…。全部分かりやすくて、全部面白いんです。
逆に言うと少し粗削りで、ジョジョを知っている人に「何のスタンドが使いたい?」って聞くと、多くの人が第4部以降に登場するスタンドを挙げるんじゃないかと思うんだけど(もしくはディオのスタンド)、この3部に登場するスタンドたちこそが、まさに「スタンドと言ってもバトルに恵まれている能力ばかりではない」という、くじ運のような要素があって面白いと思います。
ジョジョの奇妙な冒険 第3部(スターダストクルセイダース)を読んだ感想・レビュー
個人的には2部~5部が好きだけど、どれか1つを選べって言われたら断腸の思いでこの3部を選ぶと思う。それくらいめちゃくちゃ好きなエピソードだし、奇妙な冒険にワクワクできる物語です。
最初は敵だったはずのスタンド使いが仲間になったり、仲間同士の絆とか熱いシーンも多数。特に「ジョセフ、承太郎、ポルナレフなど後のジョジョの物語に影響を与えるキャラクターが多く存在する」という部分も好きな要因の1つかも。
何と言っても魅力的なのは…散々色んな敵を倒してきて、簡単には勝てない能力の敵も沢山いたけど、最終的に登場するディオの能力の絶望感ね。「こりゃチートだろ」って感じの能力、そしてその攻略の仕方が痺れるんです。
ジョジョは独特な世界観なだけに、熱狂的なファンも多いけど、読まないで敬遠しているって人もいるんじゃないかと思います。そういう人におすすめしたいのは第3部かなぁ。第1部から読むのはハードルが高いかもしれないので、ここからジョジョの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
あとがき
俺が時を止めた。