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「ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない」を読んだ感想・レビュー

ジョジョの奇妙な冒険 第4部表紙
Ⓒジョジョの奇妙な冒険 第4部

ジョジョの中で一番人気が高いのが第4部じゃないかと思います。舞台が日本、主人公がヒーラー(戦闘能力も高いけど)、奇妙な能力を持った数々のスタンド使い、そしてラスボスが殺人鬼という…。

登場人物たちも完璧じゃない人が多いというか、それぞれの個性が光っているのも魅力だと思う。全員が全員仲良しってわけじゃなくて、仲間同士でも「こいつはいいけど、あいつとは気が合わない」みたいなのがあって面白いです。

もう人気の出る要素がガンガン詰め込まれているし、実写化されたのも頷けます。ちょっと後半になるとバトルが複雑になってきた感はあるけど、まだまだ普通に理解できるレベル。というわけで今回は、「ジョジョの奇妙な冒険第4部:ダイヤモンドは砕けない(全18巻完結済み)」を紹介します。

単行本だと第29巻~第47巻に該当し、Kindle版は第4部という括りで全18巻(それぞれ白黒とカラー版)構成となっています。

ジョジョの奇妙な冒険 第4部の概要とあらすじ

第2部主人公のジョセフ・ジョースターがおじいちゃんになり、いよいよ遺産分配の話になった時に浮上した隠し子の存在。その隠し子の名前が東方仗助、本作の主人公です。これまではジョセフ・ジョースターや空条承太郎など、略してジョジョというスタンスだったんだけど、第4部は「仗助の読み方を変えてジョジョ」という変化球で来ました。

かつてディオは矢を使ってスタンド使いを増やしていたわけですが、承太郎は「その矢が物語の舞台である杜王町にある」と睨み、矢を破壊することを目的として杜王町に留まることを決意。一方で仗助もまた、迫りくる数多のスタンド使いから家族と杜王町を守ろうと決意します。

何者かが矢を使ってスタンド使いを増やし、ある時は仗助たちの味方になり、ある時は仗助たちの敵として立ちはだかる…。そんな物語を描いたのがジョジョの奇妙な冒険第4部です。

ジョジョの奇妙な冒険 第4部の見所をチェック!!

魅力的なスタンド能力、仲間たちが多々登場する

ジョジョの奇妙な冒険 第4部3
Ⓒジョジョの奇妙な冒険 第4部

第3部に登場するスタンド使いはディオがジョジョ一行を倒すために送ってきた刺客ということもあり、基本的にはバトルに特化したスタンドが多かったと思います。能力もシンプルなものが多かったし。一方で第4部に登場するスタンドはバトルに特化しているとは限らず、実にバラエティーに富んでいると言っていいでしょう。

料理人とかエステティシャンとか、町の住人がスタンド使いになっていくって部分もあって色んな能力が出てきます。例えば主人公の仗助が使うクレイジーダイヤモンドは「バトル能力+物を直したり、傷を治療する能力」です。

もちろん「自分の傷は治せない、死んでしまったら復活させることはできない」っていう事情なんかも上手く出来てて、「仗助さえ無事なら、あとは仲間たちは死ななければ何とかなる!」みたいな空気感が常に逆転劇を思わせるんですよね。

というか、普通は仲間を直す能力なんて主人公の横にいる奴の仕事だし。それを主人公がやっちゃうっていうのは今思えば斬新な試みなんじゃないかと。

能力の応用、スタンドの概念が昇華していく様子

ジョジョの奇妙な冒険 第4部4
Ⓒジョジョの奇妙な冒険 第4部

第3部でスタンドという概念が登場して、当初はスタンドにもルールがありました。それこそ「1人1体」っていうルールが崩れたのが第4部で、軍隊のスタンドみたいなのが登場したのは衝撃だったのを覚えてます。

あとは「スタンド使い本体のいないスタンド」とか「相手の能力を奪うスタンド」とかも斬新だったなぁ。能力も少しずつ複雑になってきて、能力そのものの優劣というよりも「いかに上手く自分の能力を使いこなすか」みたいな部分が重要になってきた気がします。

ジョジョの奇妙な冒険 第4部5
Ⓒジョジョの奇妙な冒険 第4部

例えば仗助のモノを直す能力で「バイクに乗ってたけど敵スタンドに破壊されたから直す」というのは通常の使い方じゃないですか?これが「ビンの欠片を投げて相手に掴ませる→ビン全体を直す→欠片を掴んでいる手を巻き込んでビンが元のカタチに戻る」みたいになっていくと、いよいよ頭が追い付いてこない。

冷静に考えれば分かるけど、これをリアルタイムで処理しながらやってる仗助すげーってなります。まぁ逆に言えば「それって作者のさじ加減じゃない?」って思う部分も多々あるけど。

腕がもがれた時に、その腕を治療したら本体が戻ってくんの?それとも腕が本体の方に向かってくの?あとは仗助が血を流している時に、その血を治して仗助の体内に戻すことは出来ないけど、体外に出た血はただの物体だから直せるってどういうこと?

僕みたいな屁理屈オバケだと理解するのに困るシーンも少なくないけど、5部や6部ほど複雑じゃないし、スタンド能力の複雑さとその応用の仕方が1番バランスが取れているんじゃないかと思います。

ジョジョの奇妙な冒険 第4部を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

僕はジョジョの中では多分3部が一番好きだって言うと思うけど、4部が一番好きだっていう人の気持ちも十分に分かります。それくらい4部は面白かったです。

色んな能力も出てきて、もしかすると「もしスタンドが使えるなら何のスタンドが使いたい?」って質問を投げかけた時に、この4部から選ぶ人が一番多いんじゃないかな。ちなみに僕ならヘブンズドアーを選びます。

仲間たちにも個性があって、それぞれに好き嫌いがあるのもリアルだし。「そもそも杜王町で矢を使ってスタンド使いを増やしてた理由は?」みたいな部分もちゃんと理由があってスッキリしました。ラスボス的な存在の不気味さとか、少しずつ追い詰められていくストーリーは何度読んでもドキドキ&ワクワクします。

ちなみに実写映画を見て本作に興味を持った人へ。映画で描かれていたのはほんの一部分だけなんで、ぜひ漫画を読んでもらえればもっと深いジョジョ4部を楽しめると思うので超絶おすすめです。

アニメ版のジョジョの奇妙な冒険 第4部もおすすめ

ジョジョの奇妙な冒険 第4部アニメ

僕はアニメ版のジョジョシリーズも全部見ていますが、ジョジョが好きな人の中で一番支持されているのがこの4部なのか、この4部だけは実写映画化もされたんですよね。そしてアニメもめちゃくちゃカッコイイです。

DVDでも出てるけど手元に置いておきたいという気持ちがなければ動画配信サイトでも見ることができますし、動画配信サイトなら初回無料体験が可能なU-NEXTがおすすめです。

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本ページの情報は2021年8月時点のものです。作品によっては公開を終了している可能性もあるため、最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

あとがき

だが、断る。