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「トキワボウルの女神さま」を読んだ感想・レビュー

 

マイナーなスポーツ漫画が好きです。「なんでその競技を選んだのか?」って部分にも興味があるし、その競技の練習法とか戦略とか、自分の知らない世界が覗ける部分が好きです。

そういう意味では「ボウリング」って、マイナーって言ってもいいんだろうか。スポーツ競技としてはマイナーかも知らんけど、娯楽的スポーツとしては超メジャーだよね。

個人的には150を超えたらすごいなって思うし、マイボウルなんか持ってる友達は1人もいないし…。でも、世の中には「200は超えて当たり前」くらいの世界が存在するのも事実。

というわけで今回は、ボウリング部の活動をテーマにした「トキワボウルの女神さま(全4巻完結済み)」を紹介します。

 

 

トキワボウルの女神さま あらすじ

 

部員2人しかいない廃部寸前のボウリング部の立て直しに日々奮闘する北澤学園高校2年・常磐楓。日曜日にトキワボウルで一人寂しくボウリングをしていると、そこで出会ったのは不思議な雰囲気を持つ少年。ボウリング場の音が好きだと語る彼は、8年前まで日曜になると父親とよくここに来ていた…と。2人の出会いが、新たな物語の幕開けとなる!!

 

トキワボウルの女神さまの見所をチェック!!

ライバルとのバトル

 

スポーツ漫画の醍醐味と言えば、やはりライバルの存在です。本作では廃部寸前のボウリング部が舞台となっているので、部内でのレギュラー争い等はなく、ライバルは必然的に他校の生徒ということになります。

全4巻というボリュームなので、そんなに沢山のライバルが出てくるわけでもないし、もうちょい長い物語であれば嫌なヤツとかも出てきたんだろうけど、そこまでのバリエーションがあるわけでもなかったのが残念かな。スラムダンクで言えば、綾南が出てきて終わりみたいな感じ。牧とか出てこない。

「もっと色んなライバルが見たかったー」感はあるけど、やっぱライバルとの戦いで成長が見られる部分は面白いです。

 

主人公の必殺技が魅力的すぎる

 

必殺って別に消える魔球とかそんなんじゃなくて、野球で言うなら「トルネード投法」みたいな感じです。個人的には本作の主人公のそれはめちゃくちゃ衝撃的でした。

やっぱ普通にボウリングが上手いよりも、何か1つこういう魅力があれば面白いだろうなぁっていう、それをそのまま持ってきたという感じ。これは本作を読んで確認してもらえればと思います。

 

ボウリングのテクニックについて学べる

 

ウチの父親世代だとボウリングがめちゃくちゃ流行ったらしいけど、僕が学生の頃は「そこまで流行ってるわけではないにしても身近な娯楽としてそこにあるスポーツ」というような感じでした。

だからそれなりに運動が出来る奴はそこそこスコアもいいし、かといってそれは安定しておらず平均して150以上を取り続けることは難しいみたいな。僕も調子がいい時は200くらい取れたこともあるけど、平均で考えたら多分130くらいだったと思います。

だからと言って理論立てて上手くなろうって思ったことは一度もなくて、何なら「スパットの存在は知ってても、これがそこまで重要なものとは理解してない」くらいの感じです。

今ならスマホで簡単にテクニックとか調べられるしボウリングYouTuberなんてのもいそうだけど、本作でもスプリットのパターンとか狙い方とかちゃんと解説してくれます。

 

トキワボウルの女神さま 全4巻を読んだ感想・レビュー

娯楽としてのボウリングと、スポーツ競技としてのボウリングの違いに驚いたのがまず一点。「廃部寸前の部活にルーキーが入って、部活動が盛り上がっていく」っていう、手垢が付くほど使い古されたパターンだけど、題材が新鮮すぎて新しいものに見えたくらいです。

作者はDEAR BOYSで有名な八神ひろき氏で、ボウリングっていうしなやかな競技に合っている絵だって思ったし、腕の振りとかが綺麗に見える絵の雰囲気だよね。だからこそ、ボリュームの少なさが悔やまれるっていうのが本音です。

マイナースポーツってこともあって連載が続くことは厳しいかなぁと思ってたけど、やはり全4巻という少ないボリュームで終わってしまったことが残念でなりません。

トキワボウルの女神さまってタイトルにもあるように、男女で盛り立てていく感じの雰囲気を持っていたのに、女子の方は軽く触れた程度であっさり終わっちゃったから本当に勿体ないです。どっかで続編とか始まってくれればいいんですけどやっぱ難しいよなぁ。

 

あとがき

マイボウル欲しかった時期あったなぁ。

 

 

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