最近、最も勢いのあるスポーツ漫画は「バレーボール漫画」ではないでしょうか。これまで分母が少なかったジャンルに、数多くの作品が登場しているように思います。
というわけで今回は、面白くておすすめのバレーボール漫画の紹介です。
ハイキュー!!(全45巻)
友情、努力、ライバル…。スポーツ漫画として人気を得るために必要な要素が全部詰まってるバレーボール漫画。最初の数話読んだだけでも「あー、これ人気作になるわ」って空気がビンビンくる。
天性の素質とかはあっても、今まで仲間に恵まれなかったりとか人間っぽさもあるし、徐々に成長していく姿が楽しくて仕方ないですね。
このまま行けば、間違いなく歴代トップの人気を持つバレーボール漫画になりそう。あ、現段階でもう既になってるかも。
神様のバレー
「GIANT KILLINGのバレーボール版」なんて意見もあるけど、まさにそんな感じのバレーボール漫画。主人公はアナリストと呼ばれる、戦略家です。
僕からしたら「監督と何が違うの?」って感じだったけど、監督よりも私情を挟まずにデータ分析して、勝負に徹底しているイメージ。
登場する選手たちは普通の中学生で、あくまで「今の戦力でどう戦っていくか」が描かれています。的確な練習と戦略で勝負を制していく姿がカッコイイ!
ハリガネサービス(全24巻)
タイトルにもあるように、サーブに特化した主人公が活躍するバレーボール漫画。サーブはネットインもお手の物、ただしそれ以外の能力はザコという設定。
バレーボール漫画の主役で何か1つの能力に特化させるとすれば、普通は跳躍力とか視野の広さに持っていきそうだけど、狙ったところに打てるサーブという魔法を得ているのは面白い。
あんまりパッとしない主人公も、周りのキャラが濃くて熱い奴ばっかりで、そこも上手くバランスが取れてると思う。
少女ファイト
絵にすごくクセがあるけど、熱血系じゃないバレーボール漫画。むしろシリアスな雰囲気が強いくらい。
まず「主人公ができないフリをしている」という初期設定に闇を感じるし、他にはない空気感を持ってると思う。それぞれのキャラを取り巻く家庭環境とか、青春時代にある葛藤なんかの表現が巧み。
バレーボールを通じた人間ドラマという意味では、本作の右に出る作品はないんじゃないかと。
アタック!!(全10巻)
運動神経抜群で、色んな部活の助っ人をしていた主人公が、高校ではふとした出来事からバレー部一本で頑張っていくことになったという熱血スポ根マンガ。
廃部寸前の部活に入ったというわけでもなければ、初心者過ぎる主人公が一気に強くなるというわけでもなく、自然に読みやすい。
恋愛要素もあるけど、バレーの邪魔になってないし丁度良いバランス。
リベロ革命(全13巻)
僕としては「身長が低いけど持ち前のガッツと跳躍力でガンガン攻撃参加する系の作品」よりも、「身長が低い選手でもできる役割で活躍する作品」の方が好き。
そういう意味では、このリベロ革命はまさにドンピシャ。熱量もあるし、チームとの連帯感も上手く描かれていて、最近のバレーボール漫画ブームが起こるまでは本作品を猛プッシュしてた人も多いはず。
終わり方も余韻を残す感じで、綺麗に終わったと思う。
その娘、武蔵(全3巻)
体格にも恵まれていて強気な性格の主人公が、中学校のバレーボール大会でのインタビューで「高校ではバレーボールをやらない」と宣言するところから始まるバレーボール漫画。
進学先の高校は典型的なワンマンチームで「そこに武蔵が加入してどうなるか!?」って話なんだけど、本音を言えばもう少し読みたかった!全3巻で最後がメチャクチャ駆け足なのが勿体ない。
これまでにも顧問や監督の暴力によって崩壊したチーム事情を描いた作品は野球マンガを中心に数多くあったけど、本作ほど当事者と向かい合ってる作品も珍しいですね。
あとがき
「私、ばれえやってた!」ってときの、バレーとバレエがややこしい。