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「マタギガンナー」を読んだ感想・レビュー

マタギガンナー
Ⓒマタギガンナー

僕の友人に自衛隊のゲーマーがいて、まぁFPSのゲームがめちゃくちゃ上手いんですけど、そういう適正ってあるんですかね。こっちからすれば「訓練で似たようなことしてんのに、ゲームでも似たようなことするんかい」って思ったりして。

好きこそものの上手なれって言葉があるくらいですから、そりゃ伸び率はあるんでしょう。でもゲームそのものに対する適正も重要かと思うので、ゲームをやったことがないのに実弾射撃の適正だけでFPS超人になれるんだろうかって考えたら微妙じゃないですか?でも本作ではなれるんです!

というわけで今回は、マタギおじいさんのFPS最強伝説「マタギガンナー(連載中)」を紹介します。

著:藤本正二, 著:JuanAlbarran

マタギガンナーのあらすじ

孤独な田舎暮らしを送る元マタギ、山野仁成。一度は銃を置いたはずの彼が手にしたのは、“FPS”バトルロイヤルゲームだった! 最新鋭のeスポーツと、マタギの伝統技術が交わって生まれた異色のスナイパー。日本の片田舎から、前代未聞の最強伝説が、今始まる。

マタギガンナーの見所をチェック!!

主人公は元マタギのおじいさん

マタギガンナー
Ⓒマタギガンナー

マタギって実際には見たことはないんだけど、簡単に言うと猟銃を使って狩りをする人のことです。熊とか鹿を狩っては自分自身でそれを鍋にしたりして食べているって聞いたことがあります。

鹿はまだいいとして、熊と対峙したらこっちがやられる可能性だって十分あるわけで…。猪とかでも噛まれる位置によっては出血が酷くて死んじゃうとか聞くもんね。マタギなんて本当に令和の時代に存在してんのかよって思うけど、数は相当減ったとは言え実在しているようです。実際に見たことはないけど。

本作の主人公はもう引退したとは言え、元マタギのおじいさんです。妻を亡くしてからも田舎で一人暮らしを続けています。ちょっと頑固っぽいけど、ダンディーな雰囲気もあってイケオジ(イケ爺?)感がハンパない。

不法投棄された物の中からゲーム機を発見

マタギガンナー
Ⓒマタギガンナー

田舎に住んでるということもあり、不法投棄をする輩がいるようです。で、まだ使える家電はこっそり持って帰ったりしてるのかな?なんとこの日はゲーム機をゲット!見た目的にはPS4っぽい。

ゲームなんて全然やったことがないであろうおじいさんです。それこそ電気屋さんに行って「インターネットください」って言わんばかりのおじいさんですが、この日を境にFPSプレイヤーとなります。普段は猟銃を使って見事なヘッドショットを野生動物にブチ込んでいる主人公が、果たしてゲームの中でも華麗にヘッドショットを決められるのかっていうね。

野球選手が野球ゲーム上手いとは限らないけど、プロのレーシングドライバーはレースゲームが上手だったりもするので、マタギがFPSをプレイするのには普通に興味ありませんか?僕はあります、大ありです。

マタギはゲーム内でも精密射撃を披露できるか

マタギガンナー
Ⓒマタギガンナー

Amazonでも楽天でも何でもいいんですが、作品紹介文で「最強伝説」って書いてるんです。だからまぁ最強なんだろうなぁと。次から次に強敵が出てくるドラゴンボールシステムかもしれないけど、いずれにしても主人公のおじいさんはめちゃくちゃ上手いポジションに置かれることは間違いなし。

上達の過程を楽しむのかなーなんて思ってたらそういう感じの作風ではなく、ゲームの中でも敵の気配や呼吸を読んでいるかのように、洗練された立ち回りでヘッドショットを量産する感じでしょうか。

eスポーツの世界も年齢による衰えが顕著って言われている中で、マタギのお爺さんが大活躍する展開とか胸熱でしょ。ゲームが好きな人、おじいさんが活躍する漫画が好きな人、一風変わった漫画が読みたい人に特におすすめです。

マタギガンナー コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

端的に言えば「マタギのおじいさんがFPSプレイヤーになる漫画」なんですが、まさかここまで面白いとは…。僕自身FPSを一時期プレイしていたということもあり、FPSゲームで遊んだことがある人をグッと惹きつける魅力のある漫画だと思います。

まず主人公のおじいさんが渋いです。変にうろたえたりしないし、常に堂々としていてキャラが立ってるんですよね。ネットに繋がってない状態でゲームを起動して、故障だって思っちゃうような可愛い一面もあり…憧れる要素がたっぷりあるおじいさんだと思いました。

ずっと最強っていう展開で面白くなるのかは疑問だし、かと言って負けたときにリベンジに燃えるタイプでもなさそうだし。単純に本作がどう仕上がっていくかが気になって仕方ないコミックス1巻でした。続きも絶対に読みます。

あとがき

苦しむ間はない 一発だ。

著:藤本正二, 著:JuanAlbarran