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「山田飯」を読んだ感想・レビュー

山田飯表紙

 

お昼に外食しようと思ったときに、ほぼ「チェーン店 or ラーメン店」しか選択肢がない僕にとって、美味しい定食屋さん(個人経営)の情報は喉から手が出るほど欲しい情報です。

しかも僕の住んでいる地域はド田舎で、定食屋さん自体の数も少なく、その中で更に美味しいとなると絶滅危惧種と言っても過言ではないくらいの存在かと。そんな僕からすると、本作に登場するお店はすべて理想そのものです。

というわけで今回は、実在する「やまだ」由来のお店に特化したハートフルなグルメストーリー「山田飯(全1巻完結済み)」を紹介します。

 

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山田飯 あらすじ

ちょっぴり変わったアナログ女子高生・成瀬もねは、“やまだ”と名の付く店を巡っている。その目的が、回を重ねるごとに明らかに…。
美味しいごはんを食べて感じ入る昔の思い出。 実在する6つの名店を巡り「三十路飯」の作者が描き出す、食と恋と家族の物語。

 

山田飯の見所をチェック!!

登場するお店は東京都内に実在する「やまだ」由来のお店

山田飯1

 

本作はショートエピソード+メインストーリーというタイプのグルメ漫画です。各エピソードで「やまだ」という名前の実在する店舗が登場し、そこでの食事を楽しんだ後は元山田と呼ばれる主人公にまつわる主軸のストーリーが展開されます。

山田飯というタイトルで、登場するのはすべて山田という名前のお店であり、主人公も山田に縁がある人物ということで、まさに山田ずくし。主人公は本人の結婚、あるいは親の離婚によって現在は苗字が変わってしまったことを示唆しています(真相は本編を読んでみてください)。

本作は2018年春に発売された書籍であるため、今もなお実在するお店ばかりとは限りませんが、登場するお店はいずれも雰囲気の良いご飯屋さんです。東京近辺にお住まいの方、興味があれば足を運んでみてください。

 

まさに理想の定食屋さんが満載

山田飯3

 

個人経営の定食屋さんは隠れ場的な要素が強く、美味しい場所は大人気で行列が出来る所も珍しくないのですが、いかんせん数が少なすぎませんか?僕が住んでる田舎の場合、まずこういう素朴な感じの定食屋さんがほとんどない(あったとしても情報が出回ってない)ので、やまだという名前だけで1冊の漫画が描けるだけの店舗数がある東京ってやっぱすげーなぁって思いました。

もちろん取材を兼ねて描いた漫画でしょうから好意的な目線で描いていることを考慮しても、雰囲気やらメニューの豊富さやら、非常に魅力的なお店が多数登場しています。

周りのお客さんたちの雰囲気も良くて、昨今の殺伐した空気感が皆無です。古き良き雰囲気を感じられる定食屋さんの魅力、ぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。

 

エピソード毎に徐々に進行していくメインストーリー

山田飯2

 

本作の主人公には「あけすけに語ることができない過去」があり、そのすべてが家庭料理に通じています。回想シーンのように思い出される数々の料理は、まるで料理が大好きな父親との思い出のようです。

そして主人公自身も「元山田」と呼ばれており、山田という名前のお店を巡っていることから、何かしらの大きな目的が隠されていることは想像に容易く、これが本作の大きな見所となっています。

美味しそうな料理を見て満足し、それは実在するお店だということで興味が沸き、更にはストーリー物の漫画として読むこともできるという…まさに様々な味が楽しめる定食のような漫画です。

 

山田飯を読んだ感想・レビュー

とにかく「山田」由来のグルメ漫画ということで内容も分かりやすいし、実在するお店を取り扱っているので実際に足を運んでみたくなるし、何よりストーリーが面白く読みやすいです。

基本的には店舗ごとに独立したストーリーなんだけど、その中にどっしりとした幹のようなメインストーリーがあるので、全体としては1つの物語として形がありつつも、個包装のようにしてエピソード毎に分かれている手軽さのようなものを兼ね備えているグルメ漫画だと思いました。

コミックス1冊で物語が綺麗に完結している他、各エピソードのクオリティも非常に高く、とにかく読みやすさが追及されているように感じます。物語自体も非常に素敵なので、繰り返し楽しめる良書です。

 

あとがき

しばたって名前のラーメン屋さんは美味そう。

 

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