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「彼方のアストラ」を読んだ感想・レビュー

彼方のアストラ表紙
Ⓒ彼方のアストラ

本作はマンガ大賞2019の大賞作品です。はっきり言ってめちゃくちゃ面白い作品だと思うし、全5巻っていう手頃なボリュームってこともあって人におすすめしやすい漫画の最たる例だと思います。

宇宙、友情、冒険、犯人捜し、サスペンス…この中に一つでも惹かれる要素があるなら文句なしにおすすめです。というわけで今回は、近未来SFサバイバルストーリー「彼方のアストラ(全5巻完結済み)」を紹介します。

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彼方のアストラのあらすじ

宇宙への往来が当たり前になった近未来。高校生のカナタ、アリエスら9名は“惑星キャンプ”に旅立つ。未体験の宇宙旅行に胸を躍らせながら惑星に降り立った彼らを待ち受ける、予想外の事態とは!? 近未来SFサバイバルストーリー、始動!!

彼方のアストラの見所をチェック!!

予定外の宇宙の旅

彼方のアストラ1
Ⓒ彼方のアストラ

本作はイチ高校の生徒が、近くの惑星にキャンプに行くようなことが日常的に行われている近未来の物語です。リアルな世界よりも科学分野がめちゃくちゃ進化していて、この世界観だけでもワクワクできるくらい。

そんな中、普通に近くの惑星でキャンプをしようと思ったらアクシデントに襲われ、遥かに遠くの宇宙空間に飛ばされてしまうというハプニングが起きてしまいます。予定外のアクシデントに対応した9人の高校生たちは、果たしてこの窮地を脱して元の生活に戻れるんでしょうか…っていうストーリーです。

9人の高校生はそれぞれ性格が異なっていてクセが強いのも何人かいるんだけど、徐々に打ち解けていく様子なんかは鉄板と言っていいでしょう。衝突しながらも強くなっていく絆は、まさに少年ジャンプの系譜といったところ。

各星を巡るサバイバルと人間ドラマ

彼方のアストラ2
Ⓒ彼方のアストラ

各星によって色んな特徴があって、そこで巻き起こる様々なトラブルや人間ドラマに見所がたっぷりです。サバイバルの基本っちゃ基本でも、授業で教わらないことってめちゃくちゃ多いじゃないですか?

例えば動物を狩ろうと思ったら水回りを抑えるのが鉄則だし、生息する動物にサル系がいるなら人間もそこに適応できる可能性が高いとか。あとは単純な部分で言えば「この果物やキノコは食べられるのか」をなるべくリスクを低くして確認する方法とか。

知ってる人にとっては当たり前に知っているようなことでも、これらは学校の授業では教えてくれないし、そういう意味では勉強になる要素も少なくありません。楽しみながら雑学が得られるだけじゃなく、そもそも面白いっていうのがあるのでディスカバリーチャンネル的なサバイバルが好きな人にもおすすめです。

9人の中に紛れている裏切り者とは?

彼方のアストラ3
Ⓒ彼方のアストラ

本作は宇宙SFが一番大きいジャンルではあるんだけど、それと同じくらい大きいのがサスペンス要素です。実は主人公たちが手に入れた宇宙船にはある重大な欠陥があるんだけど、これがメンバーの誰かによって人為的に壊されたものだっていうことが発覚します。

つまり「犯人は誰だ」みたいな謎解きサスペンスみたいな展開になっていて、これがめちゃくちゃ面白いです。犯人捜しをすればするほど仲間割れをする機会が増えちゃうし、放っておくのも気味が悪い…みたいな心情心理がすごくリアルに感じました。

もっと言えば「そもそもアクシデントに見舞われたこの旅、本当にアクシデントだったの?」みたいな話にもなったりして、とにかく先の展開が気になる作品と言っていいでしょう。このサスペンス要素はめちゃくちゃ大きな見所です。

彼方のアストラ 全5巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

個人的には少年漫画特有のギャグが少し邪魔に感じてしまうくらい、かなり惹き込まれる内容の宇宙SFでした。サスペンス要素にもめちゃくちゃ見応えがあって、本当に読むのが止められなくなるくらい夢中になって一気読みです。

主人公たちもそれぞれ魅力的だし、いきなり集められた他人同然の人が過酷なサバイバルを通して少しずつ結託していく様子は、これを面白くないっていう人がいるのかなってレベル。食べ物の確保も簡単じゃないような世界では、いかに協力するかが重要になるかってのが身に染みました。

そして何よりサスペンス要素が超面白かったです。二重三重に伏線が張られていて、その全てを全5巻でしっかりと回収しています。まさに捨てるところがないし、まだ読んでいないという人には是非とも読んでほしいと思える作品と言っていいでしょう。

あとがき

タイトルもすごく良い。

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