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「放課後ていぼう日誌」を読んだ感想・レビュー

放課後ていぼう日誌表紙

 

大人になってから何か趣味を持とうってなった時に、個人的に危険だと思っているのがゴルフと釣りです。どちらも「いい年の大人が夢中になっている例が多すぎる」という共通点を持っています。

特に釣りは僕の父親も愛している趣味で、「釣れたら嬉しくてまた行きたくなるし、釣れなければ悔しくてまた行きたくなる」と言っているので、マジでやべー趣味だと思って間違いないです。

そんなやべー趣味を高校の部活動にしちゃったのがこちら。というわけで今回は、緩い空気が魅力の釣り漫画「放課後ていぼう日誌(連載中)」を紹介します。

 

 

放課後ていぼう日誌 あらすじ

海野高校1年生の鶴木陽渚は生き物が苦手なインドア派。堤防を散歩中、先輩の黒岩と出会ったのをきっかけに謎の「ていぼう部」に入部させられ釣りをはじめることに! 個性的な部員たちに囲まれて、陽渚の高校生活どうなるの!?

 

放課後ていぼう日誌の見所をチェック!!

生粋のインドア派が堤防で大活躍

放課後ていぼう日誌1

 

手芸部に入って高校生活を満喫しようと思っていた主人公。…ですが、ひょんなことから「ていぼう部」と呼ばれる謎の部活に入ることになってしまうというストーリー。

ていぼう部っていうのは堤防で活動するっていうことを意味していて、つまり「釣り」ですよね。最初は断るつもりだった主人公も、実際に魚を釣ってみたときに面白さを感じ、自らの意思で続けてみようと決意するという流れになっています。

完全にインドア派の主人公にも釣りの魅力が届いたわけで、その楽しむ様子が僕ら読者に届きます。本作を見てたら「ちょっと釣りやってみようかな」って思うはず。

 

アウトドアの楽しみ、釣りの面白さ

放課後ていぼう日誌2

 

個人的に本格的な釣りはそんなにやったことがなくて、竿の種類も仕掛けの種類も全然わかってないので、「釣り」という趣味を今から始めるにはちょっとハードルが高いように感じています。

でもていぼう部の活動を見ているとそんなに難しいことをやっているようには思えないし、ちょっと手間に感じるようなこと(糸がこんがらがったりするやつ)があっても、それすらも楽しんでいる彼女たちの姿があるので、釣りに対するイメージが大幅に変わりました。

大自然に囲まれてる雰囲気もいいし、ちょっとギャグを交えながら楽しんでいる緩い空気感も最高です。そうだ、来世はていぼう部に入ろう、そうしよう。

 

釣った魚を食べるまでがていぼう部です

放課後ていぼう日誌3

 

釣りには「キャッチ&リリース」と「釣った魚を食べる」という2つの種類がありますが、本作で描かれているのは後者です。実際に釣った魚は部員たちで捌いて調理するまでが描かれています。

これこそが学校の課外活動であると言わんばかりの内容というか、楽しいだけじゃなくて命の重みまで学べるっていう本来の課外活動ですよね。魚を釣るまでは楽しいかもしれないけど、釣った魚を触れない女子も少なくない中、さっきまで生きていた魚にとどめを刺して命をいただくっていうのは、何にも代えがたい経験と言えるでしょう。

ぶっちゃけ「こんなん美味しくないわけないやん!」って感じに仕上がってるんで、これを見てテンションが上がらない読者はいないと思います。

 

放課後ていぼう日誌 コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

釣りが好きな人もそうでない人も楽しめる漫画だと思います。高校の部活動が舞台になっているとは言え、部の存続を巡る変な煽りなどのギスギスした雰囲気が一切なく、大自然に囲まれたほのぼの感が魅力です

魚釣りの基本的な解説もあるし、主人公の立ち位置が「インドア派だけど釣りの魅力に気付き始める」というものなので、釣りをやったことがないという人も楽しめるというのは大きなポイントと言っても過言ではありません。

最近増えてきた「とりあえず主人公を女子高生にしておこう」という安易な考えの漫画ではなく、だれが読んでも楽しめる釣り漫画だと思います。釣りや自然、アウトドアに興味がある人すべてにおすすめです。

 

あとがき

フナ虫は怖いよな。