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「東京核撃」を読んだ感想・レビュー

東京核撃表紙

 

平和ボケしている自覚はありますが、外交問題のニュースを聞いていると不安しかありません。未だに信長の野望みたいな国盗り合戦をやってる某国の存在も気になるところです。

そして日本には明確な武力、そして核がないので「核ミサイルを撃たれるリスク」はゼロではなく、近隣に核を保有している国があります。撃たれないようにするのは政府の仕事ですが、我々国民は万が一撃たれた時にどうすればいいかくらいは知っておいて損はないでしょう。

というわけで今回は、核災害対策マニュアル「東京核撃(全1巻完結済み)」を紹介します。

 

 

東京核撃 あらすじ

列島震わす一撃、着弾。平穏な日常を突如切り裂いたJアラートの警報音。永田町上空で炸裂した20キロトンの核弾頭。壊滅的打撃をうけた東京の人々に、生き残る術は…? 激動の時代に問う、核災害サバイバルコミック!! 退避から除染方法まで網羅する、保存版・核災害対策マニュアル付き!!

 

東京核撃の見所をチェック!!

もし東京に核ミサイルが撃ち込まれたら…の物語

東京核撃1

 

かねてから北朝鮮は日本海に向けて弾道ミサイル(ニュースでは飛翔体と呼ばれたりもする)を撃っているわけですが、核兵器を保有しているということもあり、僕ら日本人からすれば「いずれ核ミサイルを撃つための予行練習なのでは?」と思ってしまう部分も少なくありません。

というか以前にJアラートが鳴ったのが2017年の出来事だそうで…。「もうそんなに経ったの!?」と驚きを隠しきれません。当時はJアラートで起こされ、各テレビ局のニュースがミサイル一色のまま社会人は会社へ、学生は学校へという何か変な光景だったのを覚えています。

ぶっちゃけ核なんて「やったらやり返されるからやらない」みたいな部分も大きいわけで、この時に圧倒的に弱いのは核を保有していない国であることは明白です。というわけで我々日本人によっては、可能性がゼロじゃないということで適度な緊張感を持ったフィクション作品と言えそうです。

 

核爆発災害とは何なのか

東京核撃2

 

核爆発といえば原爆ドームなんかを思い出す人も少なくないと思いますが、どれくらいの被害を受けるのかって分からない部分が多いんじゃないかと思います。YouTubeなんかを見ていると核爆発実験の映像なんかが見れるけど当然都市でやってるわけじゃないし、木がしなってる状況とか見ても「すごいっちゃすごいけど…」みたいにどこか映画っぽく見てしまうんですよね。

というか僕のような学の無い人間の場合、そもそも放射能が何なのかっていうことも分かってないので「核爆発があった後の二次被害」みたいなことが理解できていません。それに「半径〇〇km以内が吹っ飛ぶ」って言われてもいまいちピンと来ないという人も少なくないでしょう。

本作では東京の上空600mで核爆発が起こった場合に想定される被害などを、かなり鮮明に描かれています。あ、ちなみにどこの国によってもたらされた被害かみたいなことには一切言及していないので、あくまで「東京で核爆発が起きたらどうするか」という手引書と思ってください。

 

退避から除染方法まで網羅

東京核撃3

 

予期せぬ出来事が起こった場合、正しい身の守り方を知っているかどうかというのは身の安全に直結します。そして地震や火災の時の避難訓練は経験があっても、核爆発のJアラートが鳴った時にどうすればいいかを正しく理解している人って少ないはず。

本作では避難訓練を漫画化にしたような詳細情報が描かれているので、実際に身近で核爆発が起こった時にどうすればいいかを分かりやすく理解することができます。爆発そのものから身を守る方法だけじゃなく、爆発後の除染方法までばっちりです。

もちろん直撃したら終わりだけど、ギリギリ生き残れるかどうかというラインで爆発が起きた場合に、本作を読んでいることが身の安全に繋がるかもしれません。ぶっちゃけ日本に核ミサイルが撃ち込まれない保証は無いし、一応の予備知識や危機管理の意味も含めておすすめです。

 

東京核撃を読んだ感想・レビュー

最初は政治的な背景のある漫画なのかなーと思ったんですが、そういう部分には一切触れられておらず、あくまで「東京上空で核爆発が起こったら」という仮定の話に基づいたフィクションです。だからどこの国の陰謀で~とか、何の目的で~みたいなことは一切描かれていません。

ですが、核爆発が起こった時にどうすればいいかが鮮明に描かれています。ぶっちゃけ爆心地にいたら何をしても助からないんですが、ちょっと離れた時点にいれば本作に描かれていることを知っているかどうかによって生存率は大幅に変わるような気がしました。

学校や職場で地震訓練、火災訓練をしているわけですから、こういう予備知識を周知する機会があっても良いんじゃないかと思います。知っておいて損はない漫画です。

 

あとがき

もうJアラートなんか聞きたくないけどね。

 

 

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