最近増えてきた「なろう系」や異世界系の漫画だと、覚えるのが難しいくらいタイトルが長い作品っていうのも少なくありませんが、個人的にはタイトルの長い作品は苦手です(苦手なものが多いです)。
某アイドルも「鈴懸の~」という長いタイトルの曲を歌ってました。ここまでくると曲が良い・悪いじゃなくて奇抜さで勝負しようとしているというか、作詞家のオ〇ニーのようにしか思えません。
本作もなぜこのようなタイトルでなければならなかったのかが、非常に気になるところです。というわけで今回は、20年後の未来からタイムトラベルしてきた秘書が社長を守る話「総合時間事業会社 代表取締役社長専属秘書 田中誠司(全3巻完結済み)」を紹介します。
以下、田中誠司とします。
田中誠司 あらすじ
高三にもなって遊んでばかりの時岡長人の前に、突如現れたスーツ姿の男・田中誠司。彼は、20年後大企業の社長になった時岡を守りに未来からやってきた秘書で!? 襲いかかる敵と田中による命懸けの護衛を受け、時岡は会社を立ち上げ未来を変える社員集めをすることに!!
田中誠司の見所をチェック!!
20年後の未来から来たボディーガード的な社長秘書
本作は簡単に言うと「20年後の未来から社長を守るために来た秘書の話」です。秘書というよりも用心棒・ボディーガード的な存在で、社長も将来的には年商〇〇兆の大社長になるのかもしれないけど、その要素は全く見当たらないただの高校生という感じ。
タイトルにもなっている総合時間事業会社は、タイムトラベルを事業に応用することを可能にした会社です。しかしライバル会社にすべてを乗っ取られ、さらには20年前に遡って社長を亡き者にしようと画策されてしまう始末。
未来のライバル会社が暗殺部隊を送り込んでくる中、戦闘能力に長けた秘書が社長を守り「20年後にライバル会社から倒産に追い込まれてしまう我が社の未来をどう変えるか」みたいな物語となっています。
熱い気持ちを持っている社長(将来の)
将来的にダイムトラベルを可能にして、しかもその技術を事業に応用するような人物なんだから、キテレツみたいな人物を想像するじゃないですか?しかし本作の主人公は普通の高校生だし、インテリ系というよりもヤンキー系です。
ぶっちゃけこの人物がタイムトラベルを実現させるというバックボーンが全く見えてきませんが、秘書の田中をはじめ優秀な仲間たちに恵まれたんでしょう。熱い気持ちを持っていて、まさに少年漫画の主人公を務めるのに相応しい人物と言えます。
田中誠司 コミックス全3巻を読んだ感想・レビュー
全3巻を一気読みしました。すごく失礼な言い方になってしまいますが、個人的にはあまり面白い漫画とは思えず…そして「何がどう面白くないのか」も言語化できないという状態です。なんでだろう、最初は「20年後の未来から社長を守るために秘書がやってきた」という設定を聞いて、かなり興味をそそられたのに…。
まず社長に将来性を感じないってのは大きかったかも。「発明が好きで~」みたいなのがあればまだいいとして、成績の良くないその辺の高校生が20年後に年商50兆っていうのは、ファンタジーにしても大風呂敷を広げすぎな気がします。
あとタイトルもそうだし、秘書の必殺技も漢字が多くて頭に入ってこないです。きっと「読者が真似したくなるような…」とかそういうことを一切考えず、作者の方が描きたいように描いた結果なのかなぁと。
そしてライバル会社が暗殺部隊を送り込んでくるっていうのも「20年前の社長を殺したら、その技術は自分のモノとして残るの?」みたいな疑問もモヤモヤする要素になったような気がします。18歳のA君の存在を消すために20年に戻ってA君の父親を殺したら、A君って生まれてこないんじゃないの?そもそも何のために主人公が暗殺を狙われているのかもわからないっていう部分が、僕が本作を楽しめなかった大きな要因のように思いました。
あとがき
タイトルも覚えられない…。
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