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「警部銭形」を読んだ感想・レビュー

警部銭形表紙
Ⓒ警部銭形

ルパン三世と言えば、魅力的なキャラクターが数々登場する作品です。ルパン、次元、五ェ門、不二子…まぁこの辺は主役の一味なんで人気があって当然っちゃ当然なんだけど、敵役である銭形警部が愛されてるってのは凄い。

そんな銭形警部が主役になったスピンオフ作品がこちら。いつもルパンにやられっぱなしの銭形警部が、華麗に事件を解決する姿が楽しめます。所々のセリフの言い回しもカッコイイ!というわけで今回は、ルパン三世のスピンオフ作品「警部銭形(全12巻完結済み)」を紹介します。

警部銭形 あらすじ

ルパン三世officialマガジン連載中の、岡田鯛による、銭形警部のスピンオフ漫画。警部の名推理をとくとご覧あれ!!

警部銭形の見所をチェック!!

主役は銭形

警部銭形1
Ⓒ警部銭形

銭形警部と言えば、ルパン三世に登場するルパンの最大のライバルです。最大のライバルであるのと同時にルパンの引き立て役であり、本編では一泡も二泡も吹かされているキャラクターなのですが、本作では有能な刑事としての銭形を見ることができます。

まぁメインの方でやられっ放しとは言え、根強いファンも多い銭形のとっつぁんですから、銭形が主役のスピンオフ作品が読みたいという人は少なくないでしょう。ちなみに僕はギャンブルあんまり好きじゃないんだけど、主役は銭形っていう4号機のパチスロは好きでした。

古畑任三郎のような倒叙モノがメイン

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Ⓒ警部銭形

本作の内容としては名探偵コナンや金田一少年の事件簿のように、何かしらの事件が起こって、それを銭形警部が解決に導くというものです。で、コナンとか金田一なら色んなパターンがあると思うんだけど、本作は基本的に倒叙形式のエピソードが多く、読んでいてドキドキする推理モノとはまた違います。

裏切りがほとんどないので、大半の人が「あーこいつが犯人なんだろうな」って思った人が犯人です。なので犯人やトリックを推理するというよりは、いつもルパンにやられっぱなしの銭形が華麗に事件を解決する様子を楽しむ作品と言えるかも。

ちなみに犯人たちの多くは、ルパンの仕業に見せかけて犯行に及んだりします。それについても「ルパンの仕業ではない」と見抜いたうえで事件を解決するので、銭形警部の能力の高さを垣間見ることができる作品です。

粋なセリフの言い回し

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Ⓒ警部銭形

銭形警部といえば、カリオストロの城で「いや、ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」というセリフが有名です。この言い回しというか「なに上手いこと言ってんの?」みたいなセリフが、本作にも割と登場します。

ぶっちゃけ銭形語録でも作れそうな勢いで、個人的にはこれだけでも本作を読む価値はあったなぁと思いました。「ちょっと忘れものをしまして…あなたの身柄です(デデーン)」とかやってみてぇ。

こんな感じで銭形警部のカッコイイ場面が楽しめるので、ルパンシリーズが好きな人、特に銭形警部が好きな人には文句なしにおすすめです。

警部銭形を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

銭形警部の素敵なシーンが満載の1巻でした。銭形警部にスポットが当たっていて、言い回しの上手いセリフも多く、銭形ファンにはたまらない内容となっています。

ただし純粋に推理モノとして読むとがっかりしてしまうかも。犯罪トリックみたいな部分はそこまで掘り下げられていませんし、犯人も最初に分かってしまうエピソードばかりでした(まぁこれはそういうもんだって言われたらそうなんだけど)。

基本的にはエピソード毎のオムニバス形式になっていて、コミックスの1巻は星屑のレクイエム編ということで、3つのエピソードが入っています。2巻以降もこんな感じみたいなので、どこから読んでも問題なさそうですが、やっぱルパンの登場があることを期待しちゃいますよね。

銭形警部に思い入れがある人ほど楽しめる作品です。銭形警部に興味がないなら名探偵コナンとかの方が楽しめそう。

コミックス全12巻を読んだ感想・レビュー

1話完結型のストーリーとは言っても、大きな幹のようなストーリーがあるってケースを期待していたので、全てがエピソード毎のオムニバス形式というのが残念でした。

コナンでも各事件のエピソードの合間に黒ずくめの男とかやってるじゃないですか?そういうのがあるから1巻から順番に読んだほうがいいって事情が出てくるんだけど、本作はどこから読んでも良いタイプの作品でした。

ちなみにコミックス1巻時点で感じた感想はほとんど変わらず、銭形警部の魅力を深堀したいという人なら存分に楽しめる全12巻だと思います。特にセリフの言い回しなんかはカッコ良いものが多いので必見です。

あとがき

名脇役を超えて、もはや主役。