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「半助喰物帖」を読んだ感想・レビュー

半助喰物帖表紙

 

自分が200年後にタイムスリップしたとして、そこまで驚くほど街並みって変わってるのかなぁと思ったりします。もちろん生活や世の中全体が便利になることは想定できるけど、江戸時代から現代に来るほどの衝撃はないだろうと。

本作は150年~200年ほど前の時代から現代にタイムスリップしてきた、とあるお侍さんの物語です。というわけで今回は、江戸時代の料理スキルで現代人をおもてなしするタイムスリップ×グルメ漫画「半助喰物帖(連載中)」を紹介します。

 

 

半助喰物帖 あらすじ

大和越部藩士・楢原半助(ならはらはんすけ)は慶応二年の第二次長州征討に従軍、合戦中に井戸に落ち、現代へタイムスリップしてしまう。居酒屋で現代料理に舌鼓を打ちすっかりいい気持ちになった半助を支払いで助けたのが、一人暮らしの会社員・吉川香澄だった! 行き先に困る半助を見かねた香澄の提案とは。現代の東京へタイムスリップした侍が、現代の日本人をおいしくもてなす!

 

半助喰物帖の見所をチェック!!

江戸時代から現代へとタイムスリップ

半助喰物帖1

 

タイムスリップにも色々ありますが、本作は江戸時代から現代へと来たパターンです。慶応二年ってことなんで、まだ200年経ってないくらいって考えるとそこまで昔でもありません。

…が姿格好は完全に侍のそれだし、食材自体には馴染みがあっても洋食や中華などの海外料理は初めて見る物が多いだろうし…。なにより過去にいたときは「ええじゃないか運動」みたいなことをするような時代の人ですからね。

そんなお侍さんが人の良いOLに拾われて、同棲(というか居候)しながら料理を作ることを担当するという…。2人とも柔らかい人柄で見ているだけでも落ち着く雰囲気を持っているので、この先の2人の関係性なんかも楽しめる要素ではないかと思います。

 

文明の利に驚く様子が新鮮

半助喰物帖2

 

かまどで火を焚いていた時代の人からすれば、ガスコンロや冷蔵庫なんて画期的すぎることでしょう。そういう現代だと当たり前の技術にいちいち驚く姿が新鮮で、時折かわいらしくもあります。

というか「家の電気には驚かないんかい!」とか「ガスコンロに対して随分と飲み込み早いな!」とか色々突っ込みどころはあるけど、厳格な感じじゃなくてゆるーく楽しめれば良いかと。そのうち連絡用にタブレットをもらったりもしてるし、炊飯器やグリルも普通に使いこなすようになるし。

それがあまりにも進んで現代に馴染んじゃうと、それはもうただの家庭料理特化型のグルメ漫画って感じがしないでもないけど、このお侍さんが元の時代に戻れるかどうかも含めて楽しみです。

 

料理自体は新鮮味がないけど和食のみならず

半助喰物帖3

 

ちなみに料理は現代の食材を使って現代の料理を作るので、ここに新鮮味はありません。たまにお侍さんが過去によく食べていた料理みたいなのも作ってくれるけど、このお侍さんがカルボナーラを食べた時の感動に比べたら薄いです。

とは言え典型的な和食や精進料理に近いおかずばかりではなく、カタカナの料理や横文字の料理にも果敢に挑戦していくので、この姿が非常に微笑ましいものになっています。

お侍さんが現代の料理を食べて驚く様子、食材が手に入りやすくて感動している様子なんかが大きな見所になっているので、そういうゆるい空気に浸りたいという人におすすめ。

 

半助喰物帖 コミックス序盤を読んだ感想・レビュー

タイムスリップとグルメを掛け合わせると、大体は「過去に行って知識や経験を武器に立ち回る」というケースが多いような気がするんだけど、向こうから来るパターンは珍しいような気がしました。

それと同時に、このネタで長続きするのかどうかが不安になります。長続きはするかもしれないにしても「現代の文明に一通り慣れて新鮮味がなくなったら、それはもうお侍さんである必要はないのでは?」ってことになりかねないような気もするし。

とりあえず序盤はまだお侍さんが現代のあらゆる面に新鮮味を感じている段階なので、ほっこりしながら楽しむことができます。登場人物も優しい人ばかりで、平和的も雰囲気もおすすめです。

 

あとがき

ええじゃないか。

 

 

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