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「バカレイドッグス」を読んだ感想・レビュー

バカレイドッグス表紙

 

実際にそんなことが可能なのかどうかは分からないけど、ちょっと過剰な格闘漫画や裏社会系の漫画を読んでると「切断された指や手首を氷で冷やしながら医者に駆け込む」みたいなシーンがあります。それを涼しい顔でくっ付けるっていうね。

どうやってこんなケガをしたのかということが言えないせいか、駆け込む先は闇医者というのが相場です。実際にいるかどうかを確認したことがないのに「絶対にいるんだろうなぁ」って思わされるのってすごい。

というわけで今回は、天才的な医療技術を持った闇医者の物語「バカレイドッグス(全3巻完結済み)」を紹介します。

 

 

バカレイドッグス あらすじ

とある街の裏路地<バカレイ>に、社会のハミ出し者だけを救う闇医者兄弟がいた。金さえ払えば、どんな手術でも引き受ける無免許の天才外科医・犬童辰二、その弟、犬童亥三。そんな彼らの営む犬童医院に来る患者は、全員犯罪者だった!闇に蠢く命を救う闇医者物語<メディカル・ピカレスク>、開院!!

 

バカレイドッグスの見所をチェック!!

闇医者と保険屋の兄弟が主人公

バカレイドッグス2

 

裏社会をテーマにした漫画は少なくありませんが、闇医者が主人公の漫画ってあまり見たことがないような気がします。医療漫画の人気が高いんで、逆に描きにくいみたいな部分があるのかもしれません。

ヤクザなどが主役で闇医者に駆け込むみたいなシーンは見た記憶があるんですけど、闇医者の技術うんぬんにスポットが当たることはないし、せいぜいアルコールぶっかけて刺し傷を縫合したり、体内に入った弾丸を取り除いたりっていう感じだったような気がするんですよね。

ちなみに本作の主人公は闇医者の兄と保険屋の弟のタッグで、兄は無免許ながらもゴッドハンドと言っても過言ではないレベルの医療技術を持っています。切断された腕をくっ付けるのもお手の物なので、手術シーンは非常に大きな見所です。

 

地獄の沙汰も金次第

バカレイドッグス1

 

闇医者っていうと価格相場が破壊されているというか、完全に患者の足元を見ながらの言い値(手術費用が青天井)みたいな部分があるじゃないですか?本作はそこまで法外な金額を吹っかけてるって感じはしなかったんですが、やたらと即金にこだわっているあたりに寒気を感じました。

一刻を争うような手術の際も平気で札束の枚数を数えたりするので、ある意味誠実というか金に執着しているというか…。どんな患者相手であっても「後で払う」を信用しないあたりに闇社会で生きている人間らしさのようなものを感じます。

 

闇医者の漫画らしく目を背けてしまうようなシーンの連続

バカレイドッグス3

 

僕はあまりグロシーンが得意な方ではないので、こういうアンダーグラウンドな世界を描いた漫画を読んでいると、グロを避けたいがために薄目で読み進めるということが結構あります。

ちなみに本作は医療漫画ということもあり、ただでさえグロい(グロいというか血を連想させるシーン)が多々出てくる他、さらに闇医者にかからなければならないようなアクシデントまでが描かれているので、グロシーンが苦手な人だともしかしたらしんどいかも。

決定的なシーンを描いてる場面はあまりないんですが、それを連想させるのが上手いというか残酷な表現は結構出てくるので注意が必要です。

 

バカレイドッグス コミックス1巻を読んだ感想・レビュー

闇医者の漫画ということで非常に新鮮な気持ちで読みことができました。グロが苦手な僕としては、所々に目を伏せてしまいそうになるシーンもあったんですが、グロ要素で読者を引っ張ろうとしている感はなく、あくまで闇医者としての要素を出すためのエッセンスという感じです。

色んな事情を抱えて頼ってくる人もいれば、その患者を追っかけてくる闇の住人なんかもいて、2人の主人公がこの世界で働いている背景みたいなものが気になって仕方ありません。兄弟でこのような危険な世界に足を踏み入れているのには何かしらの理由があると思うので、その辺が明らかにされるのが楽しみになる1巻でした。

 

あとがき

消毒ついでに除毛しました。

 

 

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