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「賭博堕天録カイジ 和也編」を読んだ感想・レビュー

賭博堕天録カイジ 和也編表紙

 

カイジシリーズの4作目に当たる本作は、帝愛グループのトップ・兵藤和尊の息子・和也が登場します(まぁ前作の後半から登場はしてたけど)。そして来たるべきカイジvs和也の前哨戦のような感じです。

個人的にはあまり好きではない作品なんですが、これからも長く続いていくカイジシリーズを網羅するためには押さえておいた方が良いストーリーであることは間違いないでしょう。というわけで今回は、カイジシリーズ4作目「賭博堕天録カイジ 和也編(全10巻完結済み)」を紹介します。

 

 

賭博堕天録カイジ 和也編 あらすじ

極悪社長との変則二人麻雀「17歩」勝負を制し、4億8千万もの大金を獲得したカイジ!!その勝負の余韻も冷めやらぬ中、帝愛グループの会長である兵藤和尊の息子・和也から、勝負を持ちかけられる!!そして、カイジは勝負を受ける「待っていたそのセリフ…… 決戦だっ ……!!」

 

賭博堕天録カイジ 和也編の見所をチェック!!

賭博堕天録の続きで兵藤和也とバトルへ

賭博堕天録カイジ 和也編3

 

本作は賭博堕天録の一部です。前作「賭博堕天録カイジ」にて5億円近いお金を手に入れたカイジが、そのお金を元手に帝愛グループトップ・兵藤和尊の息子である兵藤和也と相まみえます。

これまでのカイジは「賭博○○録カイジ」という形のタイトルだったんですが、ここに来て堕天録を引き継いだ代わりに和也編という名称が追加されました。個人的には賭博和也録カイジにして欲しかったけど、まぁここには何かしらの意味合いがあるのかもしれません。

ちなみに和也編っていうのは名ばかりで、本作では和也とは対戦しないんですよね。あくまで和也が登場する作品であり、もっと言えばこの作品においてはカイジすら脇役と言っても過言ではありません。

 

和也の書いた小説「愛よりも剣」

賭博堕天録カイジ 和也編2

 

まずは和也が小説家になりたい的なことを言い出し、カイジがその小説を絶賛するという流れになるんですが、その小説の中でのギャンブルが展開されます。簡単に言えば黒ひげ危機一髪みたいな感じで、自分の身体を張るギャンブルです。剣を刺して鉄板があればいいけど、鉄板がなければ身体に刺さるという残虐性のある内容となっています。

挑戦者は恋人関係にある男女で、男の方は最初こそ「俺がお前を守る!」みたいに言ってるものの、その覚悟が徐々に揺らいでいくという感じ。この狂気じみた作風をカイジが絶賛するという…悪く言えば「茶番」となっています。

 

友情確認ゲーム

賭博堕天録カイジ 和也編1

 

借金のかたとして連れてこられた3人が参加する、本作唯一のギャンブルがこちらの「友情確認ゲーム」です。確かアメトーーク!で福本伸行芸人みたいなことをやった時に実演されたんじゃなかったかなぁ。

簡単にルールを説明すると、階段に座っている3人の頭にはランプが付いていて、ランプが付いた人間が1分以内にストップボタンを押すというもの。唯一縛りがあって「ボタンを押すのは30秒~1分以内でなければならない」というものがあります。

1番上の段にいる人間は誰のランプが点灯しているかがすぐにわかりますが、1番下の段にいる人間は一切の情報がありません。つまり1番下の人間は「1分以内に誰も動く様子がない=自分のランプが点灯している」という判断をするという感じ。

それぞれが息を合わせることが重要だし、何より全員の体内時計の正確さが求められるギャンブルです。ちなみに成功した回数に応じて賞金がモリモリ増えていくものの、失敗するとヘルメットが縮んで圧死することになってます。

 

賭博堕天録カイジ 和也編 全10巻を読んだ感想・レビュー

まず和也の書いた小説については、狂気が面白いっていうのはあるんだけどギャンブルじゃないです。それに全然思い入れもないキャラが勝手にやっているだけなので、ぶっちゃけ失敗しても何とも思わないんですよね。

そして友情確認ゲームは内容自体は非常に面白いんですが、本来なら主役のカイジが外から叫んでいるだけなので、これも賭博破戒録である必要がありません。福本氏は幅広く作品を手掛けているんだから、何もカイジでこれをやらなくたって…って感じてしまいました。

カイジシリーズの過去作の面白さと比較すると、めちゃくちゃ質が落ちてしまったような気がします。引き延ばしている感もあるし正直言うとガッカリです。

 

あとがき

一生に一度、奇跡の夜、今日がそうだろ……!!

 

 

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