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「組長娘と世話係」を読んだ感想・レビュー

組長娘と世話係表紙
Ⓒ組長娘と世話係

個人的には龍が如くっていうゲームの設定がチラついたんですが、本作は武闘派ヤクザの主人公が組長の娘の世話係に任命されるというタイトル通りのお話です。この時点で大体の流れは予想できると思うんだけど、きっと主人公が少しずつ人間味に溢れてくるって感じになるんじゃないかと思います。

はたから見ていると年の離れたきょうだいのように、見ているだけで微笑ましい関係が癖になること間違いなし!というわけで今回は、ヤクザ×幼女のハートフルストーリー「組長娘と世話係(連載中)」を紹介します。

組長娘と世話係 あらすじ

霧島透28歳、桜樹組・若頭―― 極道であることをいいことに好き放題やらかし、『桜樹組の悪魔』と呼ばれていた。そんなある日、組長の一人娘の世話係に任命された!? ヤクザ×幼女のハートフル(?)ストーリー!

組長娘と世話係の見所をチェック!!

武闘派ヤクザが組長の娘の世話係になる

組長娘と世話係1
Ⓒ組長娘と世話係

本作の主人公はかなりの武闘派ヤクザで、平和的に物事を解決しようとしても最後には手が出てしまうというタイプのヤクザです。ちなみに設定上は若頭となっているので、立場的にも相当偉いみたい。

そんな主人公が組長から「自分の娘を世話係になれ」と言われます。こういう展開って割とよく見るんじゃないかと思うんだけど、まぁ武闘派ヤクザってことで幼女とのコミュニケーションに四苦八苦する様子とか、少しずつ人間らしさを得ていくとか…もう感動待ったなしの展開と言っていいでしょう。

ちなみにヤクザ要素に関してはめちゃくちゃマイルドになっていて、ヤンキー漫画ほどの暴力性も感じません。ヤクザの醜いところが見えてこないので、かなりゆるい気持ちで楽しめるハートフルストーリーです。

コメディー要素強めでニヤニヤさせられてしまうシーンが豊富

組長娘と世話係2
Ⓒ組長娘と世話係

主人公がヤクザということで、ヤクザならではの面白シーンが豊富です。まぁ王道ではあるんだけど「お嬢ちゃんの前で暴力的なことはできない」っていう前提があるので、もし抗争相手に追われているみたいなことがあればお嬢ちゃんにバレないように何とかして一掃しなければなりません。

こういう時、これまでの多くは都合良くUFOが飛んだりしたものですが、本作はそういうネタも幼女仕様になっていて個人的にはめちゃくちゃ好きでした。そしてヤクザっていう設定なのにもかかわらず、めちゃくちゃハートフルっていうのも魅力の一つです。

序盤段階ではやや感動や良い話が多いような気もするんだけど、ニヤニヤできるようなコメディー要素も強いので、この先のストーリーでもコメディーチックな展開には期待できると思います。

感動するシーンの連続

組長娘と世話係3
Ⓒ組長娘と世話係

本作最大の魅力と言っても過言じゃないのが「感動」です。お嬢ちゃんの純真無垢な気持ちがあるから、読んでいるこっちも心が洗われるというか…むしろこんな感じのホームドラマ展開で感動しない方がおかしいんですよね。

ぶっちゃけどこかで見たことがあるようなシーンが多いんだけど、分かっているのに感動してしまうのは僕が年を取ったからなんだろうか。いや、そんなことはない!たぶん老若男女問わず、良い話だなぁって思わされてしまうはず。

特に子供が好きな人とか本作に登場するお嬢ちゃんと同じくらいの娘を持つ親が読者の場合、この感動は計り知れないものになるんじゃないかと。授業参観とかお祭りへの同伴とか…感動に対するフラグもばっちりだもんなぁ。

組長娘と世話係 1巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

ヤクザのドロドロとした部分が好きな人からすると、ヤクザ要素がめちゃくちゃ薄いので物足りなく感じてしまうかもしれません。Vシネマとかで極道映画を好んで見ているような人は「こんなのヤクザじゃねえ!」って言いたくなるやつだと思います。

個人的にも「ヤクザの皮をかぶったホームドラマ」くらいに思っているんだけど、それが良い方向に際立ってるんだろうと思いました。主人公が口下手&不器用で、お嬢ちゃんが父親に自分の描いた絵を渡しに行くのもためらってしまう関係(親が忙しいから遠慮がち)っていうのが成立していれば、なにもヤクザじゃなくても全然OKな世界観です。もちろん1巻時点ではって話だけど。

というわけでグロいシーンなんかは無縁だし、本当にほっこりできる系のホームドラマと言っていいでしょう。主人公とお嬢ちゃんの絆が育まれていく様子も楽しみで仕方ありません。

あとがき

八重花ちゃんが可愛い。