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「ねこと私とドイッチュラント」を読んだ感想・レビュー

ねこと私とドイッチュラント表紙
Ⓒねこと私とドイッチュラント

僕は海外旅行に行ったことがないんだけど、知らず知らずのうちにタブーを犯してしまいそうなことが怖いです。例えばドイツを例に出すと、店員さんを呼ぶときに手を挙げちゃいけないって知ってました?

どうやらヒトラーを連想させる行為だからNGとのことなんだけど、こんなん知らなかったで済まされないだろうし、めちゃくちゃ怖い…。というわけで今回は、ドイツに行く前に読んでおきたいドイツでの私生活漫画「ねこと私とドイッチュラント(連載中)」を紹介します。

ねこと私とドイッチュラントのあらすじ

ごきげんな異国ぐらし物語、はじまります。日本から移り住んで、この素敵な国にようやく馴染んできました。緑の多い石畳の街、ドイツはベルリンに住むトーコちゃん。物書きのお仕事をしながら、相棒のねこ・むぎくんと暮らしています。今日も二人の食卓はご機嫌そのもの。いい匂いといい手触り、ほのぼの異国日常ストーリー、読んだらあなたもほっこり。

ねこと私とドイッチュラントの見所をチェック!!

擬人化した猫とドイツで暮らす日常生活

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Ⓒねこと私とドイッチュラント

本作は主人公の女性が擬人化された猫と一緒にドイツで暮らす、ほのぼの異国日常ストーリーです。一緒に生活しているのはぶっちゃけ猫っていうよりも小さい子供とか助手っていうくらいの存在で、風邪をひいたときにお茶やら飴を用意してくれるほどの優秀な猫となっています。

まぁ一般的な動物漫画のそれほど猫の魅力にスポットは当たっていませんが、それは本作が日常的な漫画だからこそかもしれません。だから普通の動物漫画を期待しているとちょっとした違和感を感じることになると思うし、逆に日常生活に溶け込んでいる猫という視点で見ると斬新な気もしました。

ちなみに可愛らしさや癒し、ほのぼのほっこりできる感じはあるけど、猫がボケて笑いを誘うタイプの作品ではないのであしからず。あくまで日常、ほのぼの系の日常に惹かれるという人におすすめです。

海外あるある、ドイツの当たり前がたっぷり

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Ⓒねこと私とドイッチュラント

僕は海外に行ったことがないんだけど、日本にいると全然気付かない海外の当たり前って結構あるんですよね。なんかのテレビで「卵かけご飯を食べるのは日本人くらい」みたいなことを聞いて、めちゃくちゃ驚いたのを覚えています。

まぁ納豆なんかも海外には苦手な人が多いって聞くけど、卵かけご飯に関しては「白身の食感みたいな話かな?」なんて思ってたら、どうやら衛生面での問題だそうです。確かに日本に生まれ育ってると普通に水道水は飲めるし、食べ物に関して海外ですっげーカルチャーショックを受けそうな気はしますよね。

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Ⓒねこと私とドイッチュラント

しかもドイツっていう非常に有名な国の当たり前も、ドイツに行ったことがないという読者からすれば「マジで!?」っていう驚きの連続です。僕が住んでいる田舎には無人駅みたいな場所もありそうなものの、まさか都会でそれをあえてやっているとは…。

まぁ今さらチケットのチェックがないって言われたところで、それをちょろまかす気は一切ないし、逆に日本人(というかアジア系)っていうだけで狙い撃ちにされるリスク高そうだけど。こういう驚きの連続も本作の大きな見所です。

美味しそうな食べ物、料理の数々

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Ⓒねこと私とドイッチュラント

ドイツと言えばソーセージとバームクーヘンくらいしか出てこないけど、まぁヨーロッパの先進国っていうだけでめちゃくちゃオシャレで美味しそうな料理・お菓子が登場することは想像に容易いでしょう。

もちろんオシャレな料理やお菓子も出てくるし、意外と日本食も作れたりするっていうのに驚きました。というか今はもうどこの国でもお米とか味噌とかは手に入るのかもしれないけど。

漫画の根底にあるテーマが日常生活っていうこともあって、気張ってない普段の料理が堪能できます。なんならカップ麺とかも出てくるし、ドイツの食生活に興味があるという人にはめちゃくちゃ刺さるグルメ要素が満載です。

ねこと私とドイッチュラント 1巻を読んだ感想・レビュー(ネタバレなし)

ドイツの日常や文化が興味深くて、旅行好きの人ならドイツに行ってみたくなる要素がてんこ盛りだと思いました。出不精の僕は行ってみたいとは思わなかったけど、それでも興味深く読ませてもらいました。

日本の当たり前と比較すると驚くことばっかりで、すごく勉強になる作品です。体験レポートみたいな感じの作風になっていて、そこに擬人化した猫っていうファンタジー要素を取り入れることによって、リアルさを残しつつメルヘンチックな世界観を上手く作り上げていると言っていいでしょう。

ドイツで一般的に使われているコンロの紹介、部屋の間取り、公園の様子などなど、日本との違いに触れてみたいという人やドイツの日常生活を覗いてみたいという人には文句なしにおすすめです。

あとがき

俺とお前と大五郎。