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「武士スタント逢坂くん!」を読んだ感想・レビュー

武士スタント逢坂くん!表紙
Ⓒ武士スタント逢坂くん!

過去の人間が現代にタイムスリップしてくるのであれば、元々いた時代にもよるんだろうけど50年以上前から来るなら私生活のすべてに驚くんじゃないかと思います。特に精通していたジャンルに触れることができるのであれば、それ以上に貴重な体験はないでしょう。

例えば江戸時代にエロ漫画を描いていた人間が、現代のエロ漫画を見たら度肝を抜かれるはず。というわけで今回は、時代破り・常識破りの春画師による性と笑いに溢れるタイムスリップコメディー「武士スタント逢坂くん!(全6巻完結済み)」を紹介します。

武士スタント逢坂くん!のあらすじ

性と笑いに溢れるタイムスリップコメディー 時は江戸時代。武士でありながら春画師として熱狂的な人気を誇る逢坂総司郎。しかし“春画禁止令”のため逢坂は処刑されることに… 「もっと画をかきたかった――」志半ば、命と別れを告げ… と思ったら何故か令和時代にタイムスリップ!? しかも連載漫画家の仕事場に!? 時代破り・常識破りの春画師による性と笑いに溢れる“トンデモ”タイムスリップコメディー、ここに開幕!

武士スタント逢坂くん!の見所をチェック!!

江戸時代の春画師が主人公

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Ⓒ武士スタント逢坂くん!

僕は日本史が詳しい方ではないので春画が処罰の対象になって、しかもそれが打ち首になるなんてのは初めて知ったんだけど、昨今の日本の状況を見ても表向きはエロに対して厳しい風が吹いているような気がします。

本作は簡単に言えば「江戸時代にエロ漫画を描いてた武士がわいせつ罪で捕まって、打ち首になる寸前のところで現代にタイムスリップしてきた」というタイムスリップ漫画です。しかも江戸時代と現代を行ったり来たりするから、近いところで言えば「テルマエ・ロマエ」の春画版って感じがしました。

江戸時代と現代の違いって日常にもめちゃくちゃ溢れているので、建物の内装とか風景とかいくらでも感動しそうなもんだけど、とにかくエロ本に感銘を受ける主人公っていう構図が新鮮で面白いです。

武士が漫画家のアシスタントになる

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Ⓒ武士スタント逢坂くん!

タイトルの時点で気付く人が多いと思うんだけど本作はアシスタントと武士が掛かっていて、江戸時代の春画師が現代漫画家のアシスタントになる物語です。まぁ手伝いをするって言ってもたかが知れているわけで、ぶっちゃけ戦力にはなっていません。

むしろ周りが割と気を遣ってくれていて、主人公の逢坂くんにもできそうな仕事を与えてあげているという感じ。そして逢坂くんは漫画の描き方を学んだり、現代の漫画を読んで知識や技術を培っていくという流れになっています。

全然仕事ができないから邪険にされているというか、締め切りを前に相手にされていないような空気感がありつつも、何とかお手伝いをしたいと考える逢坂くんの行動が健気で胸を打たれること間違いなし。変にまじめ、バカ真面目って多分このこと。

下ネタ以外にもコメディー要素が満載

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Ⓒ武士スタント逢坂くん!

主人公の設定が春画師ってこともあって、話題の多くは漫画なんだけど所々にエロ要素が顔を覗かせてきます。まぁタイムスリップの際は服を置いたまま移動したりするんで、そういう部分にもちょっとした下ネタがあったりするんだけど、まぁ割とマイルドな方じゃないかと。

とは言え、コメディー要素に関してはちゃんと盛り込まれていて、ハッキリ言って下ネタが苦手だって人も楽しめるレベルに仕上がっているんじゃないかと思いました。たまにちょっと筋肉隆々な逢坂くんが気持ち悪く見えることもあるけど、変に真面目なせいで面倒にも感じてしまう彼の人柄は多くの笑いを生んでくれていると言っていいでしょう。

何より本作は実写ドラマ化された漫画でもあるので、そこまでキツイ下ネタは登場しません。ライトなやつは少なくないけど、比較的万人受けするタイプのタイムスリップ系コメディーだと思います。

武士スタント逢坂くん! 1巻を読んだ感想・レビュー

江戸時代に流行っていたとされる春画を今見てみると「これのどこがわいせつやねん…」と失望すらしてしまいます。あんなのたぶん中学生男子でも無理。

というか今でこそエロが溢れかえっていて、ちょっとした知識さえあればいくらでもエロコンテンツを視聴できる時代になったけど、ついこの間まではかなり遠い位置にあったと思うんです。だからこそエロに向けられる情熱ってすさまじいものがあったと思いませんか?

本作では逢坂くんの春画師としての情熱やプライドがハッキリと見えてくるので、男性読者にとっては共感できる部分も少なくありません。女性読者は「男ってバカなの?」くらいに思ってもらえれば。「逢坂くんが最終的にどうなるのか」っていう結末部分も含め、逢坂くんの成長ぶりも気になるところです。

あとがき

逢坂さん、近い…。