思わずジャケ買いをしてしまいそうな美少女の絵にも惹かれるんだけど、何より気になるのが「ポンコツンデレ」ってタイトルね。普通に考えて「ポンコツ×ツンデレ」ってことなんだろうけど、ぼっちゃけ僕はポンコツの良さが分からないし、ツンデレの良さに関しては全くわからないです。
そんな僕が楽しめるのかどうかって不安を抱えながら読んでみました。結果、かなり楽しめました。というわけで今回は、ちょっとと言うかかなりズレてるヒロインがお届けするラブコメ「ポンコツンデレな幼馴染(連載中)」を紹介します。
※スピンオフに力が入れられているせいか、本作はコミックス4巻の段階で放置されています(2020/11/28確認時点)。
ポンコツンデレな幼馴染 あらすじ
本作の主人公・神田翔太は、この春から高校に通うこととなり、高校の近くにある幼少期に暮らしていた父親の実家で一人暮らしを始めた。そして、幼少期に仲が良かったお隣の幼馴染と再開を果たす。
当時「歩き方を忘れてしまった」などと言い出したり、ちょっと抜けている部分の多い女の子ではあったが、翔太の中では可愛らしい女の子という記憶が残っていた。それが今では…。
ポンコツンデレな幼馴染の見所をチェック!!
これはポンコツなのか?
まぁぶっちゃけ言うと、本作のヒロインを見て「これはポンコツって言うのか?」っていう感想を持った読者は多いんじゃないかと思います。実際には無茶なボケたがりって感じが強く、ポンコツっていうよりかは明確な悪意を持っているようにしか思えません。
僕の中では「ポンコツ=天然ボケ」みたいなイメージが強かったから、外見が可愛い人がやるなら許される的な「毎日ってなると嫌だけどたまになら可愛いと思えるような感じ」だと思ってたんですね。
でも、そんな感じに思ってると引く。見た目的には可愛らしいのに、ここまで魅力的に映らない女の子(それもJK)ってのも珍しいなぁ…。
夫婦漫才のようなテンポの良さと温度差
前項では見所を紹介というよりも軽くディスった感じすらあったけど、本作ではそんなポンコツンデレな幼馴染に対してツッコミを入れるという存在の主人公がいるので、夫婦漫才のような空気感が成立しています。
個人的にはこれにだいぶ救われていると思っていて、たぶんこの幼馴染だけを見続けてたらイライラしたと思う。それを主人公が良い感じに中和してて、この2人の間の温度差とかがとにかく面白いんですよね。
例えばうまい棒を指に挟むとか、とんがりコーンを指先に付けるとか…。子供ならまだしも、ある程度の人間がやるならそれはもう「ボケてますよ」アピールじゃないですか?
この辺もちゃんと拾ってあげてて、冷静で的確なツッコミを入れてるんです。そしてちょっと冷めてる。で、その冷めたリアクションに幼馴染が怒る。…までがテンプレ。
なんでもない日常もコントに仕上がる
これだけ強烈なキャラがいれば「何でもないようなことが面白かった」と思います、思うはずです。
例えば、オシャレのセンスってよく分からないじゃないですか?人のファッションをあれこれ批評する人の「お前のそれはセンスいいの?」ってやつ。その辺の人がやるとダサイってなるけど、それと同じことを超有名タレントがやれば一気に流行る的な部分あるじゃないですか?
そういう曖昧なものだからかな…本作のファッションのくだりはマジで面白かった。
美的センスの欠片もない僕だからかもしれないけど、ちょっとポンコツの言ってることが理解できたし、このファッションを見て別にセンス悪いって思わなかったし…。ダメージジーンズがあるんだもん。ダメージタイツがあったっていいでしょ。…だめ?
ポンコツンデレな幼馴染 コミックス1巻を読んだ感想・レビュー
読者によって大きく2つに分かれるかなぁという印象です。面白いと捉えるかポンコツすぎて引くか。僕は軽く引き気味だったけど、主人公の突っ込みに逃げ道を見つけたら、結構面白くなってきました。
ちょっとポンコツンデレって言葉をよく捉えちゃうと厳しいかも。たしかにポンコツでツンデレではあるんだけど、なんていうんだろうなぁ…。
例えば性格が悪いってのとSってのは違うじゃないですか?「私Sなんだよねー」って言う女って、それ別にSなんじゃなくて、ただ単に性格悪いだけだったりするじゃないですか?そんな感じです(←どんな感じだ)。
とりあえず「可愛らしい女の子がやっていいこととやっちゃいけないことの分別がつかず、ちょっとこっちに対して恋愛感情を持っているのか色恋系の話になるとやたら絡んでくる」みたいな感じ。ここだけ聞くとあんま面白いように感じないんじゃないかと思うけど、これが意外と面白いんだよね。
あとがき
これをポンコツンデレというのは、モノは言いよう。
ドキドキ感と笑いが見事に融合!!面白くておすすめのラブコメを紹介する