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「しをちゃんとぼく」を読んだ感想・レビュー

 

初めて読んだ時は「なんだか読みにくいな…」と思ったんだけど、気が付いたらメチャクチャ夢中になって読んでいたギャグ漫画がコチラ。初期設定でちょっと残酷な雰囲気があって、恐らく一般ウケもしなさそうな感じなのに、なぜか1度読んだ人の心を掴んで離さないハートフルな魅力っていうんでしょうか。

個人的には毛嫌いする人も多いだろうけど、そういう人も騙されたと思って1巻だけ読んでみて欲しいです。たぶん2巻にも自然に手が伸びるから。というわけで今回は、ハートフルでちょいグロな日常コメディ「しをちゃんとぼく(全2巻完結済み)」を紹介します。

 

 

しをちゃんとぼく あらすじ

 

本作は二千年以上生き続けている不死者・しおちゃんとそのお友達のハートフルな日常を描いたコメディー作品である。しをちゃんは何をしても死なないため、料理をすれば指を切り落としてしまったりすることも日常茶飯事だ。

しかし切り落としてしまった先から再生していくため、台所には無数の指が転がることとなる。想像しただけでも、その凄惨な風景は恐ろしいものだと言えるだろう。

そんなちょっとグロテスクな物語に、なぜかほっこりとさせられてしまう読者が次々と出てきた。それはなぜか。その答えが知りたければ今すぐ単行本のページを開くべし。

 

しをちゃんとぼくの見所をチェック!!

軽く天然ボケ&ポンコツのしをちゃん

 

年の功って言葉があるように、人って年数を重ねることで味が出てくるというか、物を知るようにもなっていくと思うんです。その成れの果てがこれだと思うとなんかもう色々と思うところがあって、逆に何も言えねぇって感じ。2000歳のおっさん?おじいちゃん?そんな人がここまでの天然ボケになるかね。

普通は不死って聞くとゾンビとかそんなんを思い出すじゃないですか?そういう怖い感じが一切なくて、ポンコツっぽい感じにギャップを感じます。僕の友達にも10年ぶりとかに会うのにやたらアッサリしてる奴とかいたけど、そういう人って大半が天然ボケだよね。

 

ツッコミ役は読者

 

2000年も生きていればさぞ色んなことがあるだろうけど、あんまり深く考えなくなるっぽいです。例えば自転車の乗り方とかスキーとかってしばらくやらなかったとしても、1度覚えたら忘れないっていうじゃないですか?まぁ2000年も自転車に乗らなかったら乗り方を忘れちゃうこともあるかもしれないけど、信号の色の意味をわすれることってなくない!?赤を進めだったって思うことある?

しかもタイトルが「しをちゃんとぼく」なんだから、しをちゃんがボケなら、ぼくがツッコミをすると思うでしょ。「えええ…」って言って引くだけですからね。それに「えええ…」だわ、こっちは。

切れ味の鋭いツッコミがないからなのかもしれないけど、笑いという意味ではややマイルド。でも穏やかになる感じというか、ほっこりするハートフルな世界観に溢れています。

 

残酷さ・グロさがあるのになぜかハートフル

 

僕はこれまでにグロい絵でほっこりした経験がなかったもんだから、本作を初めて読んだ時は衝撃というか何と言うか「初めて色の付いてないコーラを見た時の衝撃」みたいな感じでした。

だって、カレーの中から指が出てくるんですよ?こんなの現実世界でもどっかの不祥事で実際にあったと思ったけど(幸楽苑だったかな?)、普通は気持ち悪くなって終わりじゃないですか?

なんなら遠目に見てて「うわうわうわ…」って言っちゃうような感じ。これでほっこりするって、どういう神経よ?って思うけど、実際に超ハートフルなんだから仕方ない。

 

しをちゃんとぼく コミックス全2巻を読んだ感想・レビュー

グロと癒しの融合ってのがまず新しくて初めての感覚が面白いです。で、全2巻というボリュームも相まって、その感覚の新鮮さがまだ残っているうちに物語が完結してしまうっていうね。個人的には少し勿体無いような気もしたけど、すごい勢いで読まされてしまった全2巻でした。

ぶっちゃけ絵の感じが散らかってるというか読みにくいです。そして吹き出しのセリフはまだいいんだけど、それ以外の文章もとにかく読みにくい。でも作画の雰囲気とかそういうのが内容とマッチしてるから、そこまで大きな不満というわけでもありません。

とにかく衝撃的で面白いギャグ漫画だと思います。笑い的な瞬発力はないけど、ジワジワくるような種類の面白さと言っていいでしょう。ジワるって多分このこと。

 

あとがき

そのうち、しをちゃんは考えるのをやめた。

 

 

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