ずっとタイトルだけは知ってたけど、Kindle版の評価があんま良くなかったことから「後でもいいか」と後回しにしていました。そして急に思い立ったかのように本作を読んでみたくなったので、とりあえず1冊読んでみたところ、ハードルが低かったせいか結構楽しく読めたんですよね。
意外とKindleの評価はあてにならなかったりして…。とか思ったり、思わなかったり。というわけで今回は、渋谷に突如として訪れた惨劇を描いたパニックホラー「渋谷金魚(全11巻完結済み)」を紹介します。
※コミックス1巻のみ軽いネタバレがあります。
渋谷金魚 あらすじ
毎日…映画のような転機を期待していた
でもー僕らの人生は映画じゃない
訪れる転機が幸せなものだとも限らなければ
ハッピーエンドが約束されている訳でもない
僕はその事に気付いてなかった
(渋谷金魚 コミックス1巻)
渋谷金魚の見所をチェック!!
敵はなんと縁日の人気者でもある金魚
これまでのデスゲームものって相手が得体のしれない存在だったり、あるいはゾンビとかそういうやつだってのがセオリーでしたが、本作で人間の敵に回っているのはまさかの金魚です。
「あの縁日の人気者が!?」と思わずにはいられませんでした。てか渋谷金魚ってタイトルを聞いただけなら、誰もデスゲームみたいな残酷な描写がある漫画だとは思わないでしょ。僕なんか最初は「渋谷の縁日から始まった恋」的なヒューマンドラマか何かだと思ってたし。
まぁ命を祭りだなんだでもて遊ばれている怨みを買ったという設定は無さそうだけど、金魚っつーかもう完全にピラニアとかそっち系です。個人的には金魚が相手っていうのは嫌いじゃないし、普通に「金魚は視力があまり良くない」とか言われてググったからね。意外と金魚の雑学も身につくし面白いです。
相手は金魚だけどゾンビ相手よりもエグイ
ゾンビって人間の原型をとどめているって部分もあって、人間がやられるときにグロいのは当たり前だけど攻撃のパターンもある程度予測できるじゃないですか?それこそ知恵を付けて武器で攻撃してくるのか、あるいは噛みついてくるのか…。超人的な握力とかでちぎったりってパターンもあるかな。
でも相手が金魚だって言われたら、せいぜい「頭を丸ごとパクっていかれる」くらいだと思いませんか?まさか体内から食い破られるとか夢にも思わなかったよね。
僕は今まで金魚とか飼ったことはないし金魚に対して思い入れも何もないけど、好きか嫌いかで言ったら好きでした。でも今後はたぶんペットショップとか行っても金魚を見ることはないと思います。
相手はあくまで金魚というパワーバランス
水の無い空間でも普通に息をするし思いっきり人間を捕食してるっていう部分はあるけど、なんだかんだで相手は金魚です。金魚の習性は残しつつ、空気を水に見立てて行動できるようになったって感じ。
上の方でもちょっと書いたけど、僕はデメキンっつーのがいるくらいだから金魚は視力がいいものだと思ってたんです。エサとか匂いで察知してるって知ってました?
そういう根本的な習性は本物の金魚に則って話が進んでいくという側面があるので、金魚を飼ったことがあって金魚の生体に詳しい人なら尚更楽しめるんじゃないかと思います(駆除対象だから複雑化もしれないけど)。
渋谷金魚 コミックス1巻を読んだ感想・レビュー
正直に言えば結構楽しめました。Kindleの低評価を先に見たからハードルが下がったってのもあるかもしれないけど、そこまで悪く言われるような作品じゃないように思います。まぁ「金魚である必要は無い」っていう意見は確かにそうだけど、そこは設定だからしょうがないでしょう。
結構な序盤でヒロインらしき人物が派手に裏切るみたいなシーンがあって、そこに関しては「本物のデスゲームっぽくて少しテンションが上がった」というのが本音です。なんだかんだでデスゲーム作品って根っからのヒャッハーにはならずに、生き残った者同士で協力するじゃないですか?僕はもっと醜く争い合ってもいいんじゃないかと思うから、最初にヒロインっぽいのが裏切った瞬間はテンションが上がりました。
まぁその後、そいつはヒロインじゃなくて噛ませ犬だったことが発覚し、最終的にはいつもみたいな展開になっていくんだけどね。とりあえず僕みたいに「Kindleの評価があんまりよくないし…」って理由で敬遠してるという人はまず読んでみたらいいと思います。意外と面白いって感じるかも。
あとがき
続編は原宿雷魚?
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